「死の棘」by島尾敏雄読了。
一度はそのあまりの暗さに挫折したが、再度読んでみても非常に気が滅入る小説である。時には、主人公(=筆者)の妻の言動に腹わたが煮えくりかえりそうになる。が、確実に得ることのある小説である。
そもそもこれだけ妻にやんや云われると、離婚こそが今日的には最も全うな選択肢に思えるが(最悪どちらかの死という結末もありうる)、それを敢えて選ばない筆者のは愛の深さか。
昨今では、仕事でも家庭でも神経をすり減らさないためのマネジメントに重きが置かれているきらいがあるが、この小説のように正面から向き合うことによって愛や自分のやりたいことを確かめることも人生に悔いを残さないひとつの手である、ということを諭してくれる書である。(非常にリスキーであるが…)
2008年12月31日水曜日
2008年12月30日火曜日
冬の旅
箱根:
駅伝直前、各校の応援垂幕が季節感を誘う。にしても、この坂道を駆け上がるのは若さのなせる技か。その地形の不利さを逆手にとったヒットである。風光明媚さを求めるなら成川美術館が一押し。(平山郁夫や山本丘人の貴重な収蔵有)
伊豆:
何でも観光資源にしてやろうという貪欲さには感服する。猫の博物館、昭和の少年雑誌系記念館、ロウ人形館、絵本美術館、バリ料理...一見この場に必然性の感じられないB級ミュージアムが所狭しとひしめく。が、よく考えればこれはこの地の集客力を逆手にとってのこと。ここに遊びに来る都会人の、パッと散財したくなる衝動を見越して、その受け皿を作っているにすぎない。ここ数年のキーワードである「安近短」の代表格であるこの地は、最先端の「ハレ気分」のマーケティングの場でもある。
2008年12月26日金曜日
偽装連鎖
2007年を象徴する漢字は「偽」であったが、2008年も残念ながら、その流れは断ち切ることはできなかったようだ。
日本マクドナルドのサクラ騒動、ビックカメラの粉飾決算疑惑、いずれもお粗末すぎる。特に“デフレ時代の虎の子”と呼ばれる前者についてはこんなにも脇が甘いというのは失望。外食産業系やアパレル系にサクラ疑惑は数あれど、いずれもそこそこ節度があり「黒に近いグレー」でおさまっていたという印象であるが、今回のマクドナルドはリミッターを完全に振り切っている。たかだか新商品に数百人って、そんな求心力があったっけ?誰しも疑問に思うはず。フルキャストのような大手に大々的に募集したのと、自らの力を見誤ったのが今回の敗因であろう。
海の向こうではMaddoff氏によるPonzi Schemeを使った巨額詐欺事件が話題となっている。被害リストには世界的に著名な投資家や投資銀行、Steven Speilbergらセレブなどなど、錚々たるメンツがずらりと並ぶ。好況時には集まった金を右から左へ出来ていたのが、この金融恐慌で回らなくなった、というのが真相であろう。不況下で、今後このようなケースが顕在化してくる可能性は極めて高い。
日本マクドナルドのサクラ騒動、ビックカメラの粉飾決算疑惑、いずれもお粗末すぎる。特に“デフレ時代の虎の子”と呼ばれる前者についてはこんなにも脇が甘いというのは失望。外食産業系やアパレル系にサクラ疑惑は数あれど、いずれもそこそこ節度があり「黒に近いグレー」でおさまっていたという印象であるが、今回のマクドナルドはリミッターを完全に振り切っている。たかだか新商品に数百人って、そんな求心力があったっけ?誰しも疑問に思うはず。フルキャストのような大手に大々的に募集したのと、自らの力を見誤ったのが今回の敗因であろう。
海の向こうではMaddoff氏によるPonzi Schemeを使った巨額詐欺事件が話題となっている。被害リストには世界的に著名な投資家や投資銀行、Steven Speilbergらセレブなどなど、錚々たるメンツがずらりと並ぶ。好況時には集まった金を右から左へ出来ていたのが、この金融恐慌で回らなくなった、というのが真相であろう。不況下で、今後このようなケースが顕在化してくる可能性は極めて高い。
2008年12月23日火曜日
日本の闇
今にして思えば、安部政権下の2007年5~6月は異常なくらいキナ臭い事件の連続であった。
まず連休明けの①ペッパーランチ事件発覚に始まり、それを打ち消すような②長久手立てこもり事件、緑資源機構談合疑惑の渦中であった③松岡農相大臣の自殺、さらには④緒方元公安庁長官による朝鮮総連所有物件関係の詐欺とこの短期間に立て続けに起こった。コムスンやNOVAに対する業務停止命令、ミートホープによる食肉偽装発覚もこの時期である。
そのうち、①~④は未だに闇勢力の関与が噂される曰くつき事件である。すなわち、①は捜査線上でかの国とのタブーに触れ幕引きせざるを得なくなり、②は①を打ち消すため起こされた自演的事件、③は第三者の介錯があった(現役閣僚の逮捕というもうひとつの最悪を避けるため?)とされ、④は公安の利益(すなわち監視対象を手元に置いておくための算段)を優先するがゆえ、元長官が捨石となった、という説がまことしやかに出回っているのだ。もともとタカ派の系譜にあり統一教会をはじめ各種カルト・裏勢力ともパイプが太いとされる安部晋三元首相、真実を闇に葬るのも当時の彼の力(バック)であればそう難しくはなかったのかも知れない。
一国民としては、この時期に日本の法治国家としての限界を知り、それ以降、失望と猜疑心の連続である。
まず連休明けの①ペッパーランチ事件発覚に始まり、それを打ち消すような②長久手立てこもり事件、緑資源機構談合疑惑の渦中であった③松岡農相大臣の自殺、さらには④緒方元公安庁長官による朝鮮総連所有物件関係の詐欺とこの短期間に立て続けに起こった。コムスンやNOVAに対する業務停止命令、ミートホープによる食肉偽装発覚もこの時期である。
そのうち、①~④は未だに闇勢力の関与が噂される曰くつき事件である。すなわち、①は捜査線上でかの国とのタブーに触れ幕引きせざるを得なくなり、②は①を打ち消すため起こされた自演的事件、③は第三者の介錯があった(現役閣僚の逮捕というもうひとつの最悪を避けるため?)とされ、④は公安の利益(すなわち監視対象を手元に置いておくための算段)を優先するがゆえ、元長官が捨石となった、という説がまことしやかに出回っているのだ。もともとタカ派の系譜にあり統一教会をはじめ各種カルト・裏勢力ともパイプが太いとされる安部晋三元首相、真実を闇に葬るのも当時の彼の力(バック)であればそう難しくはなかったのかも知れない。
一国民としては、この時期に日本の法治国家としての限界を知り、それ以降、失望と猜疑心の連続である。
業界再編の波
少々古い話題を2本ほど
①三菱商事がイオンの筆頭株主に
この大手商社系による小売業再編は誤算の産物(by 日経ビジネス)といわれる。すでに破綻の兆候が明らかなイオンの推進してきた「総合小売業・金融事業・不動産事業」三位一体型SCモデル。(まちづくり三法、貸金業法改正、さらに金融危機によりとどめを刺される) 彼らの過ちの出発点は欧米のような郊外型SC展開を日本でも志向した点(ある程度成果はあったと思われる)、そして加速させたのが外資の脅威に過剰反応し、不良債券の塊のような一昔前の小売チェーンを買いまくったことである。もう片方の雄、7&i がドメスティック市場に特化に執心し、ヨーカ堂、セブンイレブン、PRICEとセグメント別に体系立てた戦略を取っているのに対して、イオンはMaxValu、ジャスコと看板以外ほとんど違いがないブランドをグループ内に保有する。(これは一例であり、急な拡大戦略は他にも利益相反するブランドを抱え込む結果となった。)また同じモールでも「ららぽーと」ようにロケーション毎のコンセプトが明確ではなく、そこに土地があったからとりあえずおさえたとでもいわんばかりの場当たり的な開発が見え隠れする。(結果としてどこのイオンもサイズ以外に大した差異はない。)
片や、三菱商事は大手商社の中でもM&Aに関しては慎重派。ローソンを傘下に持つ利点を生かした物流面での効率性、食の安全に関する高まりやグローバルネットワークを梃にした商材供給、海外展開等の面でメリットがあるとの読みが今回の引き金であることは確か。今回の決断は、商社等中間搾取を極力避け、低価格を実現してきたイオンの従来戦略とは対角をなす。イオンは先述の3つの柱のうち、まず小売業のビジネスモデルの転換を求められるのは必至。まずダイレクトに消費者に評価を仰ぐ分野から改革に踏み切ったとも言える。
②新日本石油による新日鉱の買収
消費者サイドからすれば、JOMOとENEOSブランドの統合。石油業界にとってはこれほど世界経済に振り回された年もないであろう。原油価格の乱高下と各GSの仁義なき価格戦争のあとに残されたのは、淘汰された体力のない販売店の後処理問題と、「業転玉」による価格の仕切りという業界の構造的問題。後処理問題とは、汎用性が低くかつ貯蔵庫という時限爆弾(経年劣化による有毒物の漏えいの虞ある)を抱えたスタンドの跡地の取扱の問題。構造的問題とは、不要になったガソリン(製造過程で灯油等と同時に一定の割合で生産されるため需給バランスが取りにくい)を元売りが業者に転売、そして彼ら(いわゆる「業転玉」)が割安で販売することにより、価格戦争を主導する、という歪んだ構図である。一部大手元売りが卸値を「コスト積み上げ方式」から「市場連動方式」に変えたこと(それが今年だったのは最悪のタイミングであったといえる)も、販売店網の不信と壊滅に輪をかけた。今回の統合劇はコスト競争力で圧倒しなければ危ないという喫緊の思惑が合致した結果といえよう。
すでに都心では車離れが進み、それを逆手にとりレンタカー拠点に業態転換を図ったしたたかな旧スタンドもあるようだ。この車離れの問題については近いうち別の機会に検証したい。
①三菱商事がイオンの筆頭株主に
この大手商社系による小売業再編は誤算の産物(by 日経ビジネス)といわれる。すでに破綻の兆候が明らかなイオンの推進してきた「総合小売業・金融事業・不動産事業」三位一体型SCモデル。(まちづくり三法、貸金業法改正、さらに金融危機によりとどめを刺される) 彼らの過ちの出発点は欧米のような郊外型SC展開を日本でも志向した点(ある程度成果はあったと思われる)、そして加速させたのが外資の脅威に過剰反応し、不良債券の塊のような一昔前の小売チェーンを買いまくったことである。もう片方の雄、7&i がドメスティック市場に特化に執心し、ヨーカ堂、セブンイレブン、PRICEとセグメント別に体系立てた戦略を取っているのに対して、イオンはMaxValu、ジャスコと看板以外ほとんど違いがないブランドをグループ内に保有する。(これは一例であり、急な拡大戦略は他にも利益相反するブランドを抱え込む結果となった。)また同じモールでも「ららぽーと」ようにロケーション毎のコンセプトが明確ではなく、そこに土地があったからとりあえずおさえたとでもいわんばかりの場当たり的な開発が見え隠れする。(結果としてどこのイオンもサイズ以外に大した差異はない。)
片や、三菱商事は大手商社の中でもM&Aに関しては慎重派。ローソンを傘下に持つ利点を生かした物流面での効率性、食の安全に関する高まりやグローバルネットワークを梃にした商材供給、海外展開等の面でメリットがあるとの読みが今回の引き金であることは確か。今回の決断は、商社等中間搾取を極力避け、低価格を実現してきたイオンの従来戦略とは対角をなす。イオンは先述の3つの柱のうち、まず小売業のビジネスモデルの転換を求められるのは必至。まずダイレクトに消費者に評価を仰ぐ分野から改革に踏み切ったとも言える。
②新日本石油による新日鉱の買収
消費者サイドからすれば、JOMOとENEOSブランドの統合。石油業界にとってはこれほど世界経済に振り回された年もないであろう。原油価格の乱高下と各GSの仁義なき価格戦争のあとに残されたのは、淘汰された体力のない販売店の後処理問題と、「業転玉」による価格の仕切りという業界の構造的問題。後処理問題とは、汎用性が低くかつ貯蔵庫という時限爆弾(経年劣化による有毒物の漏えいの虞ある)を抱えたスタンドの跡地の取扱の問題。構造的問題とは、不要になったガソリン(製造過程で灯油等と同時に一定の割合で生産されるため需給バランスが取りにくい)を元売りが業者に転売、そして彼ら(いわゆる「業転玉」)が割安で販売することにより、価格戦争を主導する、という歪んだ構図である。一部大手元売りが卸値を「コスト積み上げ方式」から「市場連動方式」に変えたこと(それが今年だったのは最悪のタイミングであったといえる)も、販売店網の不信と壊滅に輪をかけた。今回の統合劇はコスト競争力で圧倒しなければ危ないという喫緊の思惑が合致した結果といえよう。
すでに都心では車離れが進み、それを逆手にとりレンタカー拠点に業態転換を図ったしたたかな旧スタンドもあるようだ。この車離れの問題については近いうち別の機会に検証したい。
2008年12月21日日曜日
冬の日本海
好天を利用して、冬の日本海側、その中でもいつか行こうと思っていた東尋坊についに行ってきた。東尋坊といえば、いにしえの悪僧・東尋坊が恋敵から突き落とされた(その後49日暴風雨が続いたという)のがその由来と言われるが、800年以上たった現世では奇勝景勝地のほかに自殺の名所という有り難くない称号を頂戴している。(年間40~50人がここで命を落とすらしい。)
出発が遅かったこともあり、着いたのは夕暮時。結構IC(最寄は北陸道の丸岡IC)から遠い。途中、えちぜん鉄道(えち鉄)の無人駅や、昔栄えたであろう温泉街のスナックなど、うらぶれ感十分。極めつけは海岸線付近の木々にたむろするにカラスの大群(ここに住んで普段何を食っているのだろうか?と考えるとおぞましい)。この時期、この時間帯に行くと、その気がなくても充分すぎるくらい暗い気分になる。
現地ではTV等でお馴染みの元警官の「おろし餅」の店や「電話ボックス」(ここでも首吊りがあったそうな)を確認。時間が時間だけに、人気もなくかなり寂しかったが、結局、電話ボックスや自殺防止の立て札等、人間の造作物がこの地をホラースポットに仕立て上げているのかな、というのが個人的印象。確かに柵も何もない切り立った岩場は危ないが、ただ単に草むらに腰をおろし、そこにぶつかる日本海の荒波を見ながらチルアウトできる場としの魅力は高く、変に人の手を加えられることや干渉を拒み続ける景勝地であってほしいとい強く願う。
2008年12月14日日曜日
The Planet Earth
劇場公開から約1年。待ちに待った『Earth』のDVD鑑賞。
BBCエキスパートによる美しく壮大な映像は圧巻。今年見た中では文句なくNo.1の映画。どうやって撮影したのか、このショットを納めるのにどれほどの時間を費やしたのだろうか、と唸るような映像の連続。
映画の中で、シロクマも、アフリカゾウも、オオカミも、カリブの大群も、ヒマラヤ越えを目指すツル達も常に生死を賭けて挑戦している。動物達が生きる姿を見ている、ただそれだけで感動できる映画。(作り手側の地球温暖化への警鐘メッセージはやや蛇足感あり) 特にラスト、セイウチ狩りに敗れ、満身創痍になりながら虚しく泳いで帰るシロクマの悲哀溢れる姿は、今年のグラミーものである。かくも美しくも切ないドキュメンタリーを一年間見過ごしていたのは非常に悔やまれる。
BBCエキスパートによる美しく壮大な映像は圧巻。今年見た中では文句なくNo.1の映画。どうやって撮影したのか、このショットを納めるのにどれほどの時間を費やしたのだろうか、と唸るような映像の連続。
映画の中で、シロクマも、アフリカゾウも、オオカミも、カリブの大群も、ヒマラヤ越えを目指すツル達も常に生死を賭けて挑戦している。動物達が生きる姿を見ている、ただそれだけで感動できる映画。(作り手側の地球温暖化への警鐘メッセージはやや蛇足感あり) 特にラスト、セイウチ狩りに敗れ、満身創痍になりながら虚しく泳いで帰るシロクマの悲哀溢れる姿は、今年のグラミーものである。かくも美しくも切ないドキュメンタリーを一年間見過ごしていたのは非常に悔やまれる。
2008年12月13日土曜日
大阪考
2週間ほど前であるが、久々に大阪に行った時のこと。
梅田界隈も大きなヨドバシカメラができ(通りすがりの大阪のおばちゃん曰く、「あった。ビッグヨドバシカメラや~」)、阪急と阪神が経営統合する(ビル自体にほとんど変わりは見られなかったが)など、ここ数年大きな変化の波がきているのを肌身に感じたが、昔と変わらぬ大阪らしさを発見できるのが、「新梅田食道街」。ここはもともと戦後間もない昭和25年、旧国鉄の退職者救済事業としてスタート(すなわち素人料理の店ばかり)、当初は18店(うち8店が現在も営業)、今では飲食店100近くのテナントがひしめき合う一大「大阪グルメのメッカ」へと成長した。
多くの店がカウンターのみ、あるいは20坪前後の狭小店であるが、大阪名物お好み焼をはじめ、うどん・そば、カレー、おでん、串焼きなど、どれも美味しそうで入る店に迷う(結局はお好み焼屋さんをチョイス)。中には小じゃれたパン屋や、Prontoやマクドなど新興のチェーン店などもあり、そのマッチングの妙も面白い。
大阪といえば、今年「食いだおれ太郎」が話題になったが、この「新梅田食道街」も、大阪の象徴としていつまでも我々を迎え入れる定点であってほしいものである。
P.S. 今回最大のサプライズは新大阪のホームで見た普通の人の倍はありそうな超長身の男。タダものではないと思ったが、案の定この男と判明。(翌日に大阪で試合予定あり)生の236cmはやはりインパクト充分!
梅田界隈も大きなヨドバシカメラができ(通りすがりの大阪のおばちゃん曰く、「あった。ビッグヨドバシカメラや~」)、阪急と阪神が経営統合する(ビル自体にほとんど変わりは見られなかったが)など、ここ数年大きな変化の波がきているのを肌身に感じたが、昔と変わらぬ大阪らしさを発見できるのが、「新梅田食道街」。ここはもともと戦後間もない昭和25年、旧国鉄の退職者救済事業としてスタート(すなわち素人料理の店ばかり)、当初は18店(うち8店が現在も営業)、今では飲食店100近くのテナントがひしめき合う一大「大阪グルメのメッカ」へと成長した。
多くの店がカウンターのみ、あるいは20坪前後の狭小店であるが、大阪名物お好み焼をはじめ、うどん・そば、カレー、おでん、串焼きなど、どれも美味しそうで入る店に迷う(結局はお好み焼屋さんをチョイス)。中には小じゃれたパン屋や、Prontoやマクドなど新興のチェーン店などもあり、そのマッチングの妙も面白い。
大阪といえば、今年「食いだおれ太郎」が話題になったが、この「新梅田食道街」も、大阪の象徴としていつまでも我々を迎え入れる定点であってほしいものである。
P.S. 今回最大のサプライズは新大阪のホームで見た普通の人の倍はありそうな超長身の男。タダものではないと思ったが、案の定この男と判明。(翌日に大阪で試合予定あり)生の236cmはやはりインパクト充分!
2008年12月7日日曜日
2008年11月30日日曜日
不況と政情不安
Mumbuiでの武装勢力による同時多発テロとBangkokでの反政府組織PADによる空港閉鎖。
さらには、ソマリア沖ではサウジの原油200万バレルを積んだタンカーが海賊に乗っ取られ、ベネズエラでは原油下落を契機に、Hugo Chavezの政策(いわゆるオイルマネーによる貧困層、周辺国へのバラ撒き)が行き詰まり治安も悪化している。
世界規模の不況景気と国際情勢の悪化は決して無関係ではない。例えば、インドのテロは国際社会が恐慌の影におびえ、Counter-terrorismが打ち出しにくい状況下で起きたともいえる。テロ組織とて一連の金融危機で資金集めが困難に陥るのは事業会社同様。解決策としては自作自演による戦争(=国家の増収理由)かプロパガンダを狙った行動で同士を募るか。時は第二次世界大戦前とさして変わらない。
そして、急激な経済成長に足元(政治・教育・治安etc.)がついていけていない国にはかような不満分子がごまんといるとみてよい。この先数年は、先進国のみならず新興国の多くが、その成長の質と政治的指導力の真価を問われる時代になるであろう。
さらには、ソマリア沖ではサウジの原油200万バレルを積んだタンカーが海賊に乗っ取られ、ベネズエラでは原油下落を契機に、Hugo Chavezの政策(いわゆるオイルマネーによる貧困層、周辺国へのバラ撒き)が行き詰まり治安も悪化している。
世界規模の不況景気と国際情勢の悪化は決して無関係ではない。例えば、インドのテロは国際社会が恐慌の影におびえ、Counter-terrorismが打ち出しにくい状況下で起きたともいえる。テロ組織とて一連の金融危機で資金集めが困難に陥るのは事業会社同様。解決策としては自作自演による戦争(=国家の増収理由)かプロパガンダを狙った行動で同士を募るか。時は第二次世界大戦前とさして変わらない。
そして、急激な経済成長に足元(政治・教育・治安etc.)がついていけていない国にはかような不満分子がごまんといるとみてよい。この先数年は、先進国のみならず新興国の多くが、その成長の質と政治的指導力の真価を問われる時代になるであろう。
2008年11月25日火曜日
一年後の風景
移ろいが激しいのはスポーツの世界の常であるが、伝統ある角界もそれは同様。
今年の初場所は、謹慎明けの朝青龍と白鵬の両雄決戦で人気回復が予感されたが、今年も土俵外の事件に振り回され、結局危機的状況は変わらず。朝青龍も今年後半はケガ続きで進退の土俵際まで追い詰められている状況である。そんな中今年トリとなったのは、白鵬と安馬、これまたモンゴル勢同士の優勝決定戦である。初場所のあの熱戦を上回る2分超の大相撲、制したのは横綱・白鵬終わりよければすべてよし、というわけではないが、一縷の光が差し込む大一番であった。
朝青龍に翳りが見えた今年、土俵を守ってきたのは紛れもなく白鵬、今年はまさに青から白への覇権交代の年であったといえよう。今年はモンゴルの世代交代(青白→白馬時代)のみであったが、来年こそ、日本人世代交代(特に高齢化大関陣の一新を!)で失墜した権威と人気回復の年にしてほしい。
今年の初場所は、謹慎明けの朝青龍と白鵬の両雄決戦で人気回復が予感されたが、今年も土俵外の事件に振り回され、結局危機的状況は変わらず。朝青龍も今年後半はケガ続きで進退の土俵際まで追い詰められている状況である。そんな中今年トリとなったのは、白鵬と安馬、これまたモンゴル勢同士の優勝決定戦である。初場所のあの熱戦を上回る2分超の大相撲、制したのは横綱・白鵬終わりよければすべてよし、というわけではないが、一縷の光が差し込む大一番であった。
朝青龍に翳りが見えた今年、土俵を守ってきたのは紛れもなく白鵬、今年はまさに青から白への覇権交代の年であったといえよう。今年はモンゴルの世代交代(青白→白馬時代)のみであったが、来年こそ、日本人世代交代(特に高齢化大関陣の一新を!)で失墜した権威と人気回復の年にしてほしい。
2008年11月22日土曜日
USの落日
Detroit Big 3に加え、No1バンクCitiも経営危機的な報道が流れ、金融恐慌はこれからがいよいよ本番突入か、という感をもって海の向こうではこのThanks Giving Holidayを迎えているところであろう。
このままいけば、来年1月で資金ショートを起こすと云われるGMにとって、事業継続のためには国の支援は必須条件。他2社との合併交渉は難航し、ここにきて現実的解決法ではないとの見解が浸透してきている。対して、債権の保護を何よりも望む債権者達は、破産法の適用による会社清算を後押ししている。
他方、Citiであるが、株価下落がとどまることを知らず、年初は$30付近であった株価がついに3ドル台に突入、ここ数日間はまさにAIGのデジャヴ的Free Fallの様相を呈してきている。こちらはGoldman SachsやMogan Stanleyとの合併も視野に入れて動き出しているようであるが、GSとの交渉は不調に終わったとの報道も伝え聞く。すでに5万人規模のリストラを発表したばかりの同社であるが、今後はさらなる事業の縮小・切り分けを余儀なくされるであろう。
いずれも莫大な数の雇用を抱える2社。これらの命運が今後のUS、に与えるインパクトは図り知れないものがある。
このままいけば、来年1月で資金ショートを起こすと云われるGMにとって、事業継続のためには国の支援は必須条件。他2社との合併交渉は難航し、ここにきて現実的解決法ではないとの見解が浸透してきている。対して、債権の保護を何よりも望む債権者達は、破産法の適用による会社清算を後押ししている。
他方、Citiであるが、株価下落がとどまることを知らず、年初は$30付近であった株価がついに3ドル台に突入、ここ数日間はまさにAIGのデジャヴ的Free Fallの様相を呈してきている。こちらはGoldman SachsやMogan Stanleyとの合併も視野に入れて動き出しているようであるが、GSとの交渉は不調に終わったとの報道も伝え聞く。すでに5万人規模のリストラを発表したばかりの同社であるが、今後はさらなる事業の縮小・切り分けを余儀なくされるであろう。
いずれも莫大な数の雇用を抱える2社。これらの命運が今後のUS、に与えるインパクトは図り知れないものがある。
2008年11月12日水曜日
WBC日本代表は?
遅ればせながら、渡辺久監督、日本一おめでとうございます。
久々に拮抗した面白い日本シリーズを堪能させてくれた両チームはやはりこの最後の舞台に立って然るべきであった、と思います。
さて、球界はアジアシリーズを経て来年のWBCまでは基本的にストーブリーグとなりますが、最大の燃料になるであろうWBC選抜について、現時点でのベストメンバーをド素人ながら勝手に予想させていただきます。(投手13、野手15の計28人という前提で。あくまでも2008断面での評価が基準になってます。)
投 手
〈先発〉 松坂、ダルビッシュ、涌井、岩隈、和田、杉内
〈中継〉 岸、越智、山口
〈抑え〉 岩瀬、藤川、上原、斎藤隆
捕 手 城島、里崎、阿部
内野手 小笠原、新井、村田、岩村、松井稼、西岡、中島
外野手 イチロー、福留、青木、赤星、稲葉
スタメン
⑨イチロー④松井稼⑤岩村⑦福留DH 新井③小笠原②城島⑥中島⑧青木
異論いろいろあることと思いますが…。
久々に拮抗した面白い日本シリーズを堪能させてくれた両チームはやはりこの最後の舞台に立って然るべきであった、と思います。
さて、球界はアジアシリーズを経て来年のWBCまでは基本的にストーブリーグとなりますが、最大の燃料になるであろうWBC選抜について、現時点でのベストメンバーをド素人ながら勝手に予想させていただきます。(投手13、野手15の計28人という前提で。あくまでも2008断面での評価が基準になってます。)
投 手
〈先発〉 松坂、ダルビッシュ、涌井、岩隈、和田、杉内
〈中継〉 岸、越智、山口
〈抑え〉 岩瀬、藤川、上原、斎藤隆
捕 手 城島、里崎、阿部
内野手 小笠原、新井、村田、岩村、松井稼、西岡、中島
外野手 イチロー、福留、青木、赤星、稲葉
スタメン
⑨イチロー④松井稼⑤岩村⑦福留DH 新井③小笠原②城島⑥中島⑧青木
異論いろいろあることと思いますが…。
2008年11月10日月曜日
理論株価
日経マネーより。
理論株価モデル
パラメータは基本的に
①売上
②総資産
③純資産(=Owners' Equity)
④時価総額
⑤発行済株式数
の5種類
理論株価 = BPS×PSR×Asset Turnover×Financial Leverage *
= 純資産/発行済株式数 × 時価総額/売上高 × 売上高/総資産 × 総資産/純資産
すなわち、売上と財務バランスがキー。
*元々、株価=BPS×PER×ROE のPERとROEを分解した結果、利益は相殺され表に出なくなった
理論株価モデル
パラメータは基本的に
①売上
②総資産
③純資産(=Owners' Equity)
④時価総額
⑤発行済株式数
の5種類
理論株価 = BPS×PSR×Asset Turnover×Financial Leverage *
= 純資産/発行済株式数 × 時価総額/売上高 × 売上高/総資産 × 総資産/純資産
すなわち、売上と財務バランスがキー。
*元々、株価=BPS×PER×ROE のPERとROEを分解した結果、利益は相殺され表に出なくなった
2008年11月8日土曜日
New World Order
①US from 2009
一大イベント Presidential Electionが終わり、新時代へ向けて滑走態勢に入ったUS。
史上初の黒人大統領ということで話題に絶えないが、振り返れば変革の権化Obama、大筋は古き良きUSを代表するMcCain、さらに遡ればジェンダーの象徴であるHilary Clintonと今のアメリカを象徴である"diversity" を代弁する役者達が主導する極めてキャッチーな構図のドラマであった。(Pelinを投入したMcCainは従来の保守態勢からジェンダー一派の融合・迎合を図ったという見方が一般的)
この"diversity"の構図は年初から想定されたシナリオであったが、終盤大詰めに"recession"というサブストーリーが突如割り込み、Obama氏に神風を吹かせるというのは誰しも想定外だったであろう。
このようなタフな状況下(US発の金融恐慌、それに派生する各国・各産業界の冷え込み)で来年頭の就任を迎える新大統領であるが、山積する経済問題に対して早くもadvisory との会合を開くなど、その滑走もいつになく全力である。かの会合もWarren Buffett、Eric Schmitt(GOOG)、Paul Volcker (Ex.FRB Chairman)とそうそうたるメンバーであったという。
喫緊の話題は、自動車業界へ金融業界同様$700Bの支援を遂行するか否か。何でも推計約60万人の雇用が危惧される同業界は人的ボリュームから見れば、金融機関よりも遥かに"too big to fail"。そして、仮にこれを遂行するとなると次はどこの産業、ということになり大政府時代への引き金(とそれについてまわる国民の批判)となる可能性が十分にある。いずれにせよObama政権にとっては嵐の船出となることは間違いない。
②中東とSWFのその後
今年初めは世界にその猛威を知らしめた産油国とSWF、が、かの金融恐慌は彼らをも危機に陥れているらしい。中でも高さ約1kmのタワーを目下建設中のDubaiが最大の危機に晒されているとか。金融危機とここ最近の原油価格の暴落がWパンチで湾岸諸国を襲っている現状…今回の危機は、はまさに安全圏などないことを知らしめられるニュースである。が、原油という変動の激しくかつ外需依存型の資源に頼ってきた経済モデルが基盤だったことを考えれば、決して驚くべき話でもないようだ。果たして、中東の雄が他の新興国同様、世界に救済を仰ぐのか、今後の動向に注目である。
一大イベント Presidential Electionが終わり、新時代へ向けて滑走態勢に入ったUS。
史上初の黒人大統領ということで話題に絶えないが、振り返れば変革の権化Obama、大筋は古き良きUSを代表するMcCain、さらに遡ればジェンダーの象徴であるHilary Clintonと今のアメリカを象徴である"diversity" を代弁する役者達が主導する極めてキャッチーな構図のドラマであった。(Pelinを投入したMcCainは従来の保守態勢からジェンダー一派の融合・迎合を図ったという見方が一般的)
この"diversity"の構図は年初から想定されたシナリオであったが、終盤大詰めに"recession"というサブストーリーが突如割り込み、Obama氏に神風を吹かせるというのは誰しも想定外だったであろう。
このようなタフな状況下(US発の金融恐慌、それに派生する各国・各産業界の冷え込み)で来年頭の就任を迎える新大統領であるが、山積する経済問題に対して早くもadvisory との会合を開くなど、その滑走もいつになく全力である。かの会合もWarren Buffett、Eric Schmitt(GOOG)、Paul Volcker (Ex.FRB Chairman)とそうそうたるメンバーであったという。
喫緊の話題は、自動車業界へ金融業界同様$700Bの支援を遂行するか否か。何でも推計約60万人の雇用が危惧される同業界は人的ボリュームから見れば、金融機関よりも遥かに"too big to fail"。そして、仮にこれを遂行するとなると次はどこの産業、ということになり大政府時代への引き金(とそれについてまわる国民の批判)となる可能性が十分にある。いずれにせよObama政権にとっては嵐の船出となることは間違いない。
②中東とSWFのその後
今年初めは世界にその猛威を知らしめた産油国とSWF、が、かの金融恐慌は彼らをも危機に陥れているらしい。中でも高さ約1kmのタワーを目下建設中のDubaiが最大の危機に晒されているとか。金融危機とここ最近の原油価格の暴落がWパンチで湾岸諸国を襲っている現状…今回の危機は、はまさに安全圏などないことを知らしめられるニュースである。が、原油という変動の激しくかつ外需依存型の資源に頼ってきた経済モデルが基盤だったことを考えれば、決して驚くべき話でもないようだ。果たして、中東の雄が他の新興国同様、世界に救済を仰ぐのか、今後の動向に注目である。
2008年11月5日水曜日
ロシアの憂鬱
RTS株価指数は年初来30%超の下落、「ヒトからモノへ」の流れに乗ってブラジルとともに浮上すると思われた(個人的妄想か?)BRICsの一角、ロシアが世界金融不安の煽りをモロに受けて苦しんでいる。
主要因は以下3点か。
①原油価格の下落
②Georgia 侵攻など強行政策が生んだ国際摩擦
③ロシア人の伝統的な銀行不信(銀行に預金せず)。国内で還流しているcashの大半を諸外国が引き揚げた結果からcashが不足に。ロシアがこけたら、EU諸国、特に国の主要産業である自動車市場をのかなりの部分をロシアに依存しているドイツなどへの影響も大きい。
ロシアの抱える苦境は半分以上は身から出た錆と思われるが、それだけに希望ももち得る。今この国に求められているのは、国際社会で孤立しないだけの外交政策・周辺政策、そして資源国から農業国への転換(温暖化により当国の農耕条件は良くなるかも)など産業構造の変換である。後者は不確定要素も多聞にあり判断が困難であるが、前者には期待したいせざるを得ない。特に、誕生したオバマ政権がプーチンとどういうスタンスで付き合うのか、がこの国の命運をに決するといってもよい。
主要因は以下3点か。
①原油価格の下落
②Georgia 侵攻など強行政策が生んだ国際摩擦
③ロシア人の伝統的な銀行不信(銀行に預金せず)。国内で還流しているcashの大半を諸外国が引き揚げた結果からcashが不足に。ロシアがこけたら、EU諸国、特に国の主要産業である自動車市場をのかなりの部分をロシアに依存しているドイツなどへの影響も大きい。
ロシアの抱える苦境は半分以上は身から出た錆と思われるが、それだけに希望ももち得る。今この国に求められているのは、国際社会で孤立しないだけの外交政策・周辺政策、そして資源国から農業国への転換(温暖化により当国の農耕条件は良くなるかも)など産業構造の変換である。後者は不確定要素も多聞にあり判断が困難であるが、前者には期待したいせざるを得ない。特に、誕生したオバマ政権がプーチンとどういうスタンスで付き合うのか、がこの国の命運をに決するといってもよい。
威風堂々
『李歐』高村薫
今更ながら、高村氏のデビュー作(を下敷きにした本書)を読んでいないことを恥じ、久々(約2年ぶり)に読んだ同氏の作品。ここ最近はそこそこの良書に出会っていたつもりであるが、やはり高村薫は別格である。ここまで小説の中で歴史と世界をバックにしたスケールの大きな大河ドラマを重厚に描ける作家はそう思いつかない。重厚というのは、つまり氏の好きな機械工場、公安の行確、(ソフトな)ホモセクシュアルなどゴシック的世界観が隋所に散りばめられ、読む者を飽きさせない手法である。本作では、スーパーマン華僑・李歐を通じてフィリピンの政変、ウォール街、ベルリンの壁と世界の激変を映していく一方、大阪の下町工場にいる主人公・吉田が定点観測的な役割を果たしている。
と、ここまでは他の高村作品と大差はない。本作が異質であるのはハッピーエンドであること。もちろん途中、悲惨な死もあれば、そこに至るまでのプロセスも延ばしに引き延ばされている。それだけに意外なエンディングのカタルシスはひとしおである。非常に重みのある救済と希望。遅ればせながら、新たなマスターピースの誕生である。
今更ながら、高村氏のデビュー作(を下敷きにした本書)を読んでいないことを恥じ、久々(約2年ぶり)に読んだ同氏の作品。ここ最近はそこそこの良書に出会っていたつもりであるが、やはり高村薫は別格である。ここまで小説の中で歴史と世界をバックにしたスケールの大きな大河ドラマを重厚に描ける作家はそう思いつかない。重厚というのは、つまり氏の好きな機械工場、公安の行確、(ソフトな)ホモセクシュアルなどゴシック的世界観が隋所に散りばめられ、読む者を飽きさせない手法である。本作では、スーパーマン華僑・李歐を通じてフィリピンの政変、ウォール街、ベルリンの壁と世界の激変を映していく一方、大阪の下町工場にいる主人公・吉田が定点観測的な役割を果たしている。
と、ここまでは他の高村作品と大差はない。本作が異質であるのはハッピーエンドであること。もちろん途中、悲惨な死もあれば、そこに至るまでのプロセスも延ばしに引き延ばされている。それだけに意外なエンディングのカタルシスはひとしおである。非常に重みのある救済と希望。遅ればせながら、新たなマスターピースの誕生である。
2008年10月29日水曜日
Qちゃん引退
後半にグングン伸びていくピッチ走法、ゴールした後のさわやかな笑顔、思えば2時間強のマラソンに釘付けになったのはシドニー五輪が初めてだった。本人曰く「マラソンが楽しいということを伝えたい」、うん、十分すぎるほど伝わってきましたよ。(現にしがない市ラナーの私もQちゃんをイメージすると何kmでも走れるような気がした)その後も五輪金メダリストは出たが、パイオニアとしての彼女は、野茂・イチローらと同様、日本という枠を超えたまさにスペシャルな存在であったと思う。最後のレースとなった今年春の名古屋国際、沿道に駆け付けた多くのファンの声援を一番受けていたのは彼女だった。もう、女子マラソン界にこんなカリスマ性のある選手はなかなか出てこないだろう。心からお疲れ様、そしてありがとうと言いたい。
2008年10月26日日曜日
超絶美人たちによる愛憎劇
"The Other Boleyn Girl" ( 邦題:「ブーリン家の姉妹」)
Natalie Portman、Scarlett Johansson という現在のハリウッド2大看板女優の競演で話題の本作。基本的には史実ドラマであるが、実際にはもっと醜かったであろう愛憎劇を、姉妹役の冒頭2人の美貌と力演が高潔なドラマ風の仕立て上げている(それでも十分にドロドロさは堪能できるが)。十分に満足できる本作であるが、現実世界でドロドロのスカ・ヨハの純真無垢キャラには少々違和感あり。(個人的には以前見た彼女の魅力満開の"Match Point"(Woody Allen 06) の印象が鮮烈)
ドロドロが正視できない人なら、割り切ってゲーム理論的アプローチから本作を楽しむというのも一手。すなわち、王ヘンリⅧ世、国、姉、妹それぞれの行動パターンによる効用が見えてくる。(王と姉が結ばれれば、王と姉どちらかが満足するのみで国家はボロボロ、姉妹不仲も解消されず、王と妹なら王と姉は不満、国家は安泰etc.)
当時の国政がこんな男女の関係に左右されるほど基盤が弱かったのか、ヘンリⅧの女好きが特異なのか。ダイアナ妃事件、チャールズ皇太子の離婚そして再婚、と、数百年たった今でも英国皇室は醜聞のるつぼ、大衆の下世話な好奇心を満たす格好の材料として存在し続ける。その脈絡はここまで遡るのかと思うと奥が深い。
Natalie Portman、Scarlett Johansson という現在のハリウッド2大看板女優の競演で話題の本作。基本的には史実ドラマであるが、実際にはもっと醜かったであろう愛憎劇を、姉妹役の冒頭2人の美貌と力演が高潔なドラマ風の仕立て上げている(それでも十分にドロドロさは堪能できるが)。十分に満足できる本作であるが、現実世界でドロドロのスカ・ヨハの純真無垢キャラには少々違和感あり。(個人的には以前見た彼女の魅力満開の"Match Point"(Woody Allen 06) の印象が鮮烈)
ドロドロが正視できない人なら、割り切ってゲーム理論的アプローチから本作を楽しむというのも一手。すなわち、王ヘンリⅧ世、国、姉、妹それぞれの行動パターンによる効用が見えてくる。(王と姉が結ばれれば、王と姉どちらかが満足するのみで国家はボロボロ、姉妹不仲も解消されず、王と妹なら王と姉は不満、国家は安泰etc.)
当時の国政がこんな男女の関係に左右されるほど基盤が弱かったのか、ヘンリⅧの女好きが特異なのか。ダイアナ妃事件、チャールズ皇太子の離婚そして再婚、と、数百年たった今でも英国皇室は醜聞のるつぼ、大衆の下世話な好奇心を満たす格好の材料として存在し続ける。その脈絡はここまで遡るのかと思うと奥が深い。
2008年10月25日土曜日
さらに新しい形
『Q&A』恩田陸(2004)
前回、新しい形のミステリーと書いた同氏の作品であるが、時代は既にはるか先を行っているようだ。
全編対話形式で綴られる本書。ある大規模事故を中心にしながら、その手がかりとなる断片を端々に散りばめつつ、被害者の会代表と3流誌マスコミ、タクシー運転手と乗客、と次々とシチュエーションを変えながら、対話は続く。そして一見無秩序に見える対話は時系列で並んでおり、発生時から徐々に進んでいき約2年にかけて事件が完全に風化する過程を残酷なまでに描ききっている。
前回同様、今回も真相の周りをグルグルする話である。今年に入って未解決事件が多いが、そのもどかしさとどこかシンクロする。想像力で読む話である。
前回、新しい形のミステリーと書いた同氏の作品であるが、時代は既にはるか先を行っているようだ。
全編対話形式で綴られる本書。ある大規模事故を中心にしながら、その手がかりとなる断片を端々に散りばめつつ、被害者の会代表と3流誌マスコミ、タクシー運転手と乗客、と次々とシチュエーションを変えながら、対話は続く。そして一見無秩序に見える対話は時系列で並んでおり、発生時から徐々に進んでいき約2年にかけて事件が完全に風化する過程を残酷なまでに描ききっている。
前回同様、今回も真相の周りをグルグルする話である。今年に入って未解決事件が多いが、そのもどかしさとどこかシンクロする。想像力で読む話である。
2008年10月12日日曜日
マイルド・ミステリー
「ユージニア」 by 恩田 陸
初めての恩田氏作品。(今までずっと男性と思っていたら女性作家だった!)
ほぼ全編にわたって20年前の無差別毒殺事件の関係者のインタビュー形式の回顧録で埋められ、パズルのように組み合わせていくと謎解きをしていく構成にも見えるが、実はそれだけでは謎はあかされない、というシュールな作品。読者に蓋然性のみなら犯人をほぼ提示しているにも関わらず、物語ではそこまでたどり着かない。しかしながら不思議と消化不良さは残らない。そして事件は凄惨にもかかわらず、物語は全くその逆。人それぞれの美化された過去の記憶を再生したドラマを見ているような感覚。エンディングを読者に委ねた作品、という点では桐野夏生『柔らかな頬』を彷彿させる。氏の作品は、タイトルやテーマがいわゆる「ラノベ」っぽいので敬遠してたが、今後もこの壊れつつも心地よい世界観に身を委ねてみたい気がする。(この作品で恥ずかしながら「百日紅=さるすべり」が常識なのを初めて知った。)
初めての恩田氏作品。(今までずっと男性と思っていたら女性作家だった!)
ほぼ全編にわたって20年前の無差別毒殺事件の関係者のインタビュー形式の回顧録で埋められ、パズルのように組み合わせていくと謎解きをしていく構成にも見えるが、実はそれだけでは謎はあかされない、というシュールな作品。読者に蓋然性のみなら犯人をほぼ提示しているにも関わらず、物語ではそこまでたどり着かない。しかしながら不思議と消化不良さは残らない。そして事件は凄惨にもかかわらず、物語は全くその逆。人それぞれの美化された過去の記憶を再生したドラマを見ているような感覚。エンディングを読者に委ねた作品、という点では桐野夏生『柔らかな頬』を彷彿させる。氏の作品は、タイトルやテーマがいわゆる「ラノベ」っぽいので敬遠してたが、今後もこの壊れつつも心地よい世界観に身を委ねてみたい気がする。(この作品で恥ずかしながら「百日紅=さるすべり」が常識なのを初めて知った。)
2008年9月30日火曜日
Lessons Learnt
歴史に長く記憶されるであろう2008年9月。(まだongoingではあるが)$700B Bailout Plan は否決され、US政府も梯子を外すことがあり得ることを示した9月29日、Wall StreetはAnother Black Monday (1987年10月以来のみならず、この9月で2度目の、という意味を込めて)を体験した。
なんでもFRBの手持ち資金はわずか$300Bと噂され、最低でも$700Bは必要という金融経済再建にどこが支援できるのかが現在の焦点である。昨年来市場を席巻したSWFは、今のところ今回の危機には傍観者の立場を貫いており、また高い授業料を払わされた直後、積極的に支援に回るとは考えにくい。彼らとて、例えばMerrillに投資したはずのTamasek(Singapore)やKIA(Kwait)、韓国は、投資先がBoAになってしまったのは寝耳に水であろう。
Warren Baffettがかつて「金融大量破壊兵器」と揶揄したデリバティヴ商品の数々が、まさにその猛威を示し始めた、というしかない。そしてかのBaffet氏はFRBよりも頼れるThe Last Investorとして、GSに$5B投資するなど、この機に乗じてその名声をさらに高めている。(投資銀行のようないわゆる“虚業”嫌いで有名な氏であるが、曰く、「GSの頭脳を買った」とのこと。)
今、Wall StreetでおこっているのはSystemic Riskそのものであり、これまで市場を支えてきたBISやVaRも見直しせざるを得ない時期に来ている、すなわち投資銀行とういうビジネスモデルの再構築は免れないというのが大勢の論調である。再構築にあたって、(現在進行中の)銀行との合併がいいのか(預金という資金源を運用できるメリットあり)、はたまたヘッジファンド型の切り離しがいいのか(最適規模の模索、AIGの例などから資産1兆円規模の企業のmanagementは無理があるとの見方)論の分かれるところではある。投資銀行といえば、ITと並んで90年代以降のUS経済の花形、そのビジネスモデルの崩壊は、日本でいえば自動車業界が倒れたクラスの衝撃といっても過言ではない。
そして今、問うべきは、思うに、①リスクの再定義(多様化によるリスク分散というFinance理論は個々の相関性が密接になった今、再構築しなければならないであろう)②立ち直りまでに何年続くか(日本は10年かかったというのが、何かしらのBenchmarkになるであろうか)の2点に尽きる。
暗黒の9月をおさらばして、10月は光を一筋でも見たいものである。
なんでもFRBの手持ち資金はわずか$300Bと噂され、最低でも$700Bは必要という金融経済再建にどこが支援できるのかが現在の焦点である。昨年来市場を席巻したSWFは、今のところ今回の危機には傍観者の立場を貫いており、また高い授業料を払わされた直後、積極的に支援に回るとは考えにくい。彼らとて、例えばMerrillに投資したはずのTamasek(Singapore)やKIA(Kwait)、韓国は、投資先がBoAになってしまったのは寝耳に水であろう。
Warren Baffettがかつて「金融大量破壊兵器」と揶揄したデリバティヴ商品の数々が、まさにその猛威を示し始めた、というしかない。そしてかのBaffet氏はFRBよりも頼れるThe Last Investorとして、GSに$5B投資するなど、この機に乗じてその名声をさらに高めている。(投資銀行のようないわゆる“虚業”嫌いで有名な氏であるが、曰く、「GSの頭脳を買った」とのこと。)
今、Wall StreetでおこっているのはSystemic Riskそのものであり、これまで市場を支えてきたBISやVaRも見直しせざるを得ない時期に来ている、すなわち投資銀行とういうビジネスモデルの再構築は免れないというのが大勢の論調である。再構築にあたって、(現在進行中の)銀行との合併がいいのか(預金という資金源を運用できるメリットあり)、はたまたヘッジファンド型の切り離しがいいのか(最適規模の模索、AIGの例などから資産1兆円規模の企業のmanagementは無理があるとの見方)論の分かれるところではある。投資銀行といえば、ITと並んで90年代以降のUS経済の花形、そのビジネスモデルの崩壊は、日本でいえば自動車業界が倒れたクラスの衝撃といっても過言ではない。
そして今、問うべきは、思うに、①リスクの再定義(多様化によるリスク分散というFinance理論は個々の相関性が密接になった今、再構築しなければならないであろう)②立ち直りまでに何年続くか(日本は10年かかったというのが、何かしらのBenchmarkになるであろうか)の2点に尽きる。
暗黒の9月をおさらばして、10月は光を一筋でも見たいものである。
2008年9月23日火曜日
神々への反逆
「リスク」 by Peter Bernstein (1998)
このタイミングで読むことに意義がある書。
最終章でも触れているとおり、「偶然の支配から世界を解放する」すなわち「サイコロを振る手」を支配することが本書に出てくる英雄達の動機付けである。自然は繰り返す傾向を持つがそれは不完全な繰り返しであることの意味を理解しようと努力した男たちの物語である。
まずは、ケインズ。確率理論の先人達が使った「事象」という用語の拒否(予測が過去の発生頻度に依存しているニュアンスを嫌って)、代わって「命題」を多様。将来とはより能動的判断に依存したoutputであり、「不確実性」こそが新しい経済理論の中核と唱えた彼は、古典学派とも「レッセ・フェール」(自由放任主義)と真っ向から対立した。彼の提案は1936年の世界情勢に確実にマッチしていたといえよう。
次いで、(一気にとんで90年代になるが)カーネマンとトヴァスキー。彼らの最大の功績は利得に関する意思決定と損失に関する意思決定の非対称性を行動心理学的アプローチから発見したことである。
かように、確率論に人為的側面を取り込んだ後もなお、我々は以下2つの問題から逃れられない。
①過去は将来に対して脆弱なガイド役でしかないこと。時期もまた重要。
②成功する戦略は短命である、ということ(いわゆるFree Rider Problem)
他方、実社会では、80年代のPortfolio Insurance~株価の下振れに対して自動的に売りをかけるリスクヘッジ的プログラム。市場のLiquidityを過信し、Volatilityを過少評価したがために、87年10月19日ほぼ無に帰した~を経て、90年代はDelivertiveの時代となるわけだが、その本質は不確実性の軽減にほかならない。が、市場の過熱とともにVolatilityを制限するのではなく、その部分で賭ける方向に走った(Subprimeに象徴される)のが現在に惨事に繋がっていると思う。Delivertiveに関しては、「剃刀のように髭をそることもできるし、自殺することもできる」というFT誌コラムニストの言葉以上にうまく言い表した表現は思いつかない。が、今回の失敗を機に、資産の安全化と同時に金融工学のさらなるInnovationを図ることは非常に大切である。く誰もリスクをとらなかったら、自由経済市場は衰退していく一方なのだから...(Alan Greenspan)
最後に、筆者は、確率の基となる人間の合理的行動は、確率を考慮して判断するという規範をもとにして成り立つとしめくくる。このような状況下でも過去のデータを冷静に分析し行動することが大事ということであろう。
(メモ)分散によるリスク回避は一気に損失するリスクを回避するためでしかない。
このタイミングで読むことに意義がある書。
最終章でも触れているとおり、「偶然の支配から世界を解放する」すなわち「サイコロを振る手」を支配することが本書に出てくる英雄達の動機付けである。自然は繰り返す傾向を持つがそれは不完全な繰り返しであることの意味を理解しようと努力した男たちの物語である。
まずは、ケインズ。確率理論の先人達が使った「事象」という用語の拒否(予測が過去の発生頻度に依存しているニュアンスを嫌って)、代わって「命題」を多様。将来とはより能動的判断に依存したoutputであり、「不確実性」こそが新しい経済理論の中核と唱えた彼は、古典学派とも「レッセ・フェール」(自由放任主義)と真っ向から対立した。彼の提案は1936年の世界情勢に確実にマッチしていたといえよう。
次いで、(一気にとんで90年代になるが)カーネマンとトヴァスキー。彼らの最大の功績は利得に関する意思決定と損失に関する意思決定の非対称性を行動心理学的アプローチから発見したことである。
かように、確率論に人為的側面を取り込んだ後もなお、我々は以下2つの問題から逃れられない。
①過去は将来に対して脆弱なガイド役でしかないこと。時期もまた重要。
②成功する戦略は短命である、ということ(いわゆるFree Rider Problem)
他方、実社会では、80年代のPortfolio Insurance~株価の下振れに対して自動的に売りをかけるリスクヘッジ的プログラム。市場のLiquidityを過信し、Volatilityを過少評価したがために、87年10月19日ほぼ無に帰した~を経て、90年代はDelivertiveの時代となるわけだが、その本質は不確実性の軽減にほかならない。が、市場の過熱とともにVolatilityを制限するのではなく、その部分で賭ける方向に走った(Subprimeに象徴される)のが現在に惨事に繋がっていると思う。Delivertiveに関しては、「剃刀のように髭をそることもできるし、自殺することもできる」というFT誌コラムニストの言葉以上にうまく言い表した表現は思いつかない。が、今回の失敗を機に、資産の安全化と同時に金融工学のさらなるInnovationを図ることは非常に大切である。く誰もリスクをとらなかったら、自由経済市場は衰退していく一方なのだから...(Alan Greenspan)
最後に、筆者は、確率の基となる人間の合理的行動は、確率を考慮して判断するという規範をもとにして成り立つとしめくくる。このような状況下でも過去のデータを冷静に分析し行動することが大事ということであろう。
(メモ)分散によるリスク回避は一気に損失するリスクを回避するためでしかない。
2008年9月22日月曜日
ヨーロッパとは何か
20年近く前の著書。随分と大風呂敷な命題である。確かに、本書の上梓後、世界の様相、とくにヨーロッパ周辺のは大きく変わった。今や「ヨーロッパ」は単なる地名を超えて境界のない運動体・融合体というのが実態である。
ヨーロッパに対する私の疑問は、なぜナショナリズムがあれほど強いのか、その一方で、なぜ外へ外へと向かおうとするのか、この相反する二面性に尽きる。(裏表紙にある「分裂と統合」の原因を探るため)この「分裂と統合」に加え「中心と辺境」の視点から本書をおおまかにおさらいしておきたい。
①分裂と統合
啓蒙主義とロマン主義、エリートと農奴、キリストとイスラム(そしてユダヤ)、アングロ・サクソンとラテンそしてスラブ、イタリア趣味とフランス趣味(そしてたまにスペイン趣味)、王制と民主制、ヨーロッパの抱えてきた数々の対立軸と歴史的転換点(宗教改革、市民革命、産業革命etc.)にそのヒントを垣間見ることができる。教会・赤十字などの価値観がフレームワークだったヨーロッパ社会に国家(State)と国民(Nation)による統合が実現したのは、ほんの19 世紀末ごろである。そのころには、全ての文化は普遍的であり、かつ少数の者に専有されるべきものである、というヴォルテール的価値観(啓蒙主義)は批判にさらされ、逆に民族的個別性こそ武力をもってして擁護すべきものであるという考えが根付くようになっていた。(このnationalismの源は、キリストの「聖」性、哲学的思考、コスモポリタン的価値観ひいては普遍性を助長する科学や芸術の否定などマイナス面が非常に多く歪んだものと評価せざるを得ない)
ただ、対外的に抜きんでようとすれば、隣国に戦闘を仕掛けるか、第三世界で支配を強めるしかなかったヨーロッパ諸国にとって、2度の世界大戦 による疲弊とアメリカのヘゲモニーは、国としてのidentityと同時に諸国間の連帯の強化という新たな命題を課され、今のヨーロッパ統合に繋がっている。
②中心と辺境
かつて、とある国(スウェーデンだったか?)のModern Art Musiumで"The Center of Europe"なる前衛フィルムを見た記憶がある。カメラはヨーロッパの中心を探して旅を続けるが、最後に着いたのはロシアのとある郊外の町であった、というフィルム。当時は意味不明であったが、この本を読むにつけ、さもありなんという気もしてくる。ヨーロッパと非ヨーロッパの境界は常に流動的であり、また、ヨーロッパの定義によっても変わってくるものである。本書では17C初頭は南北方向の国々(教皇領・ヴェネツィア・西・仏・ポーランド・神聖ローマ帝国)がヨーロッパの命運を司る列強だったものの、宗教改革を契機として、磁場が南から北に移動、18C末には東西方向(英・仏・普・墺・露)に列強が固まったとしている。いずれの場合もフランスを中心としている点がポイントである。20世紀を経て、その中心軸は徐々に東へ移動していくのであろうか。
アメリカの台頭とロシアの近代化はヨーロッパ近代化の副産物である。また、エリート層の啓蒙主義から労働者層のロマン主義へのシフトとその融合なども興味深いサイドストーリーである。
ヨーロッパに対する私の疑問は、なぜナショナリズムがあれほど強いのか、その一方で、なぜ外へ外へと向かおうとするのか、この相反する二面性に尽きる。(裏表紙にある「分裂と統合」の原因を探るため)この「分裂と統合」に加え「中心と辺境」の視点から本書をおおまかにおさらいしておきたい。
①分裂と統合
啓蒙主義とロマン主義、エリートと農奴、キリストとイスラム(そしてユダヤ)、アングロ・サクソンとラテンそしてスラブ、イタリア趣味とフランス趣味(そしてたまにスペイン趣味)、王制と民主制、ヨーロッパの抱えてきた数々の対立軸と歴史的転換点(宗教改革、市民革命、産業革命etc.)にそのヒントを垣間見ることができる。教会・赤十字などの価値観がフレームワークだったヨーロッパ社会に国家(State)と国民(Nation)による統合が実現したのは、ほんの19 世紀末ごろである。そのころには、全ての文化は普遍的であり、かつ少数の者に専有されるべきものである、というヴォルテール的価値観(啓蒙主義)は批判にさらされ、逆に民族的個別性こそ武力をもってして擁護すべきものであるという考えが根付くようになっていた。(このnationalismの源は、キリストの「聖」性、哲学的思考、コスモポリタン的価値観ひいては普遍性を助長する科学や芸術の否定などマイナス面が非常に多く歪んだものと評価せざるを得ない)
ただ、対外的に抜きんでようとすれば、隣国に戦闘を仕掛けるか、第三世界で支配を強めるしかなかったヨーロッパ諸国にとって、2度の世界大戦 による疲弊とアメリカのヘゲモニーは、国としてのidentityと同時に諸国間の連帯の強化という新たな命題を課され、今のヨーロッパ統合に繋がっている。
②中心と辺境
かつて、とある国(スウェーデンだったか?)のModern Art Musiumで"The Center of Europe"なる前衛フィルムを見た記憶がある。カメラはヨーロッパの中心を探して旅を続けるが、最後に着いたのはロシアのとある郊外の町であった、というフィルム。当時は意味不明であったが、この本を読むにつけ、さもありなんという気もしてくる。ヨーロッパと非ヨーロッパの境界は常に流動的であり、また、ヨーロッパの定義によっても変わってくるものである。本書では17C初頭は南北方向の国々(教皇領・ヴェネツィア・西・仏・ポーランド・神聖ローマ帝国)がヨーロッパの命運を司る列強だったものの、宗教改革を契機として、磁場が南から北に移動、18C末には東西方向(英・仏・普・墺・露)に列強が固まったとしている。いずれの場合もフランスを中心としている点がポイントである。20世紀を経て、その中心軸は徐々に東へ移動していくのであろうか。
アメリカの台頭とロシアの近代化はヨーロッパ近代化の副産物である。また、エリート層の啓蒙主義から労働者層のロマン主義へのシフトとその融合なども興味深いサイドストーリーである。
2008年9月19日金曜日
Wall Streetの危機Ⅱ
破綻寸前とまで言われていたAIGに公的資金の注入。金融不安の拡大を阻止すべく、FRBが動いたとのいうのが大方の論調であるが、まさに「世界が変わる」きっかけとなるかも知れないこの激動の一週間、今一度、論点を各識者の見解を交えて整理しておこう。
論点① 片やBear, GSE(言うまでもなくFreddieとFannie), そしてAIG。片やLehman。救済されたものとそうでないものの、OK/NOの基準は何か。Bernanki と Paulsonの独断で決められているのか?(AIGのCDSの最大のcounter part はGoldman Sachsとの噂も)当然3月のBear破綻時と現在では(US財政や世論の)様相が異なるのは理解できる。が、同じ週でも、金融機関にmoral hazardを示しつけたLehmanへの対応と、及び腰的なAIGへの措置(まさにtoo big to fail的扱い)を分かつものは何か?USらしからぬ一貫性のない決定に当局の混乱ぶりが窺える。
論点② 次はどこか?投資銀行の将来は?5大証券のうち3つが一年足らずで姿を消す異常事態となったWall Street。残ったGSとモルスタも現在の業務Scopeの維持は困難という見解が多い。Wall StreetのみならずUBS等、欧州でも大手を取り巻く環境は非常に厳しい。すでに投資銀行がOut of dateな業態なのか。今後はMerrillのように買収されて大手One Stop Serviceの一部門となるのか、Hedge Fundのように特化するのか。いずれにせよ、市場のルールはこの9月をもって書き換えられたといってよいであろう。
論点③ US中心資本主義経済の終焉か?それとも世界恐慌の始まりか?かの、Alan Greenspanをして「百年に一度」と言わしめた今回の一連の出来事。確かにlame duck期にUSにとっては弱気になる材料でしかなかったかも知れない。が、それに代わる国・経済圏がないのも事実。いくら資源国が台頭しても消費国がないと回らないし、いくら人口大国が伸長しても巨大な雇用先がないと持て余すであろう。とりあえずは、しばらくはこの悪い波に乗せられるしかない、というのが大方の見解であろう。
参考:The Economist "Nightmare on Wall Street", Businessweek "Wall Street Perfect Storm" etc.
論点① 片やBear, GSE(言うまでもなくFreddieとFannie), そしてAIG。片やLehman。救済されたものとそうでないものの、OK/NOの基準は何か。Bernanki と Paulsonの独断で決められているのか?(AIGのCDSの最大のcounter part はGoldman Sachsとの噂も)当然3月のBear破綻時と現在では(US財政や世論の)様相が異なるのは理解できる。が、同じ週でも、金融機関にmoral hazardを示しつけたLehmanへの対応と、及び腰的なAIGへの措置(まさにtoo big to fail的扱い)を分かつものは何か?USらしからぬ一貫性のない決定に当局の混乱ぶりが窺える。
論点② 次はどこか?投資銀行の将来は?5大証券のうち3つが一年足らずで姿を消す異常事態となったWall Street。残ったGSとモルスタも現在の業務Scopeの維持は困難という見解が多い。Wall StreetのみならずUBS等、欧州でも大手を取り巻く環境は非常に厳しい。すでに投資銀行がOut of dateな業態なのか。今後はMerrillのように買収されて大手One Stop Serviceの一部門となるのか、Hedge Fundのように特化するのか。いずれにせよ、市場のルールはこの9月をもって書き換えられたといってよいであろう。
論点③ US中心資本主義経済の終焉か?それとも世界恐慌の始まりか?かの、Alan Greenspanをして「百年に一度」と言わしめた今回の一連の出来事。確かにlame duck期にUSにとっては弱気になる材料でしかなかったかも知れない。が、それに代わる国・経済圏がないのも事実。いくら資源国が台頭しても消費国がないと回らないし、いくら人口大国が伸長しても巨大な雇用先がないと持て余すであろう。とりあえずは、しばらくはこの悪い波に乗せられるしかない、というのが大方の見解であろう。
参考:The Economist "Nightmare on Wall Street", Businessweek "Wall Street Perfect Storm" etc.
2008年9月15日月曜日
Wall Streetの危機
Lehman Brothersが遂にCh11申請、そのLehmanのWhite Knightになるのではと噂されたBoAは一転、Merrill Lynch買収で合意、また生命保険最大手のAIGがNY連銀につなぎ融資を要請するなど、激震のWall Street周辺。今年のはじめ、米5大証券会社のうち、3つ(Bear Sterns, Lehman, Merrill)が年内に姿を消すなど、どれだけの人間が想像し得たであろうか?他にも、Fannie Mae とFreddie Macが事実上国有化状態になるなど、サブプライムに端を発した米経済破綻のシナリオはすでにOut of controlの様相を呈してきた。ちなみにLehmanの9月12日現在の終値は$3.65と年初の95%近く下落。(Merrillは▲68%、AIGは▲79%と共に危機的状況である)
生き残る者にとってはいかにEquityを売り払ってCashを手に入れるか、が今後の焦点。(AIGなどはわずか3、4日の延命措置を必要としている) 従業員らは紙屑同然となったStock Optionを手に、何を思うか。。。
生き残る者にとってはいかにEquityを売り払ってCashを手に入れるか、が今後の焦点。(AIGなどはわずか3、4日の延命措置を必要としている) 従業員らは紙屑同然となったStock Optionを手に、何を思うか。。。
2008年9月8日月曜日
Mind Map
無味乾燥なノートを取るのは脳にとって悪、カラフルでインパクトの強い絵を描いて何事も楽しもう!それを可能にするMind Mapは記憶も刺激し、組織を活性化し、人間活動のすべての基本になりうる、という一見「本当か?」と疑いたくなるような本。しかしながら、HPなど一部企業ではEducation Programとして組み込んでいる例にある、
当書によれば、何事もチェーンのように関連付けて学習することが「脳力」upのキーであり、そうやって描かれた脳内図式"Mind Map"は人生における選択、タイムマネジメント、試験、プレゼン、交渉等あらゆる場面で活躍する。("radient thinking"というmind setが必要)
試しに私も自分自身のこと、自分の伝えたいこと、仕事上の職責、将来に向けてすべき事柄などを脳内図式に変換して表現してみた。(仕事による収入が全ての潤滑油という少し悲しい結果が...)慣れ使いこなすにはもう少し時間が必要と思われる。
当書によれば、何事もチェーンのように関連付けて学習することが「脳力」upのキーであり、そうやって描かれた脳内図式"Mind Map"は人生における選択、タイムマネジメント、試験、プレゼン、交渉等あらゆる場面で活躍する。("radient thinking"というmind setが必要)
試しに私も自分自身のこと、自分の伝えたいこと、仕事上の職責、将来に向けてすべき事柄などを脳内図式に変換して表現してみた。(仕事による収入が全ての潤滑油という少し悲しい結果が...)慣れ使いこなすにはもう少し時間が必要と思われる。
羽衣伝説
2008年8月31日日曜日
Beijing08総括と今後の展望

Ⅰ.掘り出しモノ選手
Britta Steffen(Germany, 22);
50m, 100m自由形の金メダリスト。思えば同じ熊本のホテルに滞在してたんだなー、と。
こんなに綺麗かつ強い、そして(おそらく)性格も良さそうなアスリート、めったにお目にかかれない。4年後も見たいが年齢を考えると今回がピークか。とにかく2冠は素晴らしい!おめでとう!!

Ricky Rubio (Spain, 17);
銀メダルだったスペイン・バスケットチームのPG。決勝ではUSAドリームチームをあわやのところまで追いつめたが、それもNBA経験がなく未知なる存在であったこの超新星が掻き回したのが大きいのではないか。年齢が倍ほど違うJason Kiddとのマッチアップは見ものだったし(どちらも闘志剥き出し)、近い将来NBAのコートで活躍する姿を予感させた。4年後はチームの柱としてリベンジに燃えてくるであろう。
Ⅱ.星野JAPANについて
北京を語る際これだけはどうしても避けられまい。怪我や不調を考慮せず、情にまかせる選手起用、せっかくスコアラーが世界各地でかき集めてきたデータを生かせなかった首脳陣、国際ルール対応できない、そして、チームとして機能しない寄せ集めの選手達、そして失敗体験によりどんどん委縮する一部選手...マネジメントのBad Caseとしてこれ以上ない素材が揃っていた。野球とは一流選手だけ集めても勝つことのできないゲーム、という本質が今回露呈した。WBCも控えるが、現在の指揮官、体制のもとでは、同じ過ちを繰り返し、召集された選手及び日本球界の価値が下がる一方。大きな舵切りのタイミングであろう。
Ⅲ.USA Dream Team 08について
星野JAPANとは対照的に過去の失敗体験を糧に頂点を掴んだのが彼ら。周知の事実であろうが、選手達はNational Teamの一員になるにあたって、誓約書を書き、キャンプを繰り返しTeam buildingをしていった。Rebron, Kobe, Kiddらスター選手が選出されたが、それはあくまでも彼らのLeadershipを期待してのもの。確かに今回の彼らは明らかにチームとして機能していた。そんな彼らも決勝は青息吐息。世界全体のレベルは格段に上がっている。(フィジカル的にはユーロ圏勢が明らかに優位)USとて、2年後、4年後と頂点に立ち続けるには、常にTeamをInnovateしていかなければいけない。
Ⅲ.
2008年8月24日日曜日
人生とはゲームである
この夏最後の貴志祐介、この夏最後のホラー、そしてこの夏最後のエンタメ系『クリムゾンの迷宮』。
現在の著者の評価基軸になっているらしいことから、ぜひとも押さえておきたかったのであるが、一夜にして完読。巷の評判どおり全体を覆う印象は「バトルロワイヤル」meets 「SAW」。それでいてオリジナリティと知己に溢れている。何よりも嬉しかったのは昔ハマった"ゲームブック”がそのプロットに大きく寄与していたこと。これは自分と同世代ならノスタルジーに浸れること間違いないであろう。
ゲームブック全盛の20年前、自分は知らず知らずのうちに人生のアルゴリズムを勉強していたのか。実際の人生は選択の連続である。食屍鬼(グール)こそ出てこないものの、時間的・体力的その他各種制約から取捨選択を迫られる場面の連続である。そして、最後に見るのはBad End, Happy End, True Endのいずれか。暴力が支配し荒唐無稽になりがちなこの種の物語にも、筆者はゲーム理論やサバイバルの心得(大事なのは①水②シェルター③暖④食糧とのこと)、そしてお得意の外来種生態などインテリジェンスを散りばめている。また、この手の物語が陥りがちな「人生の意味を再確認する」メッセージ一辺倒の単調さを、リスク管理(元保険会社勤務の性か)やルール・アイテムの持つ意味の再考など冷徹な視点をもつことにより忌避している。
ゲームとリスク。悪鬼のみならず、この2つもこの夏の読書でフックされまくったキーワードであった。
現在の著者の評価基軸になっているらしいことから、ぜひとも押さえておきたかったのであるが、一夜にして完読。巷の評判どおり全体を覆う印象は「バトルロワイヤル」meets 「SAW」。それでいてオリジナリティと知己に溢れている。何よりも嬉しかったのは昔ハマった"ゲームブック”がそのプロットに大きく寄与していたこと。これは自分と同世代ならノスタルジーに浸れること間違いないであろう。
ゲームブック全盛の20年前、自分は知らず知らずのうちに人生のアルゴリズムを勉強していたのか。実際の人生は選択の連続である。食屍鬼(グール)こそ出てこないものの、時間的・体力的その他各種制約から取捨選択を迫られる場面の連続である。そして、最後に見るのはBad End, Happy End, True Endのいずれか。暴力が支配し荒唐無稽になりがちなこの種の物語にも、筆者はゲーム理論やサバイバルの心得(大事なのは①水②シェルター③暖④食糧とのこと)、そしてお得意の外来種生態などインテリジェンスを散りばめている。また、この手の物語が陥りがちな「人生の意味を再確認する」メッセージ一辺倒の単調さを、リスク管理(元保険会社勤務の性か)やルール・アイテムの持つ意味の再考など冷徹な視点をもつことにより忌避している。
ゲームとリスク。悪鬼のみならず、この2つもこの夏の読書でフックされまくったキーワードであった。
2008年8月22日金曜日
プロットの妙
先日の「新世界より」以来、この夏は矢鱈滅多と悪鬼・魔物づいていた感がする。(でなければ、100m決勝があんな風に映るわけがない)その真打ちが、今から約100年近く前に著されたにもかかわらず、未だ燦然たる輝きを放つ不思議な書「巨匠とマルガリータ」by ブルガーノフ。
ロシアのルイス・キャロルというべきか、20世紀のドストエフスキーというべきか、この物語はとにかく1930年代の人々の堕落と腐敗を容赦なく切り刻んでいる。キリストの死(キリストの実在もこの物語のサブテーマでもある)と現代が物語内で並列に進行する構成は、パゾリーニの「豚小屋」を想起させる。また、ある日アパートや公営劇場に闖入者がやってきて、そこの住人或いは従業員の生活を滅茶苦茶にする、というストーリーはカフカや公房の小説のデジャヴのような感もある。この物語の芯になっているのは、神を信じないなら悪魔に身を委ねよ、という単純明快なメッセージ。結局、人の意思は目先の利益、せいぜい自分の人生の範疇しか捉えられないほど貧素であるが故、大局的に万物を司る神的存在が必要なのである、ということか。
「新世界より」の世界設定も想像を絶するものだったが(と同時に著者の難産ぶりも窺えた)、この物語内舞台設定(劇団がモスクワにやってきてアパートの一室を借り公演をする)、期間設定(実質4日間)もまた絶妙。この具体的なプロットがドストエフスキーやカフカのような暗さを打ち消し、むしろキャロルのメルヘン世界を見ているような喜劇調に物語を持っていっている。(あとがきで分かったことであるが、ブルガーノフはもともと演劇畑の人間)
20世紀初頭のロシア文学としては驚異的なほど現代とシンクロし、かつエンターテインメント性に富んでいる。
ロシアのルイス・キャロルというべきか、20世紀のドストエフスキーというべきか、この物語はとにかく1930年代の人々の堕落と腐敗を容赦なく切り刻んでいる。キリストの死(キリストの実在もこの物語のサブテーマでもある)と現代が物語内で並列に進行する構成は、パゾリーニの「豚小屋」を想起させる。また、ある日アパートや公営劇場に闖入者がやってきて、そこの住人或いは従業員の生活を滅茶苦茶にする、というストーリーはカフカや公房の小説のデジャヴのような感もある。この物語の芯になっているのは、神を信じないなら悪魔に身を委ねよ、という単純明快なメッセージ。結局、人の意思は目先の利益、せいぜい自分の人生の範疇しか捉えられないほど貧素であるが故、大局的に万物を司る神的存在が必要なのである、ということか。
「新世界より」の世界設定も想像を絶するものだったが(と同時に著者の難産ぶりも窺えた)、この物語内舞台設定(劇団がモスクワにやってきてアパートの一室を借り公演をする)、期間設定(実質4日間)もまた絶妙。この具体的なプロットがドストエフスキーやカフカのような暗さを打ち消し、むしろキャロルのメルヘン世界を見ているような喜劇調に物語を持っていっている。(あとがきで分かったことであるが、ブルガーノフはもともと演劇畑の人間)
20世紀初頭のロシア文学としては驚異的なほど現代とシンクロし、かつエンターテインメント性に富んでいる。
2008年8月21日木曜日
Boltの夏
凄過ぎて言葉にならない、とはこういうことか。200の決勝でかの"Lightning Bolt"は完全に別次元にいた。
不滅の金字塔と思われたMJの記録を0.02上回る19.02。(しかも向かい風?)
100では最後横向き、悪鬼の降臨を思わせるフィニッシュだったが、200では最後まで全力。(あのBoltにそうさせるほど、MJが偉大ということか。思い起こせば96アトランタのMJは神がかっていた。ちなみに、昨日のレースで米・放送の解説席にいた彼が、動揺のためかイヤホンをうまく付けられない姿には笑った)
しかし、五輪の100、200両方で世界新とは。。。まさに新人種Boltお披露目ための北京五輪となった。
不滅の金字塔と思われたMJの記録を0.02上回る19.02。(しかも向かい風?)
100では最後横向き、悪鬼の降臨を思わせるフィニッシュだったが、200では最後まで全力。(あのBoltにそうさせるほど、MJが偉大ということか。思い起こせば96アトランタのMJは神がかっていた。ちなみに、昨日のレースで米・放送の解説席にいた彼が、動揺のためかイヤホンをうまく付けられない姿には笑った)
しかし、五輪の100、200両方で世界新とは。。。まさに新人種Boltお披露目ための北京五輪となった。
2008年8月17日日曜日
人類新時代
何とか折り返し点まで来た北京五輪。
水泳・柔道・体操など白人系・黄色人種系の世界がフェードアウトしていく一方、ここからは陸上などいよいよ真に人類最強を競うイベントが目白押し、主役の人種も国籍もガラリと一転する。
そして、今晩そのクライマックスというべき男子100m決勝、見た人の多くは、私を含め、口アングリだったに違いない。主役の名はUsain Bolt (ニックネームは"Lightning Bolt")。ぶっちぎりのWorld Record 9'69"もさることながら、驚くべきはラスト30m、勝利を確信したのか横向きになり、手を広げて勝利のポーズ、或いは手で胸をたたきアピールなど、完全に一人「魅せる」ステージに入っていたこと。こんな100m決勝、記録樹立、記憶にない。人類初の9秒6台がまさかこういう形で更新されようとは。。。これは正しく衝撃映像の部類。改めて見てみると、一連の動きは人類の祭典に降臨した悪魔か何かが、力をまざまざと見せつけ人類を嘲り笑っているかのようにも見える。(もちろん至って陽気なJamaicanの若者に邪気はないのは明白だが)これぞ人類の祭典が神々の祭典に昇華した瞬間であったと思う。
今までテロ・環境の悪さなどネガティブ面が多く、どちらかというと自分は北京五輪には懐疑的であったが、このレースだけで『2008五輪 見れてヨカッタ―!』と声を大にして言いたい。
水泳・柔道・体操など白人系・黄色人種系の世界がフェードアウトしていく一方、ここからは陸上などいよいよ真に人類最強を競うイベントが目白押し、主役の人種も国籍もガラリと一転する。
そして、今晩そのクライマックスというべき男子100m決勝、見た人の多くは、私を含め、口アングリだったに違いない。主役の名はUsain Bolt (ニックネームは"Lightning Bolt")。ぶっちぎりのWorld Record 9'69"もさることながら、驚くべきはラスト30m、勝利を確信したのか横向きになり、手を広げて勝利のポーズ、或いは手で胸をたたきアピールなど、完全に一人「魅せる」ステージに入っていたこと。こんな100m決勝、記録樹立、記憶にない。人類初の9秒6台がまさかこういう形で更新されようとは。。。これは正しく衝撃映像の部類。改めて見てみると、一連の動きは人類の祭典に降臨した悪魔か何かが、力をまざまざと見せつけ人類を嘲り笑っているかのようにも見える。(もちろん至って陽気なJamaicanの若者に邪気はないのは明白だが)これぞ人類の祭典が神々の祭典に昇華した瞬間であったと思う。
今までテロ・環境の悪さなどネガティブ面が多く、どちらかというと自分は北京五輪には懐疑的であったが、このレースだけで『2008五輪 見れてヨカッタ―!』と声を大にして言いたい。
2008年8月11日月曜日
永遠のテーマ
この夏、完全にはまってしまった貴志祐介氏の第3弾は、今年上梓されたばかりの『新世界より』。
上下合わせて1000頁超の大作であったが2日で完読。
読後、支配しているのは現在の人類及びその活動の脆さと儚さ。何しろ2000年先の読者に向けた1000年後の物語なのだから。超能力・超自然的なものへの依存、種の保存、戦争、そして何より歴史の記録、などなどひとつひとつの人間活動を一種ありえない設定上の物語で問いただそうとしている。想起されるのは、「AKIRA」や「鉄コン筋クリート」(「悪鬼」のくだり)など。
主人公は物語の中で、少女から女性、最後は中年にまでなるが、単なる強い正義感を持つうざいやつかと思いきや、最後の最後にブラックな側面を発揮。秩序に反して閉塞した状態にケリをつける。(これは「天使の囀り」のラストで冷凍保存の恐怖の線虫を手にした主人公の行動とダブる。)また、様々な生物が変異して人間を襲ったり、奇態を見せるのも面白い。(普段、筆者はどういう目で生物を見ているのであろう?)また、物語の中で重要な意味を持つ猫と鼠、それぞれ人間の駆除役と下僕として描かれるが、まさに油断してれば寝首をかかれる非常に身近に存在する危険である。
こうして平和にBlogしている間にもロシアとグルジア、中国ウィグル自治地区など紛争の火種には事欠かない。彼らに限らないが、より多くの人類に千年先を想像する力があれば、世界は変わるのでは、と思ってしまう。
上下合わせて1000頁超の大作であったが2日で完読。
読後、支配しているのは現在の人類及びその活動の脆さと儚さ。何しろ2000年先の読者に向けた1000年後の物語なのだから。超能力・超自然的なものへの依存、種の保存、戦争、そして何より歴史の記録、などなどひとつひとつの人間活動を一種ありえない設定上の物語で問いただそうとしている。想起されるのは、「AKIRA」や「鉄コン筋クリート」(「悪鬼」のくだり)など。
主人公は物語の中で、少女から女性、最後は中年にまでなるが、単なる強い正義感を持つうざいやつかと思いきや、最後の最後にブラックな側面を発揮。秩序に反して閉塞した状態にケリをつける。(これは「天使の囀り」のラストで冷凍保存の恐怖の線虫を手にした主人公の行動とダブる。)また、様々な生物が変異して人間を襲ったり、奇態を見せるのも面白い。(普段、筆者はどういう目で生物を見ているのであろう?)また、物語の中で重要な意味を持つ猫と鼠、それぞれ人間の駆除役と下僕として描かれるが、まさに油断してれば寝首をかかれる非常に身近に存在する危険である。
こうして平和にBlogしている間にもロシアとグルジア、中国ウィグル自治地区など紛争の火種には事欠かない。彼らに限らないが、より多くの人類に千年先を想像する力があれば、世界は変わるのでは、と思ってしまう。
2008年8月6日水曜日
Google Street View
以前から慢性的に痛みの合った足の付け根を直すべく、初の針治療体験。針自体はさほど痛くないものの刺されているという恐怖感(?)と電極をつかった低周波攻撃(10分程度)がこたえる。即効性はないものの知らず知らずのうちに痛みがとれるとのこと。とにかく4、5日は安静にしよう。
さて、話題はガラッと変わるが、巷で噂のGoogle Map日本版の新機能、Street Viewを初使用。Google Japanの説明では、公道からの撮影のみで、ボカシを入れるなどプライバシー対策には抜かりないとのことだったが。。。開けてびっくり!いくらボカシ処理をしているとはいえ、表札と車のナンバーが判別できる箇所も多数。家の前で水巻いたりしてるのは明らかにその家の住人だろう。とりあえずのサービス提供箇所は首都圏、京阪神など大都市のみであるが、果たしてこれによって、いくばくの人が社会的にPositiveな意味での価値を生むのか?悪用されないように願う、といってももうサービス開始してしまった以上手遅れ。
それにしても、何の前触れもなく一企業の一存でわが家の映像がネット経由で世界に配信される、恐ろしい時代になったものである。(ますます住所等の個人情報に対する警戒感が喚起される可能性大)
さて、話題はガラッと変わるが、巷で噂のGoogle Map日本版の新機能、Street Viewを初使用。Google Japanの説明では、公道からの撮影のみで、ボカシを入れるなどプライバシー対策には抜かりないとのことだったが。。。開けてびっくり!いくらボカシ処理をしているとはいえ、表札と車のナンバーが判別できる箇所も多数。家の前で水巻いたりしてるのは明らかにその家の住人だろう。とりあえずのサービス提供箇所は首都圏、京阪神など大都市のみであるが、果たしてこれによって、いくばくの人が社会的にPositiveな意味での価値を生むのか?悪用されないように願う、といってももうサービス開始してしまった以上手遅れ。
それにしても、何の前触れもなく一企業の一存でわが家の映像がネット経由で世界に配信される、恐ろしい時代になったものである。(ますます住所等の個人情報に対する警戒感が喚起される可能性大)
2008年8月5日火曜日
経営指標のまとめ
Nikkei Business 7/28号より
①EVA=NOPAT(税後利益)-調達資本コスト*1
*1 WACC×(ⅰ.株主資本に対する自己資本コスト+ⅱ.借入金等負債に対するコスト)、加重平均。
+であれば付加価値を生みだしているといえる。
②ROIC=投下資本から得られる利益÷特定事業への投下資本
③FCF=営業利益×(1-t)+減価償却費-CAPEX*2-Net Working Capital*3
*2 追加設備投資
*3 追加運転資本
④ROAに適した企業:Asset-oriented company (ex. 電力、通信、建設、商社、不動産)
⑤ROE=R÷E=収益性×資本効率×財務Leverage(=利益率×総資産回転率×Levarage)
=(Return/Sales)×(Sales/Assets)×(Assets/Equity)
分解することにより改善のための糸口をつかむ
①EVA=NOPAT(税後利益)-調達資本コスト*1
*1 WACC×(ⅰ.株主資本に対する自己資本コスト+ⅱ.借入金等負債に対するコスト)、加重平均。
+であれば付加価値を生みだしているといえる。
②ROIC=投下資本から得られる利益÷特定事業への投下資本
③FCF=営業利益×(1-t)+減価償却費-CAPEX*2-Net Working Capital*3
*2 追加設備投資
*3 追加運転資本
④ROAに適した企業:Asset-oriented company (ex. 電力、通信、建設、商社、不動産)
⑤ROE=R÷E=収益性×資本効率×財務Leverage(=利益率×総資産回転率×Levarage)
=(Return/Sales)×(Sales/Assets)×(Assets/Equity)
分解することにより改善のための糸口をつかむ
2008年7月28日月曜日
球磨焼酎
2008年7月27日日曜日
裏情報総ざらい
バイオホラーの次はミステリーの王道たる密室殺人、ということで貴志祐介作品2連続。今回は『硝子のハンマー』
前半は、泥棒が本業と思しき探偵・榎本と新米弁護士・青砥純子、後半は人生をリセットしたいと願う青年・椎名章が軸になって物語が進行していく。それぞれのプロフェッションからピッキング、盗聴、戸籍改変といったマニアックな裏情報を散りばめたストーリーは裏社会エンターテインメントの極み。榎本と椎名を通じて我々は現在の最先端の犯罪者像を知ることとなる。(特に椎名には、ネットや「月刊ラジオライフ」「完全失踪マニュアル」等からの情報から素人でも努力と根性次第ではここまでできる、という脅威を感じさせられる。)そこにハゲタカファンドや闇金融、上場前会社のスキャンダルなど既に現代のリアル社会でエンタメ化している事象を要所要所に散りばめる演出も心憎い。
結論的には前述の犯罪者2人の脳みそが突出していて、周りの常人にはついていけないような展開であったが、裏を欺くには裏からの刺客というその構造は、今までのミステリーにはない痛快さである。読後しばらく経って冷静に考えてみれば、本書でとられる殺人方法にかなり無理があるのでは、といった疑念がわいてこないでもないが。。。そんな疑問も吹っ飛ばすほど、勢いで押し切らんとする本作。精緻な取材と想像力を掻き立てる世界観、2作で私は完全に筆者の虜になってしまったようだ。
前半は、泥棒が本業と思しき探偵・榎本と新米弁護士・青砥純子、後半は人生をリセットしたいと願う青年・椎名章が軸になって物語が進行していく。それぞれのプロフェッションからピッキング、盗聴、戸籍改変といったマニアックな裏情報を散りばめたストーリーは裏社会エンターテインメントの極み。榎本と椎名を通じて我々は現在の最先端の犯罪者像を知ることとなる。(特に椎名には、ネットや「月刊ラジオライフ」「完全失踪マニュアル」等からの情報から素人でも努力と根性次第ではここまでできる、という脅威を感じさせられる。)そこにハゲタカファンドや闇金融、上場前会社のスキャンダルなど既に現代のリアル社会でエンタメ化している事象を要所要所に散りばめる演出も心憎い。
結論的には前述の犯罪者2人の脳みそが突出していて、周りの常人にはついていけないような展開であったが、裏を欺くには裏からの刺客というその構造は、今までのミステリーにはない痛快さである。読後しばらく経って冷静に考えてみれば、本書でとられる殺人方法にかなり無理があるのでは、といった疑念がわいてこないでもないが。。。そんな疑問も吹っ飛ばすほど、勢いで押し切らんとする本作。精緻な取材と想像力を掻き立てる世界観、2作で私は完全に筆者の虜になってしまったようだ。
2008年7月21日月曜日
線虫が来りて
貴志祐介「天使の囀り」。
夏になると無性にホラーが読みたくなるが、今年はこの一冊が早くも浮上。(過去には小林泰三「玩具修理者」、瀬名秀明「Brain Valley」、篠田節子「夏の災厄」など)
映画化された「黒い家」など、どちらかといえば社会派のイメージが強かった筆者であるが、今回はバイオ・ホラー(上梓されたのが98年だから流行でもあったのであろう)。あとがきで瀬名秀明に「嫉妬する」と言わしめたその筆力・取材力はさすが。特にサイド・ストーリーの軸になる2次元オタクの青年の「生態」描写は(アキバ系がこれほど一般的になる前書かれたことを考えると)リアリティに富み秀逸である。線虫というマニアックな生物など目のつけどころにも感心する。とにかく虫や軟体動物が好きな人、2次元系オタクの生態に興味のある人にはおススメ。そうでない人ももちろん十二分に楽しめるはずである。
夏になると無性にホラーが読みたくなるが、今年はこの一冊が早くも浮上。(過去には小林泰三「玩具修理者」、瀬名秀明「Brain Valley」、篠田節子「夏の災厄」など)
映画化された「黒い家」など、どちらかといえば社会派のイメージが強かった筆者であるが、今回はバイオ・ホラー(上梓されたのが98年だから流行でもあったのであろう)。あとがきで瀬名秀明に「嫉妬する」と言わしめたその筆力・取材力はさすが。特にサイド・ストーリーの軸になる2次元オタクの青年の「生態」描写は(アキバ系がこれほど一般的になる前書かれたことを考えると)リアリティに富み秀逸である。線虫というマニアックな生物など目のつけどころにも感心する。とにかく虫や軟体動物が好きな人、2次元系オタクの生態に興味のある人にはおススメ。そうでない人ももちろん十二分に楽しめるはずである。
SAW

04年米、Directed by James Wan.
新感覚のサイコ・ホラー。舞台となるのはアメリカ郊外(想像)のとある汚いBath Roomで。2人の男がこの肥溜めのようなところで鎖に繋がれたまま人生に終止符を打つのか、それとも知恵を絞ってこの危機的状況を打破し、生の喜びを享受するのか。他にもいろいろな(凄まじい)シチュエーションで他人の人生に仕掛けを施し、人生を悔い改める機会を与えてきた謎の人物Jigsaw。「悪魔のいけにえ」のLeather Face、「エルム街の悪夢」のFreddieらに匹敵する久々のホラー・ヒーローの登場。ラストの展開は驚愕かつ秀逸。低予算・アイデア勝負の見本のような映画で、後世に残す影響も図り知れない。
es

2001年独。
題名の"es" は独語で"it"と同義の代名詞である。これは被験者が人権や自由を奪われるということを意味しているのであろうか。多額の報酬のみを期待して集まったはず被験者たちが、ちょっとした過ちから人格を危機にさらす6日間。看守のリーダー役には心底ムカつく(名演技)が、それ以上に腹立たしかったのは実験をろくに監視もせず、危機的状況に陥っても続行させる大馬鹿教授である!必要とされている時にその場に居ない奴、実生活でもそんな奴はそれだけで信用に値しない。結局、コイツはこの壮絶な実験により何を得たかったのか?これだけ危険な実験、他の講義なんか行く暇あったら一睡もせずに監視しておけ!と言いたい。
実際、Stanfordの教授がこんな大マヌケ野郎だったのか疑問だが、学術的好奇心のために他人の人生を狂わせたこの馬鹿教授こそ、学術偏重主義への見せしめとして屈辱的な形で厳しく断罪されるべき、というのが私の率直な感想である。
2008年7月20日日曜日
08年下半期の相場展望
猛暑の中、一般投資家向け無料セミナーに初参加。
会場キャパは500人ほど、空席率は約3割、定年を迎えた段階世代が圧倒的に多い。意外にもその世代の女性が多かった。
肝心の内容はというと、まあ昨年~今年前半にかけてのサブプライム、原油高、ドル安などそれぞれを体系立てて頭の整理をするにはよい機会であったと思う。
よく考えてみれば当然のことなんだが(が多かった)...
①車依存度の高いアメ人にとってはガソリン高は消費低減の最大の要因。
②米の信用収縮がドル安となってあらわれ、金や原油等のCommodityに鞍替えする動きが今の原油高を生み出した。(WTI〔West Texas Intermediate〕 と Dow平均はサブプライム前は業績を反映し相関してあがってきたが、ここ一年はドル不信が価格上昇のドライバーとなっている)
③BRICs内でも中・印→伯・露に投資先がシフトしているのは、優先度が人的資源から物的資源へシフトしているあらわれである。(中・印での人件費upも無関係ではなかろう。実際、今年に入ってから印・SENSEX、上海総合指数、香港・ハンセン指数の落ち込みと対照的に、伯・Bovespa、露・RTS指数は上昇基調)
④日本は円高・原材料高・販売減(ドル安・原油高・米消費低迷)の三重苦を背負っているが、すでに円高(というよりドル安)を克服している企業もあり(ちなみに3月決算企業は1USD=95円を反映しているので利益を堅めにみている)、第一の苦が取り除かれれば今後の影響は限定的。
総合的にみると、今後のお奨めは、
A.欧州や新興国に強い機械・精密など輸出企業
B.価格転嫁ができる海運・タイヤ・化学など
C.エネルギー・資源につよい商社・鉱山等
とのことらしい。
さらに、参考情報として
会場キャパは500人ほど、空席率は約3割、定年を迎えた段階世代が圧倒的に多い。意外にもその世代の女性が多かった。
肝心の内容はというと、まあ昨年~今年前半にかけてのサブプライム、原油高、ドル安などそれぞれを体系立てて頭の整理をするにはよい機会であったと思う。
よく考えてみれば当然のことなんだが(が多かった)...
①車依存度の高いアメ人にとってはガソリン高は消費低減の最大の要因。
②米の信用収縮がドル安となってあらわれ、金や原油等のCommodityに鞍替えする動きが今の原油高を生み出した。(WTI〔West Texas Intermediate〕 と Dow平均はサブプライム前は業績を反映し相関してあがってきたが、ここ一年はドル不信が価格上昇のドライバーとなっている)
③BRICs内でも中・印→伯・露に投資先がシフトしているのは、優先度が人的資源から物的資源へシフトしているあらわれである。(中・印での人件費upも無関係ではなかろう。実際、今年に入ってから印・SENSEX、上海総合指数、香港・ハンセン指数の落ち込みと対照的に、伯・Bovespa、露・RTS指数は上昇基調)
④日本は円高・原材料高・販売減(ドル安・原油高・米消費低迷)の三重苦を背負っているが、すでに円高(というよりドル安)を克服している企業もあり(ちなみに3月決算企業は1USD=95円を反映しているので利益を堅めにみている)、第一の苦が取り除かれれば今後の影響は限定的。
総合的にみると、今後のお奨めは、
A.欧州や新興国に強い機械・精密など輸出企業
B.価格転嫁ができる海運・タイヤ・化学など
C.エネルギー・資源につよい商社・鉱山等
とのことらしい。
さらに、参考情報として
- Bear Sterns破綻時(3月)と比べるとHank PaulsonがFannie MaeとFreddie Mac救済を発表した今週の米株価の値下がりは限定的。過去の例からも不況等による株価の値下がり幅は最大30%。Bear時に既に底値を突いているとの見方もある。
- 物価指数推移を見るのならCRB(Commodity Research Bureau)Indexも有効。
2008年7月19日土曜日
深海の世界

BBC & Discovery Channel presents "The Blue Planet ; The Deep"
実は宇宙よりも未開ともいわれる深海。その苛酷な環境下に生息する生態系を映像に捉えた貴重な映像集。
苛酷な環境というのは、たとえば水圧が海面の1000倍、水温-4℃、逆に硫黄の沸く近辺では80℃など、常識では到底生物の生存など考えられない条件、のことである。さらには、エネルギーの創出には欠かせないと思われる太陽光もここには届かない。ここではバクテリアが硫黄等を分解し、食物連鎖の礎をつくっているのである。
それはまさしく想像を絶する世界。発光するエビ、イカ、アンコウはもとより、目と歯の異様に大きな肉食魚(彼らはいつ獲物にありつけるかわからないので手当たり次第捕食する。深海とはある意味海中の砂漠である。)、1億5千万年前から姿かたちを変えずに存在するサメ、はるか上海(「シャンハイ」ではなく「上空」の意味)から落ちてきた大型魚の死体に群がるメクラウナギ、そしてそれが骨になるタイミングで発生するゴカイ類、海中に出現する「海中湖」(塩分の濃度差から?)や火山帯、そして毒毒しいほどに色鮮やかな軟体動物etc.
一見グロテスクで破天荒に見える生物種のビジュアルも実は用途にあわせて進化しつづけた賜物であることが垣間見れる。
2008年7月14日月曜日
High Fidelity

2000年米。John Cusack主演。
John演じるマニア向けレコード店主が、独白と回想をベースに、彼の5人の元カノとふられた理由をランキング方式で紹介してゆく。と、言えば斬新そうであるが、要はダメな男の未練タラタラ110分。
外見は枯れきっているものの、DJや音楽評論の夢を捨て切れない中学生的なJohnは痛すぎるがどこか憎めない。ライブハウスで知り合った黒人ソウルシンガーが彼の店に来てくれたり(そして寝る)、Johnの周りには不思議といつも魅力的な女性が寄ってくる。そして、数多くのチャンスボールを逃し続けていい年齢に達した彼は、半ば自嘲して自分がダメな理由を探しつづける旅に出るのである。
独身で彼女もいなかった2年前の自分ならリアルすぎて決して笑えなかっただろう話...多くの孤独な男にとって、恋愛と音楽と回想は三位一体である。(気をつけるべきはそれが人間的魅力と同時にキモさを醸し出す要因になりえるってこと)
2008年7月13日日曜日
Season OFF
EUROとCOPAを経て、ようやくシーズンオフに入った世界のサッカー。前者ではSpainがGermanyを破って44年ぶりの栄冠、後者はLDUキトがFluminense(Brazil)を下してEcuador勢として初栄冠、波乱に満ちた07-08シーズンは一応の終わりを告げた。EUROでもそうだったが、Russia(UEFA Cupを制したZenitも忘れることはできない)をはじめとするサッカー新興国の勢いが顕著である。(死のリーグを制したNeatherlandにすら圧勝するのだから) EUROにおけるTurkey, Croatia、Nation's CupにおけるEgyptなど。実際、Champions Leagueを席巻したPremier Leagueも自国外選手の率の高さがそのレベルを引き上げてきたのではないかと思われるほど。よって自国外の選手枠規制という現在のサッカー界の動きはますます各国実力のフラット化を加速させかねない。
NBAも同様。欧州・南米勢が台頭する中、アメリカが本気でオリンピックに照準を合わせてきている。北京ではKobe, Lebronら擁するDream Team'08の戦いぶりに注目したい。
NBAも同様。欧州・南米勢が台頭する中、アメリカが本気でオリンピックに照準を合わせてきている。北京ではKobe, Lebronら擁するDream Team'08の戦いぶりに注目したい。
2008年7月12日土曜日
SCの転換期
90年代はダイエーの駅前ドミナントにかわり、00年代(中でもここ数年)を席巻したイオン型の郊外型複合開発、が、この3月に発表されたイオンの不採算店の大規模閉鎖などを聞くにつけ、SCはビジネスモデルそのものの転換期を迎えているようである。主要因は大店法の施行と物価上昇に伴う消費引き締めであろう。大手2社のうち、イオンは海外拡大に注力、セブン&アイ・ホールディングスは不採算店の閉鎖等による利益重視型へのシフトとそれぞれアプローチは異なるものの、国内市場の縮小はもはや避けられないところのようである。
そんな中、テナントの大型倒産リスク、ひいてはSCデベロッパーにも危機が到来するという業界の噂もある。収益連動型の賃料(それがままなければ最低保証付といった)を糧に成長してきた複合開発型SCモデル、これにかわる新たなモデルはいつどこから生まれるのであろうか?Life Style Center? モノからコトへ?参加型SC?もしくは直営ノウハウの蓄積?今は未だ光見えずの状態…。
そんな中、テナントの大型倒産リスク、ひいてはSCデベロッパーにも危機が到来するという業界の噂もある。収益連動型の賃料(それがままなければ最低保証付といった)を糧に成長してきた複合開発型SCモデル、これにかわる新たなモデルはいつどこから生まれるのであろうか?Life Style Center? モノからコトへ?参加型SC?もしくは直営ノウハウの蓄積?今は未だ光見えずの状態…。
2008年7月7日月曜日
昆虫の世界Ⅱ
ずっと以前のエントリーで取り上げて以来の"Live in the Undergrowth" (BBC)。今回はハチ、アリ、シロアリなどのいわゆる「社会的昆虫」を扱うその名も"Supersocieties"。
彼らの何をもって社会的とするか、という点であるが、まず分業制である、ということ、すなわちWorkersがいて、Soldierがいて、Queenがいる、という構図は共通している。そして、女王をかくまう巨大な要塞を作ること。子孫を生む機械と化す女王は彼らが戦い巣を作る絶対的理由である。ただ、その力関係は種類によって微妙で、例えばハチのように違うコロニーの出身であれば容赦なく働きバチに殺される女王もいる。また、コロニーを作る動物同士である南アフリカのアリとシロアリの戦争も非常によく出来ている。数百匹のアリの軍隊が数万匹住むシロアリ塚を襲うわけだが、アリも決して深淵に入り込むわけではなく、今後のために敵を残して狩りを終える。いわば、自然界の生産管理的役割を担っているのである。
コロニーを作る最初の動物として地球上に初めて登場したアリ、彼らが自然界で果たす役割は進化の上でも食物連鎖の中でも実は非常に重要なのである。
彼らの何をもって社会的とするか、という点であるが、まず分業制である、ということ、すなわちWorkersがいて、Soldierがいて、Queenがいる、という構図は共通している。そして、女王をかくまう巨大な要塞を作ること。子孫を生む機械と化す女王は彼らが戦い巣を作る絶対的理由である。ただ、その力関係は種類によって微妙で、例えばハチのように違うコロニーの出身であれば容赦なく働きバチに殺される女王もいる。また、コロニーを作る動物同士である南アフリカのアリとシロアリの戦争も非常によく出来ている。数百匹のアリの軍隊が数万匹住むシロアリ塚を襲うわけだが、アリも決して深淵に入り込むわけではなく、今後のために敵を残して狩りを終える。いわば、自然界の生産管理的役割を担っているのである。
コロニーを作る最初の動物として地球上に初めて登場したアリ、彼らが自然界で果たす役割は進化の上でも食物連鎖の中でも実は非常に重要なのである。
2008年6月29日日曜日
社会の変化
宅間守元死刑囚の大阪・児童殺傷事件から7年目の日に秋葉原で加藤智大なる若者が犯罪史に残る無差別大量殺人をはたらき、元祖・オタク犯罪者宮崎勤が事件から20年目にして死刑に処せられるなど、今月は日本にはびこる個人の凶悪犯罪者という暗部を再認識させられることが多かった。そういえば酒鬼薔薇が逮捕されたのも11年前の6月だった。
この宮崎勤から綿々と連なる犯罪の系譜、当初はオタク・ゲーム・アニメといった文脈でのみ(大いなる偏見と誤解のもと)語られていたのだが、次第に低年齢化、ネットとリアルといった要素が不可欠になり、そして、今回「ハケン・貧困・モテない」といったいわゆるリアル社会でもネット社会でも差別される階層が犯罪に社会的要素まで背負わせてしまったのが今回の秋葉原の事件ではないか。(労働環境も劣悪な中、自然と人を人とも思わない人格が形成されていってもおかしくはない)
当然、犯人の行為は許すまじである。が、凶悪犯罪が起きるたびに負の要素が堆積し、犯罪も凶悪化・粗暴化していくというこの現実は(国レベルで)しかと受け止めなければならない。
この宮崎勤から綿々と連なる犯罪の系譜、当初はオタク・ゲーム・アニメといった文脈でのみ(大いなる偏見と誤解のもと)語られていたのだが、次第に低年齢化、ネットとリアルといった要素が不可欠になり、そして、今回「ハケン・貧困・モテない」といったいわゆるリアル社会でもネット社会でも差別される階層が犯罪に社会的要素まで背負わせてしまったのが今回の秋葉原の事件ではないか。(労働環境も劣悪な中、自然と人を人とも思わない人格が形成されていってもおかしくはない)
当然、犯人の行為は許すまじである。が、凶悪犯罪が起きるたびに負の要素が堆積し、犯罪も凶悪化・粗暴化していくというこの現実は(国レベルで)しかと受け止めなければならない。
2008年6月19日木曜日
NBA Final 08
東西名門同士の対決となった今シーズンのFinalは Boston CelticsがLos Angels Lakersを4勝2敗で下して22年ぶりV!Boston で行われた第6戦はまさにCelticsのワンサイド・ゲーム。KG, Ray Allen, Paul Pierceの"Big 3"ががっちり噛み合い、取もとったり131点。特にBig 3のシュートの確実性、Offence Reboundの強さには舌を巻かされた。にしても、これだけのワンサードゲーム。4th Qには早くもお祭りムード。気が早いSuperstarsが監督に赤い水(ワイン?)をぶっかけるわ、KGはファンと抱き合うわ、泣いている者もいるわで、これぞ究極のEntertainment! (どんちゃん騒ぎ)
チームカラーがガラリと変わるような大型補強でこれだけchemistry が機能したCeltics, 脅威的な勝率で本戦を終了し、薄氷を踏みながらPlayoffを勝ち抜いた08年のCeltics, ここまで来れたのは今まで才能に溢れながらも無冠だった男たちの意地と執念といってもいいであろう。 KGがinterview中"We can make it!"と感極まって咆哮したのは、グッとくるものがあった。
チームカラーがガラリと変わるような大型補強でこれだけchemistry が機能したCeltics, 脅威的な勝率で本戦を終了し、薄氷を踏みながらPlayoffを勝ち抜いた08年のCeltics, ここまで来れたのは今まで才能に溢れながらも無冠だった男たちの意地と執念といってもいいであろう。 KGがinterview中"We can make it!"と感極まって咆哮したのは、グッとくるものがあった。
2008年6月14日土曜日
松本清張以前・以降
『黄色い風土』(1959)
文庫本にして600頁超、清張渾身の力作。小樽から真鶴・熱海、さらには名古屋と日本の半分を縦断して折りなすスケールの大きいミステリー。偽札、偽装自殺、中国からの刺客、そしてラストの青木ヶ原樹海での死闘などなど、手島龍一『ウルトラ・ダラー』のデジャヴ的めいたパーツも多々あり、今の時代でも十分に通じるプロットを半世紀前にすでに手掛けていた清張の発想力に感服する。
すでにここかしこで言われていることであるが、江戸川乱歩から横溝正史といった「新青年」派の「エロ・グロ」系が主流となりかけていた日本ミステリ界に「社会派」というジャンルを萌芽させた清張。彼は社会に潜む悪、社会から派生する悪というものを描き続け、単なる娯楽以上の大人の作品を提供しつづけた。(本書では、紙幣偽造に、第一次世界大戦以降、敵国の経済混乱を引き起こすために用いられた謀略という単なる犯罪以上の重みをもたせている)
それにしても、主人公・若宮が一介の雑誌記者から気づけば名探偵になっていっているのは面白い。彼の妄想がいつのまにか推理として説得力を持ちはじめるのである。また、東京―小田原―熱海―名古屋間(東京―名古屋で約8時間?)という新幹線出来る前の移動事情が知れるのも面白い。
文庫本にして600頁超、清張渾身の力作。小樽から真鶴・熱海、さらには名古屋と日本の半分を縦断して折りなすスケールの大きいミステリー。偽札、偽装自殺、中国からの刺客、そしてラストの青木ヶ原樹海での死闘などなど、手島龍一『ウルトラ・ダラー』のデジャヴ的めいたパーツも多々あり、今の時代でも十分に通じるプロットを半世紀前にすでに手掛けていた清張の発想力に感服する。
すでにここかしこで言われていることであるが、江戸川乱歩から横溝正史といった「新青年」派の「エロ・グロ」系が主流となりかけていた日本ミステリ界に「社会派」というジャンルを萌芽させた清張。彼は社会に潜む悪、社会から派生する悪というものを描き続け、単なる娯楽以上の大人の作品を提供しつづけた。(本書では、紙幣偽造に、第一次世界大戦以降、敵国の経済混乱を引き起こすために用いられた謀略という単なる犯罪以上の重みをもたせている)
それにしても、主人公・若宮が一介の雑誌記者から気づけば名探偵になっていっているのは面白い。彼の妄想がいつのまにか推理として説得力を持ちはじめるのである。また、東京―小田原―熱海―名古屋間(東京―名古屋で約8時間?)という新幹線出来る前の移動事情が知れるのも面白い。
YahooとGoogle
というお題で書こうとしたが、今週からVBA集中特訓に入るため、しばし可哀そうなMSFTとお付き合いを余議なくされる。とりあえず、Project>Module>Procedure の基本構造と Offset, Dim i , For nextなどの基本中の基本をやったのみ。ゴールはコマンドボタンを使って、条件式変換できるようになること。今月中にはなんとかなるかな。では。
2008年6月13日金曜日
EURO2008
Switzerland, Austria 共同開催のEURO2008。EURO2004@Portugal, World Cup2006@Germanyに続き、統一通貨€発足以降、3度目の国際大会となるが、徐々にそのBarrier Free効果は加速、今大会の経済効果は$2.15B(€3.4B)と試算される。内訳は観光収入・ TV放映料、そしてBarやPubでの観戦による飲食代が主。主催国のSwissでは$350-370Mの効果が予測されており、Biggest chunkは単発の宿泊費であるという。また、当然雇用も一時的に改善される。逆に今回出場を逃したEnglandは何百万もの機会ロスに違いない。こうして見ると、EU圏でのFootballの役割の重さを痛感する。統合により最も恩恵を受けそしてそれを還元している究極のBusiness model、人と金の国境を越えたを行き来を促すFootballこそ欧州統合のプロペラといっても過言ではなかろう。
今後EU拡大は、Ukraine, Turkeyなどさらにtoughなフェーズを迎えるとされ、また2012年のLondon五輪まで国際的な祭典もしばらくお休みとなるが、大会の成功とEU圏のさらなる発展を願うばかりである。(今回のStudiumの何と美しいことよ!)
【参考記事】
ちなみに、個人的期待の決勝カードはPortugal-Spain。初戦を見る限り実現可能性も大アリ。(手ごわいのは意外とSwedenか?)
他方、もうひとつの大陸で盛り上がっているNBA FinalはBoston Celtics 3-1 LAL とBOSが王手! 今年はスポーツ運がやたらといい!
今後EU拡大は、Ukraine, Turkeyなどさらにtoughなフェーズを迎えるとされ、また2012年のLondon五輪まで国際的な祭典もしばらくお休みとなるが、大会の成功とEU圏のさらなる発展を願うばかりである。(今回のStudiumの何と美しいことよ!)
【参考記事】
ちなみに、個人的期待の決勝カードはPortugal-Spain。初戦を見る限り実現可能性も大アリ。(手ごわいのは意外とSwedenか?)
他方、もうひとつの大陸で盛り上がっているNBA FinalはBoston Celtics 3-1 LAL とBOSが王手! 今年はスポーツ運がやたらといい!
2008年6月12日木曜日
Excelで夢を
どうも仕事が嫌いだ。
今の仕事が嫌いといったら妥当か。
なら、どうする?
Early Retirementして海外移住?
Sounds sweet!
50歳まで働こうなら、あと15年余。仮に来年、子供が出来ても義務教育まで見届けられるし。
よし、とりあえずその線で。あとはExcelで人生設計。
3年くらいはleverage利かせてのrisk takingもやむなし。
まずはこの先2年がその勝負なり。
今の仕事が嫌いといったら妥当か。
なら、どうする?
Early Retirementして海外移住?
Sounds sweet!
50歳まで働こうなら、あと15年余。仮に来年、子供が出来ても義務教育まで見届けられるし。
よし、とりあえずその線で。あとはExcelで人生設計。
3年くらいはleverage利かせてのrisk takingもやむなし。
まずはこの先2年がその勝負なり。
2008年6月9日月曜日
Bali帰り
しばらくちょいとBaliでリゾートしていたため(いろいろ事情があって満喫とまではいえないのが残念...)本日より再開。
スキッとした青空と目映いばかりの緑に覆われたバリに比べると、日本は天気もニュースも相変わらず陰鬱としていてがっかり。ホテルもレストランにもショッピングセンターにも従業員が溢れているのが印象的。バリダンスを見ながら食事するレストランに入ったけど、客よりも踊り子さん+従業員の方が多かったりで至れりつくせり。他方、通りとかちょっとひなびたビーチなんかはホントに汚い。人は余ってるんなら、公共物の管理をしっかりすればいいのに...。
にしても、おおらかな国民性よ。決して裕福とは言えないながらも、笑顔で精いっぱい(裸足や原付4ケツなんてザラ)日々送っているバリニーズたちが眩しかった。
2008年6月1日日曜日
NBA
07-08シーズンのFinalは、両カンファレンスの首位にして伝統チームである
LAL-BOS
に決定した!(私の下馬評もたまには当たるものである)
ここは21年ぶりFinal進出というBostonを応援せずにはおれない。
Champion's League が終わった今私の最大の関心事はこれ。
今期圧倒的強さを誇った両チーム、果たして最後に笑うのはどっちか。
もつれるスリリングなFinalを期待したい。
(ちなみに優勝予想は4-3でLAL、応援はBOS!!)
LAL-BOS
に決定した!(私の下馬評もたまには当たるものである)
ここは21年ぶりFinal進出というBostonを応援せずにはおれない。
Champion's League が終わった今私の最大の関心事はこれ。
今期圧倒的強さを誇った両チーム、果たして最後に笑うのはどっちか。
もつれるスリリングなFinalを期待したい。
(ちなみに優勝予想は4-3でLAL、応援はBOS!!)
2008年5月28日水曜日
世界のアレコレ
エネルギー、軍事、宇宙開発、等々普段のニュースではなかなかピンとこないものを数字で。中学時代的な内容になるかも知れないが敢えて...
★産油国上位5
1. Saudi 2. Russia 3. USA (!) 4. Iran 5. China
持ってるジャン、アメ人よ!(ちなみに6. Mexico 9. Venezuela 12. Nigeria 原油価格高騰で頻繁に名前の出てくる国のランクはとりたてて上位ということでもない)
★軍事
武器輸出
1. USA 2. Russia 3. Germany 4. France 5. Neatherland
逆に武器輸入...顔ぶれがガラリと変わる
1.China 2. UAE 3. India 4. Greece (意外) 5. Israel
(ちなみに6. S.Korea 8. Taiwan と緊張を抱える隣国も軍事にはぬかりない
兵器売上ランキング
1.Boeing 2. Northrop Grumman 3. Lockeed Martin
とUSが1・2・finish。他国では英に本拠を置く4.BAE Systemsが最高。(EADSは8位)
★宇宙開発(人工衛星の打ち上げ数ベース)
1.CIS諸国 2.US 3. China 4. France 5. Japan (!)
ちなみに日本の活動中の衛星数は上位2国に次いで3番目だとか。
国連負担金こそ2位であれ、日本はこのようなPolitical Power系のカテゴリーでは弱小国にすぎないことは知っとかなければならないと思う。
★産油国上位5
1. Saudi 2. Russia 3. USA (!) 4. Iran 5. China
持ってるジャン、アメ人よ!(ちなみに6. Mexico 9. Venezuela 12. Nigeria 原油価格高騰で頻繁に名前の出てくる国のランクはとりたてて上位ということでもない)
★軍事
武器輸出
1. USA 2. Russia 3. Germany 4. France 5. Neatherland
逆に武器輸入...顔ぶれがガラリと変わる
1.China 2. UAE 3. India 4. Greece (意外) 5. Israel
(ちなみに6. S.Korea 8. Taiwan と緊張を抱える隣国も軍事にはぬかりない
兵器売上ランキング
1.Boeing 2. Northrop Grumman 3. Lockeed Martin
とUSが1・2・finish。他国では英に本拠を置く4.BAE Systemsが最高。(EADSは8位)
★宇宙開発(人工衛星の打ち上げ数ベース)
1.CIS諸国 2.US 3. China 4. France 5. Japan (!)
ちなみに日本の活動中の衛星数は上位2国に次いで3番目だとか。
国連負担金こそ2位であれ、日本はこのようなPolitical Power系のカテゴリーでは弱小国にすぎないことは知っとかなければならないと思う。
2008年5月26日月曜日
Inside of Art Auction
去る5月14日NYで行われたSotherby'sの現代美術オークションでFrancis BaconのTriptych(3連作)が史上最高額となる$86.3Bで落札、また、今月に入ってからLucian Fruesや村上隆ら存命中のArtist達の作品も軒並み高値がつき(村上隆の話題のフィギュア"My Lonesome Cowboy" は予定価格の約3倍の$15M、とあの浅薄さであり得ないくらいの高値)、NYを中心とする現代アート市場はいわばバブルの様相を呈している。そのバブルの実態は...?
NYでのArt Market (auction)はSotherby'sとChristie'sの2社がほぼ寡占状態、ただ2社とも必ずしも予定価格を上回る競売をコンスタントにできるか、というとそうではなく、時にはCommissionの釣り上げも要求してくる。なぜ、かくも不安定な市場なのか、それは兎にも角にもごく少数のplayersによるclosed market という特性があげられる。逆に買い手もリスキーな賭けに、鑑定専門家を含む映画ファンドならぬArt Fundに依拠、資金捻出と芸術的鑑定を同時に以来する。現在のbuyerの典型は、中東・ロシア・中国・インドなど新興国の富裕層。自家用機でオークションに乗りつけては、modern artの価値を釣り上げるだけ上げて帰っていく。さて、仲介人、買い手ときて、売り手の方はどうか?無名のArtistはそのような大手の競売に作品を上梓することで、自分の価値を釣り上げようとするし、名の通った「大物」は価値をさらに出典することによりそのブランドを上げようとする。(今や『村上隆』というだけで$1M以上の価値はあるらしい) なぜ、Artがこんなbusiness そのものになったのか。最早Andy Warhol以降の抗うことのできない流れであろう。村上隆はこの仕組みをしたたかに利用しているが故、露悪的と言われるのであろうが...
が、現在がbest practice とは言い難い。くどいかも知れないが前出の村上氏の作品が今後Artの世界に好影響を及ぼすとは到底考えられない。もちろん、金銭的価値と芸術的評価は分離して考えればいいことではあるが、過去権力者の寵愛を受けて衰退した文化も幾多とあるだけに、modern artに対するhypeは危惧すべきものである、というのが私の今現在の認識である。
NYでのArt Market (auction)はSotherby'sとChristie'sの2社がほぼ寡占状態、ただ2社とも必ずしも予定価格を上回る競売をコンスタントにできるか、というとそうではなく、時にはCommissionの釣り上げも要求してくる。なぜ、かくも不安定な市場なのか、それは兎にも角にもごく少数のplayersによるclosed market という特性があげられる。逆に買い手もリスキーな賭けに、鑑定専門家を含む映画ファンドならぬArt Fundに依拠、資金捻出と芸術的鑑定を同時に以来する。現在のbuyerの典型は、中東・ロシア・中国・インドなど新興国の富裕層。自家用機でオークションに乗りつけては、modern artの価値を釣り上げるだけ上げて帰っていく。さて、仲介人、買い手ときて、売り手の方はどうか?無名のArtistはそのような大手の競売に作品を上梓することで、自分の価値を釣り上げようとするし、名の通った「大物」は価値をさらに出典することによりそのブランドを上げようとする。(今や『村上隆』というだけで$1M以上の価値はあるらしい) なぜ、Artがこんなbusiness そのものになったのか。最早Andy Warhol以降の抗うことのできない流れであろう。村上隆はこの仕組みをしたたかに利用しているが故、露悪的と言われるのであろうが...
が、現在がbest practice とは言い難い。くどいかも知れないが前出の村上氏の作品が今後Artの世界に好影響を及ぼすとは到底考えられない。もちろん、金銭的価値と芸術的評価は分離して考えればいいことではあるが、過去権力者の寵愛を受けて衰退した文化も幾多とあるだけに、modern artに対するhypeは危惧すべきものである、というのが私の今現在の認識である。
2008年5月25日日曜日
パンと水
食糧危機、水の争奪戦と世界資源戦争はいよいよ本格化している。
食糧の値上げは貧困国にとっては死活問題。飢餓状態が恒常的なアフリカ諸国(いわゆる中央アフリカ以南)は言うに及ばず、アフリカ内でも比較的先進的と思われていたEgypt, Morocco, アジアでもフィリピンで食糧を巡る騒乱が勃発、Haitiでは大統領府前で暴動が発生するなど食糧危機は世界的に看過できないissueとなってきている。食糧の値上がりはなぜ起こるのか?原油高、世界的な人口増と食生活の変化、食糧輸出国=高コスト国(欧米中心)という構造的問題、Etanol gasなどなど数々の要因が考えられるが、解決策として考えられうるものは?原油高、人口増等をuncontrollableとすると、メスが入るのは、輸出入国の構造、すなわちtarriff引き下げと第三国への技術移転であろう。(Etanl gasはブッシュ大統領が退任すると同時に撤廃されるとの見方が強い)
~Businessweek, May 12参
片や、水に関しても早くも争奪戦が始まっている。ナイルのような豊潤な水源が複数国に跨るアフリカの場合、その利害関係は極めて微妙である。今まで、沿岸国である一定のルールで平穏にやってきたところに、欧州あるいは中国が争奪にやってきたところから混乱が生じる。それでもある種の協調体制を保っているナイル沿線のアフリカ諸国は、国政レベルからすれば信じがたいほど大人である。
食糧と水という人間が生きるために根本的に必要であるものに対して、争奪戦・協調のそれぞれどのアプローチを取るかにより人類の運命は大きく変わる、といっても過言ではない。今こそわれわれ人類の英知を結集してこの危機を乗り越えるべき時である。
まずは、きれいな水とおいしい食事がいつでも手に入る、という事が当たり前という認識こそ捨て、人類の新たなフェーズへ向かわなければならない。
食糧の値上げは貧困国にとっては死活問題。飢餓状態が恒常的なアフリカ諸国(いわゆる中央アフリカ以南)は言うに及ばず、アフリカ内でも比較的先進的と思われていたEgypt, Morocco, アジアでもフィリピンで食糧を巡る騒乱が勃発、Haitiでは大統領府前で暴動が発生するなど食糧危機は世界的に看過できないissueとなってきている。食糧の値上がりはなぜ起こるのか?原油高、世界的な人口増と食生活の変化、食糧輸出国=高コスト国(欧米中心)という構造的問題、Etanol gasなどなど数々の要因が考えられるが、解決策として考えられうるものは?原油高、人口増等をuncontrollableとすると、メスが入るのは、輸出入国の構造、すなわちtarriff引き下げと第三国への技術移転であろう。(Etanl gasはブッシュ大統領が退任すると同時に撤廃されるとの見方が強い)
~Businessweek, May 12参
片や、水に関しても早くも争奪戦が始まっている。ナイルのような豊潤な水源が複数国に跨るアフリカの場合、その利害関係は極めて微妙である。今まで、沿岸国である一定のルールで平穏にやってきたところに、欧州あるいは中国が争奪にやってきたところから混乱が生じる。それでもある種の協調体制を保っているナイル沿線のアフリカ諸国は、国政レベルからすれば信じがたいほど大人である。
食糧と水という人間が生きるために根本的に必要であるものに対して、争奪戦・協調のそれぞれどのアプローチを取るかにより人類の運命は大きく変わる、といっても過言ではない。今こそわれわれ人類の英知を結集してこの危機を乗り越えるべき時である。
まずは、きれいな水とおいしい食事がいつでも手に入る、という事が当たり前という認識こそ捨て、人類の新たなフェーズへ向かわなければならない。
2008年5月23日金曜日
UEFA & NBA vol.3
今年のBig Ear はManchester United!
Premierとの2冠達成はお見事というしかない。9年前の「カンプ・ノウの奇跡」以来のBig Ear、この試合もまた神が宿った試合であった。両キーパーの好セーブ、激しくなる雨、延長戦でのDrogbaの退場、バルサ戦に続きPKを外し絶望の表情のRonald、最高の場面で失敗しJohn Terryのうずくまる姿、勝利の瞬間号泣するRonald、天国と地獄、モスクワの熱すぎる夜、ドラマに満ちていた。
にしてもChristiano Ronald!! ドラマの主役はやはり彼しかいない!先制ゴールにPK失敗、この晩まさに天国と地獄のジェットコースターを味わったことであろう。向かうところ敵なしのクリロナ!文句なしのバロンドール。次なる野望はEuro制覇か。
一方、こちらも熱いNBAはBoston、LakersがConference Finalそれぞれ先勝。
Boston Pistons は7:3、Lakers Spursは6:4のオッズでBos - LAL の古豪対決42%とみた。
例年と変わり映えしないカードでは面白くない。
Premierとの2冠達成はお見事というしかない。9年前の「カンプ・ノウの奇跡」以来のBig Ear、この試合もまた神が宿った試合であった。両キーパーの好セーブ、激しくなる雨、延長戦でのDrogbaの退場、バルサ戦に続きPKを外し絶望の表情のRonald、最高の場面で失敗しJohn Terryのうずくまる姿、勝利の瞬間号泣するRonald、天国と地獄、モスクワの熱すぎる夜、ドラマに満ちていた。
にしてもChristiano Ronald!! ドラマの主役はやはり彼しかいない!先制ゴールにPK失敗、この晩まさに天国と地獄のジェットコースターを味わったことであろう。向かうところ敵なしのクリロナ!文句なしのバロンドール。次なる野望はEuro制覇か。
一方、こちらも熱いNBAはBoston、LakersがConference Finalそれぞれ先勝。
Boston Pistons は7:3、Lakers Spursは6:4のオッズでBos - LAL の古豪対決42%とみた。
例年と変わり映えしないカードでは面白くない。
2008年5月21日水曜日
Lessons Learnt 2つの災害
先日、「神の試練」でふれた2つ国の2つの災害。両国の対応が対照的とEconomist誌は掲載。
According to this article, 片や、海外援助を基本的に禁止したMyanmarでは死者の数がさらに60万人にも追加されようとしている(援助を必要としている200万人の約3分の1が救われない見込み)のに対し、中国・温家宝首相は全世界に協力のお願いを発信している。普段の中国ではちょっと信じられないこの姿勢の変化、要因として3つを挙げる。
①2003年のSARSで情報統制が悪結果を招くことを知った。
②先ごろの異常寒波での中国1国の無力さの認識
③Tibet問題、聖火リレーで国際的批判の矢面に立たされたことによる反省
中国のケースを見る限り、自然災害、厄病等外的要因はの社会の健全化(語弊は承知でいわせてもらうと)のよい契機であるといえる。(③の国際的非難もネット等を通じて自然発生的に流布しており伝染病みたいなものか。新たな位置づけ)
ミャンマーには残念ながらまだ反省材料がない。実際にこのままdeath tollが加算され続けていくとどうなるだろうか?間違いなく経済制裁の対象になるどころか、大虐殺の歴史を繰り返したRuwandaの元首ら同様、国際司法にかけられることは間違いないであろう。が、ChinaとRussiaの国連決議における毎回のveto行使が、軍事政権弾圧の妨げになっている、とE誌は中国にチクリと一刺しもしている。
According to this article, 片や、海外援助を基本的に禁止したMyanmarでは死者の数がさらに60万人にも追加されようとしている(援助を必要としている200万人の約3分の1が救われない見込み)のに対し、中国・温家宝首相は全世界に協力のお願いを発信している。普段の中国ではちょっと信じられないこの姿勢の変化、要因として3つを挙げる。
①2003年のSARSで情報統制が悪結果を招くことを知った。
②先ごろの異常寒波での中国1国の無力さの認識
③Tibet問題、聖火リレーで国際的批判の矢面に立たされたことによる反省
中国のケースを見る限り、自然災害、厄病等外的要因はの社会の健全化(語弊は承知でいわせてもらうと)のよい契機であるといえる。(③の国際的非難もネット等を通じて自然発生的に流布しており伝染病みたいなものか。新たな位置づけ)
ミャンマーには残念ながらまだ反省材料がない。実際にこのままdeath tollが加算され続けていくとどうなるだろうか?間違いなく経済制裁の対象になるどころか、大虐殺の歴史を繰り返したRuwandaの元首ら同様、国際司法にかけられることは間違いないであろう。が、ChinaとRussiaの国連決議における毎回のveto行使が、軍事政権弾圧の妨げになっている、とE誌は中国にチクリと一刺しもしている。
2008年5月18日日曜日
Investment benchmark
備忘録
①Sharpe Ratio: S(x) = (Rx-Rf)/Stdev(x)
②バルチック海運指数:英国海運不定期汽船の運賃指標。海運株(ex. 川崎汽船(9107))と相関連動あり。
以下、四季報本より(Bookoffで800円で購入)。
③PBR:1以下の銘柄は大化け可能性あり。
④発行済み株式数で大中小規模分け。値動き度合が違う。
大型:2億株以上、中型6000万~2億株、小型6000万株未満。
(NTT・JR系など一株一単元の場合は上記÷1000)
⑤信用買い残:投資家のUpperside期待。6ヵ月後の売り要因。
信用売り残:同Downside懸念。6ヵ月後の買い要因。
⑥ロウソク線の白黒の意味
着目点は売上・収益(Solvency)、Growth Rate, D/E、Efficiency(ROA・ROE)、PER・PBR、内部留保(利益剰余金)くらいか。
①Sharpe Ratio: S(x) = (Rx-Rf)/Stdev(x)
②バルチック海運指数:英国海運不定期汽船の運賃指標。海運株(ex. 川崎汽船(9107))と相関連動あり。
以下、四季報本より(Bookoffで800円で購入)。
③PBR:1以下の銘柄は大化け可能性あり。
④発行済み株式数で大中小規模分け。値動き度合が違う。
大型:2億株以上、中型6000万~2億株、小型6000万株未満。
(NTT・JR系など一株一単元の場合は上記÷1000)
⑤信用買い残:投資家のUpperside期待。6ヵ月後の売り要因。
信用売り残:同Downside懸念。6ヵ月後の買い要因。
⑥ロウソク線の白黒の意味
着目点は売上・収益(Solvency)、Growth Rate, D/E、Efficiency(ROA・ROE)、PER・PBR、内部留保(利益剰余金)くらいか。
神の試練
ついこの間00年代について整理した矢先に立て続けにアジアを襲った2つの災害。04年12月のスマトラ島沖地震、05年10月のパキスタン大地震、とアジアにおける大規模災害が集中したdecadeとなった。
今回、見舞われたのは、奇しくもミャンマー・中国とここ一年で国際的批判が集まった2国である。
決してそれのみで「○○」などと短絡的に判断するつもりはない。が、自然災害ほど国際的協力態勢を整えられるものはない。仮にこれが、日本海を隔てたかの国で起きていたら…やはり対応は同じであろう。(最も情報の精度により、関心度も異なるであろうが) 普段は対立or相を異にする面々が利害関係を超越してひとつの方向に向かうというのも災害復興の醍醐味である。無論、綺麗事のみならず、それを逆手にとった悪徳が横行するのも自明の理であるが…。(光あれば必ず闇あり)
天災とはまさに天が与えた調整局面、先進国に求められるのは、人的・物的支援のみならず当事国と国際社会の今後の関係が改善されるようなコントロールであることは言うまでもない。
犠牲者となった方々の冥福と一日も早い復興を心よりお祈りする。
今回、見舞われたのは、奇しくもミャンマー・中国とここ一年で国際的批判が集まった2国である。
決してそれのみで「○○」などと短絡的に判断するつもりはない。が、自然災害ほど国際的協力態勢を整えられるものはない。仮にこれが、日本海を隔てたかの国で起きていたら…やはり対応は同じであろう。(最も情報の精度により、関心度も異なるであろうが) 普段は対立or相を異にする面々が利害関係を超越してひとつの方向に向かうというのも災害復興の醍醐味である。無論、綺麗事のみならず、それを逆手にとった悪徳が横行するのも自明の理であるが…。(光あれば必ず闇あり)
天災とはまさに天が与えた調整局面、先進国に求められるのは、人的・物的支援のみならず当事国と国際社会の今後の関係が改善されるようなコントロールであることは言うまでもない。
犠牲者となった方々の冥福と一日も早い復興を心よりお祈りする。
2008年5月11日日曜日
棚卸
この誰も見ない独りBlogももうすぐ50。
そろそろ人生の棚卸、といっては大袈裟であるが、ここ数年追い求めてきたモノの棚卸が必要だと最近つくづく思う。先日Bookoffで買った「さわかみ流長期投資術」によれば、人生でどの程度の規模の成功を求めるか、が将来計画を定めるの上でのキーであるとのこと。もっとも5年先、10年先のことなどわかるべくもないので、我々は「推論」に頼るしかない。氏の「推」=Imagination、「論」=logicという分離は当然のようでいて、目から鱗。また、文章化せず思考をフローチャート化すること(文章化すると思考がストップするので)も試みたいと思う。
今週末はその第一歩。散らばったcredit card, mail account, bookmark, 全く使っていないPSPなど一つ一つ整理し、スリムになろう。
PS. 今、この瞬間 Manchester United のPremier 2連覇決定!! Champions' Leagueとの二冠に期待!
そろそろ人生の棚卸、といっては大袈裟であるが、ここ数年追い求めてきたモノの棚卸が必要だと最近つくづく思う。先日Bookoffで買った「さわかみ流長期投資術」によれば、人生でどの程度の規模の成功を求めるか、が将来計画を定めるの上でのキーであるとのこと。もっとも5年先、10年先のことなどわかるべくもないので、我々は「推論」に頼るしかない。氏の「推」=Imagination、「論」=logicという分離は当然のようでいて、目から鱗。また、文章化せず思考をフローチャート化すること(文章化すると思考がストップするので)も試みたいと思う。
今週末はその第一歩。散らばったcredit card, mail account, bookmark, 全く使っていないPSPなど一つ一つ整理し、スリムになろう。
PS. 今、この瞬間 Manchester United のPremier 2連覇決定!! Champions' Leagueとの二冠に期待!
2008年5月10日土曜日
Cap Rate
不動産価値のカギを握るCap Rateについての考察。
先日、東京で開催された不動産鑑定士さんのセミナーより。
今まで猫も杓子も4~6%という数字を使ってきたが、果たして妥当であろうか?というのがのテーマ。
リスクは、住宅<Office<物販<飲食 といったところらしい。(それぞれ5%、7%、8%、10%がbenchmark)
通常 取得利回り+売買損益=最終利回り という足し算の発想でcap rateを算出していたが、それに対して、大抵の物件が最終的に落ち着くところである上記を基準とし、それにリスクを差し引きして割り算するというのが経験則に基づく講師の説
例 築15年以上で老朽化のファミリー・マンション 5%÷(1-20%)=6.25%
ちなみにファミリーマンションは家賃×12ヵ月をCap Rate 5%で割ると(もちろんそこからリスクを割増になるが)価格が出るらしい。私の住んでる築20年、駅から12分のマンションは
10万円×12ヶ月÷(5%÷(1-40%))=1440万円 くらいか ※30%の要因は築年数と駅からの距離
もっとも7、15、20年目にcap rateがそれぞれ6, 8, 10%とも言われているので実際は1200万円くらいかも…
その他
・不動産の価格の種類として、①地価公示 ②相続路線価 ③固定資産税価格 ④時価 と4種類あるがそれぞれ指数化すると ①100 ②80 ③70 ④110。ちなみに不動産屋がわれわれに吹っかけてくるのは120~130だとか。
・1棟貸しリスク:使い勝手が悪いうえ(区分所有しにくい)に、倒産リスクも加味しないといけない。(通常物件よりcap rate 2割増:1-20%)
・借地権リスク:cap rate 3割増
・家賃の決め方:修繕費(年間賃料×5%)、管理費(同3%)、その他公租公課、保険等必要費用は賃料収入の40%、6割が(土地・建物から生み出される)純収益という計算(DCF法なので減価償却費は費用に含めない)
大阪の新興の雄、レイコフが民事再生法の適用申請(4/21)、パシフィックマネジメントなど大手も縮小均衡に走る厳しい状況が続く不動産業界、税率up、所得の頭打ちと一般庶民の財布の紐が固くなるうえ、開発及び融資規制は進む一方(国の政策にこそ問題アリ)と、悪環境下ではあるが、優良物件を発見・開発するためには適正なcap rateの把握は必須。
おまけ(こぼれ話)
・日本のシティホテルの収益構造:80%が宴会・披露宴の水モノ、残りが宿泊。米国とは全く逆の構造。
・ラブホテルの回転率の見極め方:水道使用量(風呂に何回入ったか)
・坪当たり賃料 ファミリーマンション1とすればワンルームマンションは1.7、回転率も高く広告費、並びに建設コスト・設備維持費がかかるため
・不動産のリスクは住宅<オフィス<商業<雑居ビルの類。新宿歌舞伎町で5年継続できるのは神業だとか(内装及び従業員給料が結果的に高く賃料負担が大となる)
・CVSの賃料=日販売上、日販35万が撤退ライン
先日、東京で開催された不動産鑑定士さんのセミナーより。
今まで猫も杓子も4~6%という数字を使ってきたが、果たして妥当であろうか?というのがのテーマ。
リスクは、住宅<Office<物販<飲食 といったところらしい。(それぞれ5%、7%、8%、10%がbenchmark)
通常 取得利回り+売買損益=最終利回り という足し算の発想でcap rateを算出していたが、それに対して、大抵の物件が最終的に落ち着くところである上記を基準とし、それにリスクを差し引きして割り算するというのが経験則に基づく講師の説
例 築15年以上で老朽化のファミリー・マンション 5%÷(1-20%)=6.25%
ちなみにファミリーマンションは家賃×12ヵ月をCap Rate 5%で割ると(もちろんそこからリスクを割増になるが)価格が出るらしい。私の住んでる築20年、駅から12分のマンションは
10万円×12ヶ月÷(5%÷(1-40%))=1440万円 くらいか ※30%の要因は築年数と駅からの距離
もっとも7、15、20年目にcap rateがそれぞれ6, 8, 10%とも言われているので実際は1200万円くらいかも…
その他
・不動産の価格の種類として、①地価公示 ②相続路線価 ③固定資産税価格 ④時価 と4種類あるがそれぞれ指数化すると ①100 ②80 ③70 ④110。ちなみに不動産屋がわれわれに吹っかけてくるのは120~130だとか。
・1棟貸しリスク:使い勝手が悪いうえ(区分所有しにくい)に、倒産リスクも加味しないといけない。(通常物件よりcap rate 2割増:1-20%)
・借地権リスク:cap rate 3割増
・家賃の決め方:修繕費(年間賃料×5%)、管理費(同3%)、その他公租公課、保険等必要費用は賃料収入の40%、6割が(土地・建物から生み出される)純収益という計算(DCF法なので減価償却費は費用に含めない)
大阪の新興の雄、レイコフが民事再生法の適用申請(4/21)、パシフィックマネジメントなど大手も縮小均衡に走る厳しい状況が続く不動産業界、税率up、所得の頭打ちと一般庶民の財布の紐が固くなるうえ、開発及び融資規制は進む一方(国の政策にこそ問題アリ)と、悪環境下ではあるが、優良物件を発見・開発するためには適正なcap rateの把握は必須。
おまけ(こぼれ話)
・日本のシティホテルの収益構造:80%が宴会・披露宴の水モノ、残りが宿泊。米国とは全く逆の構造。
・ラブホテルの回転率の見極め方:水道使用量(風呂に何回入ったか)
・坪当たり賃料 ファミリーマンション1とすればワンルームマンションは1.7、回転率も高く広告費、並びに建設コスト・設備維持費がかかるため
・不動産のリスクは住宅<オフィス<商業<雑居ビルの類。新宿歌舞伎町で5年継続できるのは神業だとか(内装及び従業員給料が結果的に高く賃料負担が大となる)
・CVSの賃料=日販売上、日販35万が撤退ライン
2008年5月4日日曜日
鬼才・天才・狂斎
京都国立博物館へ河鍋暁斎没後120年記念展を見に行く。GW真っ只中の京都とは言え、予想以上の入場者数。もっとコアな人が来ているかと思いきや、ごく一般的なカップル・夫婦・親子(子は小学校高学年以上か)が意外に多く、幽霊・戯画・風刺そして笑い、と普遍的に時代が求めるもの、Entertainmentとしての芸術の本来の力を思い知らされる。
森羅万象を描き、しかもそのいずれもが独自のフィルター(『ブラック・ユーモア』が陳腐だが最も嵌る言葉か)を通して暁斎ワールドに仕立て上げられているのお見事としか言いようがない。妖怪図、極楽地獄図のような人々のノスタルジーを喚起させるものももちろん良かったが、最も驚き、そして笑わせてくれたは、蟹と三味線(動物擬人化スキルには脱帽)、一休和尚と芸者・キリストと釈迦などありえないものを組み合せる想像力。歌舞伎座の緞帳といった大キャンパスに果敢に描く一方で短冊のような暦も手掛け、晩年になっても創作ペースが衰えるどころかますます真骨頂を発揮したという暁斎、描くために生まれてきたと言っても過言ではない。人生そのものが一つのスタイルで貫かれている。
かつて、暁斎のベースとなってる室町時代の御伽草子をBosch, Brueghelといったルネサンス期のフランドル派と比較した美術史学者がいたというが、確かに暁斎の作品からは西洋的なものからの影響は存分に見て取れる。とはいえ、ほぼ同時代で、同じく地獄・屍・悪魔・処刑場などいわゆる暗部の題材を扱ったGoyaやCallotほどの全体を覆う暗さが感じられないのは時代背景の違いか。
そろそろ時代劇の域に入ろうとしている明治時代であるが、この時代の天才が示したImaginationとCreativity、そしてSence of humor からは本当に学ぶべき点が多い。
森羅万象を描き、しかもそのいずれもが独自のフィルター(『ブラック・ユーモア』が陳腐だが最も嵌る言葉か)を通して暁斎ワールドに仕立て上げられているのお見事としか言いようがない。妖怪図、極楽地獄図のような人々のノスタルジーを喚起させるものももちろん良かったが、最も驚き、そして笑わせてくれたは、蟹と三味線(動物擬人化スキルには脱帽)、一休和尚と芸者・キリストと釈迦などありえないものを組み合せる想像力。歌舞伎座の緞帳といった大キャンパスに果敢に描く一方で短冊のような暦も手掛け、晩年になっても創作ペースが衰えるどころかますます真骨頂を発揮したという暁斎、描くために生まれてきたと言っても過言ではない。人生そのものが一つのスタイルで貫かれている。
かつて、暁斎のベースとなってる室町時代の御伽草子をBosch, Brueghelといったルネサンス期のフランドル派と比較した美術史学者がいたというが、確かに暁斎の作品からは西洋的なものからの影響は存分に見て取れる。とはいえ、ほぼ同時代で、同じく地獄・屍・悪魔・処刑場などいわゆる暗部の題材を扱ったGoyaやCallotほどの全体を覆う暗さが感じられないのは時代背景の違いか。
そろそろ時代劇の域に入ろうとしている明治時代であるが、この時代の天才が示したImaginationとCreativity、そしてSence of humor からは本当に学ぶべき点が多い。
The New Vulture Investors
Harbinger Capital Partnersといえば、日本では昨年のドトールコーヒーに対するTOBが記憶に新しいところ。ここが今、USで最も熱いHedge Fundらしい。
Harvard出身でSwedenのプロ・アイスホッケーチームでのプレイ経験もあるPhilip A. Falcone氏により2001年設立される。$10Bから$45Bと創設から今日に至るまで約500%のリターン(同業平均は120%)。従来のHedge Fundとの違いは彼らの方が圧倒的にcash richであるということ。何で稼いでいるのかといえば、Chapter 11下で再建を図る化学会社(その後印Tata Groupに売却し$500mの利益)、同じく再建中の豪・製鉄会社のCBなど(その後commodity boomに乗る)、最近ではサブプライムで焦げ付いた債権などいわゆるDistress Fundの類い。そんな彼らが次にTargetとして焦点を絞るのが、苦境に喘ぐNew York Times、Media General(Richmond Va.)などの新聞媒体。
同じDistress Fund界でも、2008業界平均のリターン▲8%に対して彼らは+3%。彼らは決してHigh Risk/High Return Fieldでplayしているわけではない。狙いはAsset Rich Company。先の新聞社2社は、乱立するOnline媒体という手つかずの魅惑の財産がある。また今後に狙いをつけると思しきAT&Tをはじめとする電話会社はその回線、日本で狙ったドトールは国内最多のチェーン店と、それぞれ可能性を秘めながらイマイチ活かしていない資産を時には容赦なく売り付け、統合を図るように仕向けるというのが彼らのスタイルである。ある意味、オーソドックスなFundamental重視、サブプライムに苦しむ旧世代に取って代わるか注目したい。
Harvard出身でSwedenのプロ・アイスホッケーチームでのプレイ経験もあるPhilip A. Falcone氏により2001年設立される。$10Bから$45Bと創設から今日に至るまで約500%のリターン(同業平均は120%)。従来のHedge Fundとの違いは彼らの方が圧倒的にcash richであるということ。何で稼いでいるのかといえば、Chapter 11下で再建を図る化学会社(その後印Tata Groupに売却し$500mの利益)、同じく再建中の豪・製鉄会社のCBなど(その後commodity boomに乗る)、最近ではサブプライムで焦げ付いた債権などいわゆるDistress Fundの類い。そんな彼らが次にTargetとして焦点を絞るのが、苦境に喘ぐNew York Times、Media General(Richmond Va.)などの新聞媒体。
同じDistress Fund界でも、2008業界平均のリターン▲8%に対して彼らは+3%。彼らは決してHigh Risk/High Return Fieldでplayしているわけではない。狙いはAsset Rich Company。先の新聞社2社は、乱立するOnline媒体という手つかずの魅惑の財産がある。また今後に狙いをつけると思しきAT&Tをはじめとする電話会社はその回線、日本で狙ったドトールは国内最多のチェーン店と、それぞれ可能性を秘めながらイマイチ活かしていない資産を時には容赦なく売り付け、統合を図るように仕向けるというのが彼らのスタイルである。ある意味、オーソドックスなFundamental重視、サブプライムに苦しむ旧世代に取って代わるか注目したい。
2008年5月2日金曜日
00年代
表題のような表現が果たして適当かどうかさておき、あと2年もないというのは紛れもない事実。
2000年問題対応してたあの頃からもう10年近く、まさしく光陰矢の如しである。
このDecadeを象徴するものは、果たして何であようか。そして何がどのように変わったのか、また我々はどこに向かおうとしているのか。
国際的にはPost 911、残念ながらテロと憎悪のDecadeであったというしかない。その一方でBRICs, VISTA, MENAと新興国が着々と力をつけ、冷静終結後、一時的になくなったかに見えるパワーバランスを塗り替える動きを見せている。日本は失われた10年のあとの上げ潮ムードと小泉改革が時代の象徴か。経済的には、世界レベルでのBorderless化に拍車がかかる一方、conplianceとwhistlebrower にかき回された企業が続出、ネットを通じたspillover効果が今や世論を動かしているといっても過言ではない。日本では新興と老舗・重鎮の混在する時代が続いたが、今やホリエモン、村上ファンド、Steel、TCIなどの事例を通して保守的な株式市場の体質が国際的に浮彫となった。
その他、スポーツ面では、Olympicの商業主義化がますます進行(今度の北京が転換点or臨界点になるような気がする)、サッカー界も権威的にはChampion's League>World Cup(ちなみに90年代の伊から西・英へと覇権は変遷)。音楽はCDからiPodへ。Alternativeから再びMainstreamのMarketingが奏功した時代か。(最近音楽に無頓着になったなー)
テクノロジー的にはInternetと携帯がわれわれの生活からいよいよ切り離せなくなったといっても過言ではない。それに合わせてEntertainmentもますます刹那的、使い捨て志向に拍車がかかった印象は否めない。Youtube, SNS, DS/Wii, Cell phone...若者の手と目はふさがっているているのが今や当たり前となった。いつでもどこでも情報にアクセスできないと不安な世代or人間は着実に増えている。
ちなみに、個人的には留学・世界旅行・転職しようかどうか逡巡・結婚と二十代後半~三十路前半を苦悩を交えつつも謳歌した時代。
果たして今後は?テロや、今回五輪前の反中感情の高まりで確認できたように、あるいは日々のニュースを見ればわかるように、世界はますます同方向性、すなわちMass志向になるであろう。自分はというと…父親になって、もっと旅行をして…自分にとっては、(恥ずかしながら)目標ある人生と、目標に向けた計画管理が真に必要だと思う。
2000年問題対応してたあの頃からもう10年近く、まさしく光陰矢の如しである。
このDecadeを象徴するものは、果たして何であようか。そして何がどのように変わったのか、また我々はどこに向かおうとしているのか。
国際的にはPost 911、残念ながらテロと憎悪のDecadeであったというしかない。その一方でBRICs, VISTA, MENAと新興国が着々と力をつけ、冷静終結後、一時的になくなったかに見えるパワーバランスを塗り替える動きを見せている。日本は失われた10年のあとの上げ潮ムードと小泉改革が時代の象徴か。経済的には、世界レベルでのBorderless化に拍車がかかる一方、conplianceとwhistlebrower にかき回された企業が続出、ネットを通じたspillover効果が今や世論を動かしているといっても過言ではない。日本では新興と老舗・重鎮の混在する時代が続いたが、今やホリエモン、村上ファンド、Steel、TCIなどの事例を通して保守的な株式市場の体質が国際的に浮彫となった。
その他、スポーツ面では、Olympicの商業主義化がますます進行(今度の北京が転換点or臨界点になるような気がする)、サッカー界も権威的にはChampion's League>World Cup(ちなみに90年代の伊から西・英へと覇権は変遷)。音楽はCDからiPodへ。Alternativeから再びMainstreamのMarketingが奏功した時代か。(最近音楽に無頓着になったなー)
テクノロジー的にはInternetと携帯がわれわれの生活からいよいよ切り離せなくなったといっても過言ではない。それに合わせてEntertainmentもますます刹那的、使い捨て志向に拍車がかかった印象は否めない。Youtube, SNS, DS/Wii, Cell phone...若者の手と目はふさがっているているのが今や当たり前となった。いつでもどこでも情報にアクセスできないと不安な世代or人間は着実に増えている。
ちなみに、個人的には留学・世界旅行・転職しようかどうか逡巡・結婚と二十代後半~三十路前半を苦悩を交えつつも謳歌した時代。
果たして今後は?テロや、今回五輪前の反中感情の高まりで確認できたように、あるいは日々のニュースを見ればわかるように、世界はますます同方向性、すなわちMass志向になるであろう。自分はというと…父親になって、もっと旅行をして…自分にとっては、(恥ずかしながら)目標ある人生と、目標に向けた計画管理が真に必要だと思う。
2008年4月30日水曜日
Brazil, China, Cyber Attacks
From "Business Week"
1. In Brazil, another gusher
ブラジルが大口資源供給国の有力候補として名乗りをあげる。もし本当に油田が発掘されれば、他の南米産油国が保護主義に走るなか、南米一の大国にして親欧米の同国が国内外のPrivate sectorにopenにすることによって世界の勢力図は確実に変わると予想される。
2. The new e-spionage threat
3. Activist groups under cyber attack
インターネットにおけるミサイル誘導装置、Spear‐phishing。3322.orgに代表されるフリードメインサービスの悪用。(←創始者曰く"It's like we have paved a road and what sort of car [users] drive on it is their own business"、さすがChina!)例によって槍玉に挙げられているのはまたしても中国である。(一部では政府が介入しているのではとの説も)BW誌は大国を壊滅に追いやるにはもはや核爆弾など時代遅れでPC一個あれば十分であるとサイバー攻撃の野放し状態を危惧する。インターネットの急激な成長と拡大にはもはや国防も追いつかないというのが現況であるらしい。
1. In Brazil, another gusher
ブラジルが大口資源供給国の有力候補として名乗りをあげる。もし本当に油田が発掘されれば、他の南米産油国が保護主義に走るなか、南米一の大国にして親欧米の同国が国内外のPrivate sectorにopenにすることによって世界の勢力図は確実に変わると予想される。
2. The new e-spionage threat
3. Activist groups under cyber attack
インターネットにおけるミサイル誘導装置、Spear‐phishing。3322.orgに代表されるフリードメインサービスの悪用。(←創始者曰く"It's like we have paved a road and what sort of car [users] drive on it is their own business"、さすがChina!)例によって槍玉に挙げられているのはまたしても中国である。(一部では政府が介入しているのではとの説も)BW誌は大国を壊滅に追いやるにはもはや核爆弾など時代遅れでPC一個あれば十分であるとサイバー攻撃の野放し状態を危惧する。インターネットの急激な成長と拡大にはもはや国防も追いつかないというのが現況であるらしい。
2008年4月27日日曜日
ノンフィクション書評4/4

シリーズ最終章は真打ちの登場。
田中森一『反転~闇社会の守護神と呼ばれて』
先ごろ詐欺容疑で逮捕されたのが記憶に新しい氏の半生を綴った自叙伝兼暴露本。
「ヤメ検弁護士」(検事を辞めた弁護士)として、総会屋・暴力団・バブル紳士など地検時代と反目する側の弁護士に転じた氏。彼もまた地検という組織の限界(=司法の限界)を目の当たりにし、人生自体を「正義とは何か」を追い求める壮大な実験場にした一人である。(前回の佐藤優氏が「国策捜査」という外的トラップにより人生の転機を迎えたのに対し、田中氏の場合、検事としてやり尽くしたうえで自主的に人生のベクトル方向変換を図っている。優劣の問題ではないが、常に現状をよしとせずリセットする勇気はRespectableである。)
はっきり言って前半の立身出世的エピソードは陳腐。面白くなるのは弁護士転向後(87年以降)、政治家、宅見勝(山口組若頭)、許永中らの実在の大物が登場しだしてから。人物描写も含め一気に暴露本的要素が色濃くなる。
印象深いのが弁護士転身とほぼシンクロするバブル時代の氏周辺の浮かれっぷりと自戒の弁。当時の蕩尽への執念は金の使い方を知らない者が金を持ったがために起きえた異常な状態だったとしている。前出の詐欺容疑以外にも別の詐欺(石橋産業)事件で実刑の確定している氏にとって、正義とは何か、なぜ弁護士に転身したのか、答えのないまま本書は締めくくられる。結局、氏は顔の利く弁護士として利用されたのか(例えばイトマン事件のI氏は彼を顧問とすることで他の名うての利害関係者からヘッジしていた)、それとも彼らを利用した彼の勝ちなのか(顧問料はピーク時で1100万円)、著者自身も知りえないところである。著者に限らず、住人同士の狐と狸の化かし合いに日々興じ、勝ち続けることこそが正義と錯覚してしまうというスパイラルにはまり、いつしか足元をすくわれるという闇社会はある意味、資本主義のむき出しの姿ではないか、と考えさせられる。本書は「闇社会の番人からの告白書」というのが世間的評価であるが、闇社会には、氏ですらまだ見ぬ踏み入れることのない深層があるという。さらには、検察組織に象徴されるEstablishimentにおいても闇は存在し、この表裏世界の闇はどこかでつながっているはずであると氏は推論する。この記述を含む終章の最後2つの項「バブルの決算」「日本社会の闇」にこそ著者の思いが凝縮されており、明確な答えがない中での氏の精一杯の現状認識として非常に興味深い。当シリーズの最後としてこれ以上ない最適の書である。
世界遺産を歩く
GWが始まった。なぜかどこか遠くに行きたくなる季節。今年はどこに行こうか迷った末、飛騨牛を食べに高山市へ、そしてさらに足を伸ばし『世界遺産』白川郷へ。
高山までは東海北陸道で名古屋から約2時間、白川郷まではそこからさらに約1時間。
高山はド派手な真光教総本山を横目に飛騨牛総本山ともいえる「丸明」に向かう。名産飛騨牛大皿2~3人前を注文。確かにジューシーで美味しい。が、量のせいか運転疲れか最後の方はもたれがきた。(ちなみに行きに長良川SAで食べた高山ラーメンは失敗。今度は本物の高山ラーメンを食べないと)
御母衣湖、旧遠山家、と寄り道をして荻町の合掌造り集落に着いたころには既に17時をまわっていたが、まだ観光客もちらほら。300年近くにわたり継承されてきた荘厳な様式。厳冬に耐えてようやく迎えた春、のどかな集落に林立する家々は上から見ると「日本昔ばなし」のようなチャーミングさ。「世界遺産」の権威付のしっくりこなさが滑稽に思えるが、代々守られるべき風景であることは間違いない。
高山も白川郷も目立ったのは中国人観光客。Yokoso Japan もかなり奥日本まで進出していることを実感。
2008年4月23日水曜日
ノンフィクション書評3/4
過去2回は経済事件をテーマとした書であったが、今回は政治事件。
佐藤優『国家の罠~外務省のラスプーチンと呼ばれて』
著者についての説明は省略。
テーマは
①外務省の「伏魔伝」たる所以、その組織的特殊性と外交手法の一端
②国策捜査とは何か、そしてどのように行われるか
③拘留後塀の中でも活かされる情報戦略家としての能力
の3つに大別される。
特に印象的なのが②小泉政権下、ケインズ的均等配分からハイエク的傾斜配分への変換の時代の狭間で、外交的に不要と見切られ(ロシア政策がさほど重要ではなかったと思われる)見せしめ的に逮捕された鈴木宗男氏並びに著者(談)。東京地検特捜部の威信をかけて執り行われた捜査(しかし著者によれば、地検は近年ワイドショー型世論に迎合する形で、表層的な社会正義の権化として君臨することに存在意義を見出しているとの見解)
③周りの景色と一体化して事物を記憶するというインテリジェンスならではの記憶術(メモすらも御法度とされるインテリジェンスの命綱)特に塀の中で聞くこととなった小泉首相の北朝鮮訪問の様子を一言ももらすまいと与えられた携帯ラジオに全身全霊を傾けるDictation術は彼の真骨頂であろう。
まるでチェスを見ているかのような著者と担当地検の「知的刺激に富んだ」取り調べの描写は秀逸。彼のワイン片手にチェスの駒を動かすような優雅な(落ち着いた)話術及び筆力は非常に味わい深い。(もちろん双方相当に神経を摩り減らしてはいるわけだが)塀の中という情報のない状況下、Prisonor's Gameに陥ることなく、自己韜晦(決して逮捕された罪について反省するのではない)の末、外交の世界(情報屋)を一抜けし学術の道を究めたいと思うに至った著者。その後ハイペースで出版し続ける氏であるが、まずこの処女作で最も伝えたかったのは情報化社会の極北で生きることの虚しさなのであろう。
佐藤優『国家の罠~外務省のラスプーチンと呼ばれて』
著者についての説明は省略。
テーマは
①外務省の「伏魔伝」たる所以、その組織的特殊性と外交手法の一端
②国策捜査とは何か、そしてどのように行われるか
③拘留後塀の中でも活かされる情報戦略家としての能力
の3つに大別される。
特に印象的なのが②小泉政権下、ケインズ的均等配分からハイエク的傾斜配分への変換の時代の狭間で、外交的に不要と見切られ(ロシア政策がさほど重要ではなかったと思われる)見せしめ的に逮捕された鈴木宗男氏並びに著者(談)。東京地検特捜部の威信をかけて執り行われた捜査(しかし著者によれば、地検は近年ワイドショー型世論に迎合する形で、表層的な社会正義の権化として君臨することに存在意義を見出しているとの見解)
③周りの景色と一体化して事物を記憶するというインテリジェンスならではの記憶術(メモすらも御法度とされるインテリジェンスの命綱)特に塀の中で聞くこととなった小泉首相の北朝鮮訪問の様子を一言ももらすまいと与えられた携帯ラジオに全身全霊を傾けるDictation術は彼の真骨頂であろう。
まるでチェスを見ているかのような著者と担当地検の「知的刺激に富んだ」取り調べの描写は秀逸。彼のワイン片手にチェスの駒を動かすような優雅な(落ち着いた)話術及び筆力は非常に味わい深い。(もちろん双方相当に神経を摩り減らしてはいるわけだが)塀の中という情報のない状況下、Prisonor's Gameに陥ることなく、自己韜晦(決して逮捕された罪について反省するのではない)の末、外交の世界(情報屋)を一抜けし学術の道を究めたいと思うに至った著者。その後ハイペースで出版し続ける氏であるが、まずこの処女作で最も伝えたかったのは情報化社会の極北で生きることの虚しさなのであろう。
2008年4月20日日曜日
ノンフィクション書評2/4
不定期書評第2弾。今回は『「欲望資本主義」に憑かれた男たち』
まず表紙のインパクトにグッとくる。村上氏・ホリエモン・折口氏、堤義明、緒方元公安委長官。ここ数年経済界のみならずワイドショーをも騒がせた面々たちに黒地をバックに不気味に映える。
内容もジャーナリスト秀逸。まさに犯罪者と億万長者は紙一重を思い知らされる。ただホリエモンや村上は氷山の一角、市場には彼らより数段狡猾な輩が闊歩、その結果マネーゲームのみに使われ市場の片隅に打ち捨てられた幾多の銘柄があることを本書は語る。(筆者の言葉を借りれば「焼畑農業」による「ゾンビ企業」の誕生) 例えば
・ライブドアより少し前にITバブルをまともに体現した「光通信」
・伊藤寿永光(イトマン事件被告)と黒木正博とに翻弄されたマザーズ上場第一号「リキッドオーディオ・ジャパン」(現在「ニューディール」)のに悲惨な末路
・史上最年少上場(当時26)として話題になった「クレイフィッシュ」がICF(かの梁山泊がバックと囁かれる)にボロボロにされた経緯
・兜町オールスターが暗躍した「丸石自転車」の私募CB
・「シンニッタン」:上場しているにもかかわらず株主無視のワンマン経営
・若気の至りでトップが悪質な大型分割を連発した「ゼクー」と「シーマ」
そのほか、新井将敬と日興、緒方元公安委長官と朝鮮総連の関係、三木谷逮捕説の真相、などかなりヤバい踏み込みようのネタもある。他方、Ripple Wood(新生銀行の上場益はほぼ無課税)、Steel Partners(露出過多により日本でのビジネスは困難になったといわれる)、Goldman Sachs(2012までに上場できないときには全額返金といった超有利条項付きのUSJ出資)などをケースにした外資ネタ、武富士・グッドウィル・西武などの企業不祥事まで、幅広く網羅。本書を通じて、「Post失われた10年」、すなわちITバブルに始まり、小泉政権、六本木ヒルズ誕生、サブプライム余波まで、この数年が何だったのか、ひとつの時代の終わりなのか序章なのか、その中で浮沈した表紙の面々たちの必然的役割、そしてモラリティの低い割に閉鎖的な日本市場の行く末考えさせられる。
気になった点が一つ。筆者はMSCBやOffshore Banking, Non-recource Loan などおなじみの錬金スキームについても解説とその濫用が市場にもたらした影響についても言及。ただし、先端の金融工学を否定的に捉えているのは筆者の偏見か。このようなMentalityは筆者の唱える日本市場の質向上にと自己矛盾する気がする。
参考:
Robert Shiller 「それでも金融技術は必要だ」
J Power vs. TCI issue
兜町事件簿
2008年4月18日金曜日
NBA&UEFA vol.2
NBAはレギュラーシーズン終了、週末からはいよいよPlayoffに。
Champion's LeagueもBest 4が出そろい23日にはSemi-Finalの1st レグということで、ここで07-08シーズンのW予想を。
Playoff組み合わせからみるに、勝ち上がりはLAL, NOH, SAS, UTA, BOS, DET, TOR, CLE か?
昨年のGolden State WarriorsのようなUpsetが果たしてあるのか、因縁のSunsとSpursの潰し合いは、など注目したい。(個人的にはSuns応援、でもMarionの抜けたSunsにとって、去年覇者は厳しすぎる相手)
Champion's Leagueも大詰め。
Chelsea ― Liverpool は6:4でChelsea
Man U-Barcelona は7:3でMan U か。
よって決勝組み合わせはMan U-Chelsea のプレミア頂上対決の可能性が42%と予想。
ただ、こちらに全身全霊をかけているLiverpoolはやはり侮れない。バルサも今シーズン最高に燃える強豪相手にレギュラーシーズンとは見違えるような戦いを見せるのは必至。Man U-Barcelona の夢対決、Messi、Bojanらバルサの"enfant terrible"とバロンドール最有力候補C.Ronaldが同じピッチに立つだけでも鳥肌モノ。両チーム・ベストメンバーでの魅せるサッカーに期待したい。
Champion's LeagueもBest 4が出そろい23日にはSemi-Finalの1st レグということで、ここで07-08シーズンのW予想を。
Playoff組み合わせからみるに、勝ち上がりはLAL, NOH, SAS, UTA, BOS, DET, TOR, CLE か?
昨年のGolden State WarriorsのようなUpsetが果たしてあるのか、因縁のSunsとSpursの潰し合いは、など注目したい。(個人的にはSuns応援、でもMarionの抜けたSunsにとって、去年覇者は厳しすぎる相手)
Champion's Leagueも大詰め。
Chelsea ― Liverpool は6:4でChelsea
Man U-Barcelona は7:3でMan U か。
よって決勝組み合わせはMan U-Chelsea のプレミア頂上対決の可能性が42%と予想。
ただ、こちらに全身全霊をかけているLiverpoolはやはり侮れない。バルサも今シーズン最高に燃える強豪相手にレギュラーシーズンとは見違えるような戦いを見せるのは必至。Man U-Barcelona の夢対決、Messi、Bojanらバルサの"enfant terrible"とバロンドール最有力候補C.Ronaldが同じピッチに立つだけでも鳥肌モノ。両チーム・ベストメンバーでの魅せるサッカーに期待したい。
2008年4月16日水曜日
ノンフィクション書評1/4
この半月ほど読み溜めた4冊をひとつずつ。
うち3冊が裏社会関係ドキュメントもの。暴対法・90年代の商法改正(総会屋への死亡宣告)により地下水脈化・尖鋭化したといわれる経済ヤクザ。JASDAQ市場をはじめとする新興市場の低迷ぶり、スルガコーポ事件に代表される地上げの復権、などトリガーとなった要因はいくつかあるが、この時期に興味をもったのはなぜか、そしてどこへそれを生かすべきか、現在考察中である。
興味を持った理由としては、まず根っからのスキャンダル好きであることがあげられる。どういう立場で書かれたものであれ、内情を知る喜びという快感を味わいたい生理的欲求である。第二に、景気の踊り場と言われる今、ここ数年の景況を分析・総括したい、ひいては歴史からの検証を試みたいという(あえて言えば)知的欲求がある。最後に、これはすべての活動に通じることであるが、事物の本質を知る、換言すれば真贋を見極める目を養うという、知恵的部分での必要性を挙げておきたい。
前置きが長くなったが、初回は『戦後60年史 9つの闇』(有森隆+グループK 講談社α文庫 2005)
主に、経済事件・事象の中心人物にスポットを当てたいわば20世紀裏人物伝。児玉誉士夫・伝説の相場師・総会屋など昭和の時代の魑魅魍魎から、ここ数年の趨勢の逆転、西武・UFJ・三菱自動車など旧体系の企業が落ちていく一方でITベンチャーと外資ファンドの勃興、と戦後60年の日本資本主義をやや浅く、しかしながらエンターテインメント性高く総括したのが本書である。いわば闇社会・裏社会への入門書的位置づけ。本書で取り上げられる人物は大きく2パターンに分けられる。
①戦後復興期あるいは青年期に並ならぬ苦労を経、それを心に刻み這い上がってゆく者(例:児玉誉士夫)
②幼少から英才教育を受けレールに乗ってビジネスの世界に入ってきた者(例:堤義明、森稔・森ビル社長)
その中で塀の中に墜ちた者は、どこかでたがが外れ、次第に金が金を生むシステムに溺れ闇に堕ちてゆくパターンにはまっている。それが企業のトップであれば、企業理念と経営者のエゴがどこかで逆転、肝機能障害を起こしたところで、内部告発により不祥事をあぶりだされるパターンが多く見受けられる。その点、時を同じくして出てきた外資系ファンドはまさにその間隙を突く形で、コンプラ・株主重視という守りの部分を徹底的に固め、落日の重厚長大産業の資産を底値で買い漁っているという構図が本書を通じておぼろげながら見えてくる。
うち3冊が裏社会関係ドキュメントもの。暴対法・90年代の商法改正(総会屋への死亡宣告)により地下水脈化・尖鋭化したといわれる経済ヤクザ。JASDAQ市場をはじめとする新興市場の低迷ぶり、スルガコーポ事件に代表される地上げの復権、などトリガーとなった要因はいくつかあるが、この時期に興味をもったのはなぜか、そしてどこへそれを生かすべきか、現在考察中である。
興味を持った理由としては、まず根っからのスキャンダル好きであることがあげられる。どういう立場で書かれたものであれ、内情を知る喜びという快感を味わいたい生理的欲求である。第二に、景気の踊り場と言われる今、ここ数年の景況を分析・総括したい、ひいては歴史からの検証を試みたいという(あえて言えば)知的欲求がある。最後に、これはすべての活動に通じることであるが、事物の本質を知る、換言すれば真贋を見極める目を養うという、知恵的部分での必要性を挙げておきたい。
前置きが長くなったが、初回は『戦後60年史 9つの闇』(有森隆+グループK 講談社α文庫 2005)
主に、経済事件・事象の中心人物にスポットを当てたいわば20世紀裏人物伝。児玉誉士夫・伝説の相場師・総会屋など昭和の時代の魑魅魍魎から、ここ数年の趨勢の逆転、西武・UFJ・三菱自動車など旧体系の企業が落ちていく一方でITベンチャーと外資ファンドの勃興、と戦後60年の日本資本主義をやや浅く、しかしながらエンターテインメント性高く総括したのが本書である。いわば闇社会・裏社会への入門書的位置づけ。本書で取り上げられる人物は大きく2パターンに分けられる。
①戦後復興期あるいは青年期に並ならぬ苦労を経、それを心に刻み這い上がってゆく者(例:児玉誉士夫)
②幼少から英才教育を受けレールに乗ってビジネスの世界に入ってきた者(例:堤義明、森稔・森ビル社長)
その中で塀の中に墜ちた者は、どこかでたがが外れ、次第に金が金を生むシステムに溺れ闇に堕ちてゆくパターンにはまっている。それが企業のトップであれば、企業理念と経営者のエゴがどこかで逆転、肝機能障害を起こしたところで、内部告発により不祥事をあぶりだされるパターンが多く見受けられる。その点、時を同じくして出てきた外資系ファンドはまさにその間隙を突く形で、コンプラ・株主重視という守りの部分を徹底的に固め、落日の重厚長大産業の資産を底値で買い漁っているという構図が本書を通じておぼろげながら見えてくる。
2008年4月13日日曜日
富裕層、資源戦争、保護主義の復権
今週の記事から
①近年まれにみる胡散臭さ。
YUCASEE (ゆかし)
富裕層はcommodity化したものには興味がなく、one and onlyを求める。が、しかし情報源に乏しいため効率的なSNSが必要、というのが同社の仮説だが、富の使い方をマニュアル化、one and onlyとはかけ離れるという自己矛盾を抱えていないだろうか。結局、道楽の種類がバブル期さほど変わっていないのが面白い。それよりも心配なのは名簿屋の草刈り場になること、さらにはphisicalな危険が及ぶこと。個人情報をオープンにすることのリスク、この種のビジネスとアングラ社会との不可分な関係を加入者はどれほど意識しているのだろうか?
なお、Yucaseeを知ったのは日経BPのこの記事(有料)
消費の超二極化に流通惨敗
②オリンピックの聖火をめぐる騒動は今や世界最大の関心事といっても過言ではないが、その発端となっているのが、チベット自治をめぐる中国政府の対応。「国境なき記者団」「ダマイ・ラマ3世」そしてなにより「聖火」といったシンボリズムの裏には、チベットの地下資源争奪という経済的動機が隠れていると同記事(↓ 有料)は語っている。もちろん、資源獲得が国家のFirst Priorityであり、遠くかつ地政学的リスクの高いアフリカにまで触手を伸ばしている中国にとっても死活問題である。
チベット騒乱の背後に地下資源問題
③Steel Partners、J-Power問題に象徴されるように、海外投資家にとって異質に見える日本的経営についての考察。増資と同時に自社株買い(表向きには発行済株式の希薄化を防ぐためであるが、露骨に買収防衛のメッセージが汲み取れるケースもある)、さらには子会社の上場など、アメリカ等諸国の資本主義と日本的経営手法は根本的に異なる。はたしてこの国際標準との乖離が日本の競争力(いわゆる「日本買い」の促進)にどれほど影響を及ぼすものであろうか。発行同時買取や引用記事のようないわゆる「市場価値と不釣り合いと思しき政策的M&A」には経営陣の一層の説明責任が求められるべきであろう。なお、借入しての自社株買いはアメリカでも一般的。むしろ、余剰金があれば配当ないし株式買取で株主還元するのは米国では当然。
①近年まれにみる胡散臭さ。
YUCASEE (ゆかし)
富裕層はcommodity化したものには興味がなく、one and onlyを求める。が、しかし情報源に乏しいため効率的なSNSが必要、というのが同社の仮説だが、富の使い方をマニュアル化、one and onlyとはかけ離れるという自己矛盾を抱えていないだろうか。結局、道楽の種類がバブル期さほど変わっていないのが面白い。それよりも心配なのは名簿屋の草刈り場になること、さらにはphisicalな危険が及ぶこと。個人情報をオープンにすることのリスク、この種のビジネスとアングラ社会との不可分な関係を加入者はどれほど意識しているのだろうか?
なお、Yucaseeを知ったのは日経BPのこの記事(有料)
消費の超二極化に流通惨敗
②オリンピックの聖火をめぐる騒動は今や世界最大の関心事といっても過言ではないが、その発端となっているのが、チベット自治をめぐる中国政府の対応。「国境なき記者団」「ダマイ・ラマ3世」そしてなにより「聖火」といったシンボリズムの裏には、チベットの地下資源争奪という経済的動機が隠れていると同記事(↓ 有料)は語っている。もちろん、資源獲得が国家のFirst Priorityであり、遠くかつ地政学的リスクの高いアフリカにまで触手を伸ばしている中国にとっても死活問題である。
チベット騒乱の背後に地下資源問題
③Steel Partners、J-Power問題に象徴されるように、海外投資家にとって異質に見える日本的経営についての考察。増資と同時に自社株買い(表向きには発行済株式の希薄化を防ぐためであるが、露骨に買収防衛のメッセージが汲み取れるケースもある)、さらには子会社の上場など、アメリカ等諸国の資本主義と日本的経営手法は根本的に異なる。はたしてこの国際標準との乖離が日本の競争力(いわゆる「日本買い」の促進)にどれほど影響を及ぼすものであろうか。発行同時買取や引用記事のようないわゆる「市場価値と不釣り合いと思しき政策的M&A」には経営陣の一層の説明責任が求められるべきであろう。なお、借入しての自社株買いはアメリカでも一般的。むしろ、余剰金があれば配当ないし株式買取で株主還元するのは米国では当然。
2008年4月10日木曜日
幸福な死
私には今年95歳になる祖母がいる。約2年前、認知症が出だしたとほぼ同時期、散歩時につまづき足を骨折、それ以来、車椅子生活となり現在介護施設のお世話になっている。
1~2ヶ月に1度、実家に帰る機会にはお見舞いしているが、行くたびに衰弱し、記憶も朧げになっていくのは見るに堪えない。ただ、この経験を通じて老人介護をめぐる多くの問題点、ひいては終末医療の理想形が見えてきたような気がする。
祖母が入っているのは大規模施設ということもあり、知名度が高く希望者は多かったと聞く。が、入ってしまえば、Informed concentという名のもとに(身内は「安らかな人生を保証します」という趣旨の同意書にサインさせられる)、施設スタッフに管理を任され食事ひとつをとっても身内の関与は大幅に制限される。スタッフは基本的に主治医及び上位責任者の指示により動くのみであり、(命に関わるため指示以外の行動により個人責任になるのを極端に恐れる体制ができあがっている)結果的に個々の患者はOne of them、個と個で向き合った介護とは程遠いのが現実である。
施設はいつも清潔でスタッフも十分にいる。が、入った当人は受動的に管理されるだけの単調な日々に真綿で首をしめられるような気分ではなかろうか。たまに介護ノートにスタッフからのメモ(今日は何があった、何をしゃべった)もあるが、長期に及ぶと徐々にネタもなくなってくる。終末を見守る施設とは、こうした生かさず殺さず管理するしかないのであろうか。もちろん、小規模でより個と個で向き合った介護をしてくれる施設もあるが当然競争率も高い。施設を選んだのも、ひいては痴呆を引き起こしたのも家族であり、責任の一端はあるし、贅沢いえる立場ではない。が、徐々に弱ってしまいには何もできなくなる生は本人にとってはあまりにも酷であり、見届ける身内にしても非常につらい。
つい先日、当の本人も、力なく「ここで死ぬんか。もう十分に生きたからいいわ」ともらしたらしい。家族として、残りの人生、一緒にいる時間をより多くしてあげたい、と望むのみである。
1~2ヶ月に1度、実家に帰る機会にはお見舞いしているが、行くたびに衰弱し、記憶も朧げになっていくのは見るに堪えない。ただ、この経験を通じて老人介護をめぐる多くの問題点、ひいては終末医療の理想形が見えてきたような気がする。
祖母が入っているのは大規模施設ということもあり、知名度が高く希望者は多かったと聞く。が、入ってしまえば、Informed concentという名のもとに(身内は「安らかな人生を保証します」という趣旨の同意書にサインさせられる)、施設スタッフに管理を任され食事ひとつをとっても身内の関与は大幅に制限される。スタッフは基本的に主治医及び上位責任者の指示により動くのみであり、(命に関わるため指示以外の行動により個人責任になるのを極端に恐れる体制ができあがっている)結果的に個々の患者はOne of them、個と個で向き合った介護とは程遠いのが現実である。
施設はいつも清潔でスタッフも十分にいる。が、入った当人は受動的に管理されるだけの単調な日々に真綿で首をしめられるような気分ではなかろうか。たまに介護ノートにスタッフからのメモ(今日は何があった、何をしゃべった)もあるが、長期に及ぶと徐々にネタもなくなってくる。終末を見守る施設とは、こうした生かさず殺さず管理するしかないのであろうか。もちろん、小規模でより個と個で向き合った介護をしてくれる施設もあるが当然競争率も高い。施設を選んだのも、ひいては痴呆を引き起こしたのも家族であり、責任の一端はあるし、贅沢いえる立場ではない。が、徐々に弱ってしまいには何もできなくなる生は本人にとってはあまりにも酷であり、見届ける身内にしても非常につらい。
つい先日、当の本人も、力なく「ここで死ぬんか。もう十分に生きたからいいわ」ともらしたらしい。家族として、残りの人生、一緒にいる時間をより多くしてあげたい、と望むのみである。
2008年4月7日月曜日
春の古都
古都・京都に春の訪れを告げる「都をどり」を初鑑賞。
笛太鼓と三味線に合わせて舞妓さん・芸者さんが登場、緞帳があがれば、そこは別世界。四季折々をあしらった着物・舞台のpsychedelicな美しさ、華麗な踊りにしばし忘我。日本が世界に誇れる美とはこういうものなのか、と改めて実感。日々のお稽古とお茶屋さんでの実践で鍛練を重ねたと思われる演技・楽器・踊りはさすがのひと言。お茶付き特等席4300円は超reasonable、今後海外からのお客様が来たときはぜひ使おう。
しかし、この時期の京都の人混みはすさまじい。年々旅行者は増加の一途をたどっているのでは。かつては生活道路だった近所の道にも他府県ナンバーの車が並び、カメラと地図を持った人々の波が。出身地がブランド化されるのは嬉しいが、日々の生活圏にまで上がり込んでこられるのは複雑な気分。(やはり私も閉鎖的な京都人の典型例なのだろうか?)
週末の京都はところどころ葉桜のところもあったが、桜は見ごろ。ただ、この人混みには疲れた人も多かったのではないだろうか?行楽地に行かれた皆様、週末お疲れ様でした。
笛太鼓と三味線に合わせて舞妓さん・芸者さんが登場、緞帳があがれば、そこは別世界。四季折々をあしらった着物・舞台のpsychedelicな美しさ、華麗な踊りにしばし忘我。日本が世界に誇れる美とはこういうものなのか、と改めて実感。日々のお稽古とお茶屋さんでの実践で鍛練を重ねたと思われる演技・楽器・踊りはさすがのひと言。お茶付き特等席4300円は超reasonable、今後海外からのお客様が来たときはぜひ使おう。
しかし、この時期の京都の人混みはすさまじい。年々旅行者は増加の一途をたどっているのでは。かつては生活道路だった近所の道にも他府県ナンバーの車が並び、カメラと地図を持った人々の波が。出身地がブランド化されるのは嬉しいが、日々の生活圏にまで上がり込んでこられるのは複雑な気分。(やはり私も閉鎖的な京都人の典型例なのだろうか?)
週末の京都はところどころ葉桜のところもあったが、桜は見ごろ。ただ、この人混みには疲れた人も多かったのではないだろうか?行楽地に行かれた皆様、週末お疲れ様でした。
2008年4月3日木曜日
Spain
EUの優等生(EU補助金、東欧の先駆モデル)が苦境に。原因は不動産バブルの崩壊。
Subprime関連で痛手を負ったのは欧州ではSpainとIreland。
失業率の上昇はともすれば移民排斥(中南米圏のみならずRomania等東欧圏からも多い)の動きにつながりかねない。欧米企業がモロッコや東欧に生産拠点を移した今、スペイン語圏をターゲットにした新たなるマーケットを開拓してゆく必要性に駆られている。(豊富な観光資源が浮上のキーか?)
Subprime関連で痛手を負ったのは欧州ではSpainとIreland。
失業率の上昇はともすれば移民排斥(中南米圏のみならずRomania等東欧圏からも多い)の動きにつながりかねない。欧米企業がモロッコや東欧に生産拠点を移した今、スペイン語圏をターゲットにした新たなるマーケットを開拓してゆく必要性に駆られている。(豊富な観光資源が浮上のキーか?)
企業価値
NBより For Review
収益還元法(DCF)簡略化:
企業価値=Cash/Discount Rate- Cash Growth Rate
すなわち、Cash 30億、Discount Rate 10%、Cash Growth Rate 5% の場合 企業価値は600憶
・Discout Rate は ①WACC(資金調達コストを基に) ②Hurdle Rate によるもの(事業投資家として期待するリターン)の2種類。通常②>①の設定。(②もWACCを基にするが。ちなみにIRR>WACCであれば事業としてOK)
・Growth Rate の精度向上のためには、事業計画の予測精度を上げる作業が必要
上記2変数による感度大のため、これらの前提の把握がまず大事。
収益還元法(DCF)簡略化:
企業価値=Cash/Discount Rate- Cash Growth Rate
すなわち、Cash 30億、Discount Rate 10%、Cash Growth Rate 5% の場合 企業価値は600憶
・Discout Rate は ①WACC(資金調達コストを基に) ②Hurdle Rate によるもの(事業投資家として期待するリターン)の2種類。通常②>①の設定。(②もWACCを基にするが。ちなみにIRR>WACCであれば事業としてOK)
・Growth Rate の精度向上のためには、事業計画の予測精度を上げる作業が必要
上記2変数による感度大のため、これらの前提の把握がまず大事。
2008年4月2日水曜日
学習塾ビジネスモデル
帰り路、最寄り駅からの徒歩15分弱、何も思考しないのも能がないので、ふと目につく学習塾を経営の観点から考えてみる。
Key Factorは下記3点に尽きるように思える。
1. demographic: 現在及び将来のその地域の小中学生持ち世帯数。よほど有名でない限り商圏は半径3kmくらいが限度か。立地と同義。
2. 人材: 指導力・管理能力があり、子供と親の両方の気持ちを理解し惹きつけるスタッフ
3. ブランド力: FCになるのは集客の近道であるが、その分Royaltyのコストを試算しなければならない(およそ月謝の半分か)また、引き抜き・独立など人材流動化もブランド力の大きなドライバーである。
大まかな結論:
基本は地域に根差すビジネスである。(だから折込広告命) 優秀な人材が個人ないし集まって、その地域に徒弟を育て残していく、そしてそれを広く伝播していく。地区の学校との違いは極め細やかさと全国展開のダイナミズムが同居していることであろうか。意外に地道な業態だなー、と思ってる間に帰宅。やはり15分では浅いかな…。
Key Factorは下記3点に尽きるように思える。
1. demographic: 現在及び将来のその地域の小中学生持ち世帯数。よほど有名でない限り商圏は半径3kmくらいが限度か。立地と同義。
2. 人材: 指導力・管理能力があり、子供と親の両方の気持ちを理解し惹きつけるスタッフ
3. ブランド力: FCになるのは集客の近道であるが、その分Royaltyのコストを試算しなければならない(およそ月謝の半分か)また、引き抜き・独立など人材流動化もブランド力の大きなドライバーである。
大まかな結論:
基本は地域に根差すビジネスである。(だから折込広告命) 優秀な人材が個人ないし集まって、その地域に徒弟を育て残していく、そしてそれを広く伝播していく。地区の学校との違いは極め細やかさと全国展開のダイナミズムが同居していることであろうか。意外に地道な業態だなー、と思ってる間に帰宅。やはり15分では浅いかな…。
2008年3月31日月曜日
脱・円高不況構造
愛車の左前輪がパンク、原料高のあおりをうけてタイヤも値上げ、ガソリン値段が下がる前に車の使用は自動的に控えられたが、代替としては痛すぎる出費。タイヤ交換くらいは自分でできるようにしておこう。
NBonlineから
円高に強い企業の秘訣。
1.今回のようなドル一人安の場合、対米のみならず輸出先を分散化(例:スズキ)
2.何でもドル建て決済にしない。現地通貨の採用等
(例①松下の「為替マリー」、輸出で得た債権と輸入で発生した債務を円転換せずに同一通貨で相殺。輸入=海外組立品の増加/輸出の減少が背景 ②アドバンテスト。競争力の高い製品を円で売る)
3.地産池消の推進
(例:ユニチャーム=パルプ原産国の東南アジアでの販路拡大)
4.輸出企業にとっては追い風(例:百均の「ダイソー」)
ちなみにトヨタ・渡辺社長によると同社では1ドルあたり1円の円高が一年続けば350億円の減益。
Decoupling から再びRecoupling論(株安・ドル安・債券安)が唱えられている今、ドル反転の目途を待つより、ドル依存脱却を個々の企業が模索するステージに入っている。
NBonlineから
円高に強い企業の秘訣。
1.今回のようなドル一人安の場合、対米のみならず輸出先を分散化(例:スズキ)
2.何でもドル建て決済にしない。現地通貨の採用等
(例①松下の「為替マリー」、輸出で得た債権と輸入で発生した債務を円転換せずに同一通貨で相殺。輸入=海外組立品の増加/輸出の減少が背景 ②アドバンテスト。競争力の高い製品を円で売る)
3.地産池消の推進
(例:ユニチャーム=パルプ原産国の東南アジアでの販路拡大)
4.輸出企業にとっては追い風(例:百均の「ダイソー」)
ちなみにトヨタ・渡辺社長によると同社では1ドルあたり1円の円高が一年続けば350億円の減益。
Decoupling から再びRecoupling論(株安・ドル安・債券安)が唱えられている今、ドル反転の目途を待つより、ドル依存脱却を個々の企業が模索するステージに入っている。
2008年3月29日土曜日
The Knowledge-Creating Company ~後編
前回の続きを
5.Middle Updown Managementの採用
Bottom-up型或いはTop-down型でははっきり言って不要でしかないMiddle Managerだが、トップと最前線それぞれの暗黙知を統合し、明示化するTeam Leader、Bridge、Knowledge Engineerとして非常に重要な役割を果たすことも可能。
6.Hyper Text型組織
ヒエラルキーとProject(=Task Force)の共存。前者が新たな知識を獲得・蓄積・活用するのに最も効果的な構造であるのに対し、後者は新しい組織を創造するのに最も効果的。前者は形式知を追求に専念するのに対し、後者は主に暗黙知を取扱い、変換プロセスを通じて新たな組織を生成する。
7.外部世界との知識ネットワーク構築
単なるFive ForceモデルのStakeholdersの客観的情報を処理することのみならず、彼らの暗黙知も動員すべき。例えば、消費者との対話においては、既製品のみを対象としたアンケートのみならず、試作品をもって市場とCommunicateし、ベストを模索するアプローチも必要。特に暗黙知を表出化することが上手いオピニオン・リーダーの知を活用することが非常に重要。
最後に著者は、デカルト時代から西洋思想の基礎をなしてきた二項対立、すなわち、暗黙/明示、身体/精神、個人/組織、Top-down/Bottom-up、Bureaucracy/Task Force、リレー/ラグビー、東洋/西洋
を超越・統合し、管理するプロセスこそ知識創造の本質であると述べている。
5.Middle Updown Managementの採用
Bottom-up型或いはTop-down型でははっきり言って不要でしかないMiddle Managerだが、トップと最前線それぞれの暗黙知を統合し、明示化するTeam Leader、Bridge、Knowledge Engineerとして非常に重要な役割を果たすことも可能。
6.Hyper Text型組織
ヒエラルキーとProject(=Task Force)の共存。前者が新たな知識を獲得・蓄積・活用するのに最も効果的な構造であるのに対し、後者は新しい組織を創造するのに最も効果的。前者は形式知を追求に専念するのに対し、後者は主に暗黙知を取扱い、変換プロセスを通じて新たな組織を生成する。
7.外部世界との知識ネットワーク構築
単なるFive ForceモデルのStakeholdersの客観的情報を処理することのみならず、彼らの暗黙知も動員すべき。例えば、消費者との対話においては、既製品のみを対象としたアンケートのみならず、試作品をもって市場とCommunicateし、ベストを模索するアプローチも必要。特に暗黙知を表出化することが上手いオピニオン・リーダーの知を活用することが非常に重要。
最後に著者は、デカルト時代から西洋思想の基礎をなしてきた二項対立、すなわち、暗黙/明示、身体/精神、個人/組織、Top-down/Bottom-up、Bureaucracy/Task Force、リレー/ラグビー、東洋/西洋
を超越・統合し、管理するプロセスこそ知識創造の本質であると述べている。
2008年3月24日月曜日
The Knowkedge-Creating Company
組織における知識、すなわち個人ベースのCreativityを源泉にいかに組織の強みとして醸成してゆくか、は洋の東西を問わず大企業の課題である。本書は「意思決定こそ経営の本質」と前置きしたうえでその決定の礎となる知の誕生と成長を、国内外の幾多の企業を観察をもとに科学的・帰納的に懸賞する。
Micheal Polanyi(1966)によれば、「暗黙知」とは個人ベースのもの、「形式知」とはそれが結晶化して組織の知になったものをいう。暗黙知は共同化→表出化→連結化→内面化というプロセスを経て形式知になる。本書は、それを実践するに次の7つのガイドラインを掲げる。
1.知識ビジョンをつくる
2.Knowkledge Clue の編成
3.企業最前線に濃密な相互作用の場を作る
4.新製品開発のプロセスに相乗りする
5.Middle Updown Manegement の採用
6.Hypertext 型組織への転換
7.外部世界との知識ネットワークの構築
一つ一つの検証。前半
1.社員が住む世界のメンタルマップを提示し、どのような知識を追求し創造すべきか、おおよその分野・領域を画定、企業戦略策定の土台を作る。きわめてConceptualな作業。
2.暗黙知を形式知に転換できる組織、チームを組成すること。もちろん土台となる人材育成は当然。
3.知識を持った個々人がプレゼンし議論する場を提供すること
4.新製品開発は知識創造の最たる機会。プロジェクトを組んでその過程を検証することで企業は強化される。留意すべきは①柔軟な対応 ②プロジェクトの自己組織化 ③非専門者の参画
後半は次回。
Micheal Polanyi(1966)によれば、「暗黙知」とは個人ベースのもの、「形式知」とはそれが結晶化して組織の知になったものをいう。暗黙知は共同化→表出化→連結化→内面化というプロセスを経て形式知になる。本書は、それを実践するに次の7つのガイドラインを掲げる。
1.知識ビジョンをつくる
2.Knowkledge Clue の編成
3.企業最前線に濃密な相互作用の場を作る
4.新製品開発のプロセスに相乗りする
5.Middle Updown Manegement の採用
6.Hypertext 型組織への転換
7.外部世界との知識ネットワークの構築
一つ一つの検証。前半
1.社員が住む世界のメンタルマップを提示し、どのような知識を追求し創造すべきか、おおよその分野・領域を画定、企業戦略策定の土台を作る。きわめてConceptualな作業。
2.暗黙知を形式知に転換できる組織、チームを組成すること。もちろん土台となる人材育成は当然。
3.知識を持った個々人がプレゼンし議論する場を提供すること
4.新製品開発は知識創造の最たる機会。プロジェクトを組んでその過程を検証することで企業は強化される。留意すべきは①柔軟な対応 ②プロジェクトの自己組織化 ③非専門者の参画
後半は次回。
2008年3月20日木曜日
春の嵐
この1ケ月を超高速で
US
Carlyle, Bear Sterns, Citi... 1年前には想像すらできなかったこの修羅場。Electionも民主両陣営の上げ足がクローズアップされる血みどろ局面に突入。Youtuber主導の今後は個人周辺のすべてが候補の武器であり爆弾となる。
EU
euro高は相変わらず。SpainのElectionも終わり、EUの新体制が整った感あり。
Russia
Putin傀儡のMedvechev政権始動。早くも著名Jarnalist暗殺など不穏な動き。
Middle East and Asia
SWFは早くも法規制の網が。資金力はだけあるものの投資基準等不明確及び稚拙だっただけに脅威面のみがクロースアップされていた感もあり、ある意味当然の流れか。
China
中国もついにバブル崩壊か。強引な資源乱獲に国際的非難轟々。五輪ボイコット(国家レベルのみならず個人レベルのそれがありうるのも今後のトレンド)の動きにTibet情勢悪化が拍車をかける。
Japan
1USDが100JPYを、Nikkeiも12000円台を割る日も出てきた今日においてBOJ総裁が不在という異常事態。USでWal-Martが相対的に出てきたように、消費傾向は再びデフレ系に傾くだろうか。
US
Carlyle, Bear Sterns, Citi... 1年前には想像すらできなかったこの修羅場。Electionも民主両陣営の上げ足がクローズアップされる血みどろ局面に突入。Youtuber主導の今後は個人周辺のすべてが候補の武器であり爆弾となる。
EU
euro高は相変わらず。SpainのElectionも終わり、EUの新体制が整った感あり。
Russia
Putin傀儡のMedvechev政権始動。早くも著名Jarnalist暗殺など不穏な動き。
Middle East and Asia
SWFは早くも法規制の網が。資金力はだけあるものの投資基準等不明確及び稚拙だっただけに脅威面のみがクロースアップされていた感もあり、ある意味当然の流れか。
China
中国もついにバブル崩壊か。強引な資源乱獲に国際的非難轟々。五輪ボイコット(国家レベルのみならず個人レベルのそれがありうるのも今後のトレンド)の動きにTibet情勢悪化が拍車をかける。
Japan
1USDが100JPYを、Nikkeiも12000円台を割る日も出てきた今日においてBOJ総裁が不在という異常事態。USでWal-Martが相対的に出てきたように、消費傾向は再びデフレ系に傾くだろうか。
2008年3月18日火曜日
マラソン
話題的には古くなったが、これだけはどうしても書き留めておく必要があると思い。。。
去る3月9日に行われた名古屋国際女子マラソン。注目の高橋尚子は2時間44分台の27位と結果だけにれば惨敗。
が、今回当レースを沿道初観戦した身としては、オリンピック金メダリストを間近で見れる幸福(いつも沿道ギリギリを走るQちゃん)、何位であろうと「まだか、まだか」と登場を期待させるその存在(私が見たのはほぼ残り5km地点)、そしてゴール後の爽やかさと愛嬌、数々の余韻を春風の訪れのように残してこの名古屋を走り抜けて行った。(かつてのような躍動感はなかったものの)記録よりも記憶。。。彼女が稀代のアスリートであることを再確認できたレースであることは。今回、沿道観戦してわかったが、名古屋の皆さんは本当に温かかった。
去る3月9日に行われた名古屋国際女子マラソン。注目の高橋尚子は2時間44分台の27位と結果だけにれば惨敗。
が、今回当レースを沿道初観戦した身としては、オリンピック金メダリストを間近で見れる幸福(いつも沿道ギリギリを走るQちゃん)、何位であろうと「まだか、まだか」と登場を期待させるその存在(私が見たのはほぼ残り5km地点)、そしてゴール後の爽やかさと愛嬌、数々の余韻を春風の訪れのように残してこの名古屋を走り抜けて行った。(かつてのような躍動感はなかったものの)記録よりも記憶。。。彼女が稀代のアスリートであることを再確認できたレースであることは。今回、沿道観戦してわかったが、名古屋の皆さんは本当に温かかった。
2008年2月21日木曜日
その後
NBAオールスター結果:
East 134-128 West
MVP: Lebron James (East, Cle)Chanpion's League Best 8:
Man Utd - Roma
Barcelona - Shalke
Fernerbache - Chelsea
Arsenal - Liverpool
ジーコ率いるトルコの伏兵が最大にして唯一の番狂わせ。今年こそMan UのBig Ear祈願!
余談だが(しかも古い)、1月のハンドボール異常人気は、これだけ選択肢が増えた現在も国民はまだまだ未知なる刺激を求めている、という好例ではなかろうか。新しくて激しい、がどこか泥臭さを感じさせるモノは絶対受ける!(不透明極まりない国内バスケなんて勿体ないのひと言)
Man Utd - Roma
Barcelona - Shalke
Fernerbache - Chelsea
Arsenal - Liverpool
ジーコ率いるトルコの伏兵が最大にして唯一の番狂わせ。今年こそMan UのBig Ear祈願!
余談だが(しかも古い)、1月のハンドボール異常人気は、これだけ選択肢が増えた現在も国民はまだまだ未知なる刺激を求めている、という好例ではなかろうか。新しくて激しい、がどこか泥臭さを感じさせるモノは絶対受ける!(不透明極まりない国内バスケなんて勿体ないのひと言)
2008年2月11日月曜日
NBA&UEFA
海の向こうUSでは予備選のクライマックス Super Tuesday、Entertainmentの最高峰グラミー賞、Superbowlと祭りの真っ只中。(これらのイベントがこの時期目白押しなのは寒いからTVに釘付けってこと?) そして、現地時間2月16日(日)にはいよいよNBA All-star 2008。事実上の戦力外通告ともとれるO'nealのSuns移籍(それよりも痛いのが交換要員としてのMarionのHeat移籍)、独走するBostonの原動力KGの負傷欠場など、少しnegativeな話題もあるが、世界最高峰のプレーを堪能できる幸せを味わいたい。(VinceやTonyも見たかったが、贅沢を言えばキリがない。なんせ選ばれるのはたったの26人だから)
その週には欧州のChanpion's Leagueもトーナメントにて再開、Rome-Real、Arsenal-Milan等の好カード目白押し。My8強予想はShalke, Real, Chelsea, Intern, Barcelona, Man.U, Sevillia, Arsenal。
(今年はValenciaとBayernがいないのが残念!)
その週には欧州のChanpion's Leagueもトーナメントにて再開、Rome-Real、Arsenal-Milan等の好カード目白押し。My8強予想はShalke, Real, Chelsea, Intern, Barcelona, Man.U, Sevillia, Arsenal。
(今年はValenciaとBayernがいないのが残念!)
New PC
間もなく購入5年目になる東芝Satelliteからそろそろ乗り換えようと、K及びY電機へ。今のも1度の故障修理を経て何とかheavy useに耐えているが、ちょっとBulkyなのと海外モデル(懐かしのBestBuy, Newport News, VA)なため修理に難を要するのが欠点。
行く前おおよその目星は過去の購買経験から東芝dynabook、デザイン面でSony Vaio、値段は基本OSのみで135,000円程度。結果…
少々Over‐Spec気味であるが、東芝dynabook CX/47E PACX47ELR が最有力候補に。Powerpoint搭載と13.3インチ、1.9kgのコンパクトさが決め手。
メーカー価格194,800、割引で170,000(+8,500で5年保証、Yポイントなし、ポイント付なら193,800の30,000円分サービス)《ちなみにVaioはPPT搭載なしで130,000~140,000、思ったよりBulky》
ちなみに価格.comでの最安値166,500(送料・手数料別)。
〈おまけ〉今日の冷蔵庫SharpWA35M:K56,800、Y56,500、価格.com49,800
行く前おおよその目星は過去の購買経験から東芝dynabook、デザイン面でSony Vaio、値段は基本OSのみで135,000円程度。結果…
少々Over‐Spec気味であるが、東芝dynabook CX/47E PACX47ELR が最有力候補に。Powerpoint搭載と13.3インチ、1.9kgのコンパクトさが決め手。
メーカー価格194,800、割引で170,000(+8,500で5年保証、Yポイントなし、ポイント付なら193,800の30,000円分サービス)《ちなみにVaioはPPT搭載なしで130,000~140,000、思ったよりBulky》
ちなみに価格.comでの最安値166,500(送料・手数料別)。
〈おまけ〉今日の冷蔵庫SharpWA35M:K56,800、Y56,500、価格.com49,800
2008年2月10日日曜日
毒 餃子/Yahoo's Bid/Africa
本日のテーマは3つ
1.千葉、兵庫に続き、大阪、徳島でも。発覚から2週間以上たってなお、被害拡大の様相の「毒餃子事件」。何より不気味なのは、誰が何の目的で(製造から販売の)どの過程で混入したかが全く不明であること。伝えられているように人為的なものであれば、中国の反日感情を煽る目的か、北京五輪潰しか、或いはJT株の不自然な取引に見られるような不当利得目的の犯罪か。。。これまでの情報を総合した当事件のラフな構図は、日中問題・経済ヤクザ・謝罪会見に追われる大企業、と高村薫氏の小説に出てきそうプロットが満載である。同氏の「レディ・ジョーカー」(「グリコ・森永的」事件をよりによって震災とオウムに揺れる1995年春にぶつけてきた犯罪小説の金字塔!)では多くの犠牲者を出しつつ真実は闇に葬られる何とも切ない展開となったが、実際に身近な食品を対象として犯罪が起こりうるのは、全くおぞましい限り。一刻も早い原因究明を祈りたい。
2.Yahoo to reject Microsoft's bid
http://news.yahoo.com/s/ap/microsoft_yahoo
もともとソフトウェア製造業のMicrosoftと広告メディアのYahooでは水と油とは言われていたが、updateによるユーザー囲い込みというモデルが疲弊してきたMSFTからすれば、事業多角化の切り札として、また会社の再定義のためにもYHOO買収は急務であるはず。他方、$44.6Bは安すぎるとして蹴ったYHOOも後がない状況。本国では完全にGOOGの後塵を排し、目的性をもったユーザーは他サイト(SNS、Facebookなど)に乗り移りインターネットの総合Portalとしての役目は終焉しつつある。(日本で相変わらずシェアが高いのは強みだが)
ここにきて、GOOGもAntitrustの面からMSFTのYHOO買収に反対表明。ネット3社のReal社会でのゲームが面白くなってきた。
3.アフリカ紛争の根源(某新聞記事から)
民族紛争から資源を巡る利権闘争へ。中国をはじめEmerging諸国からの石油等を中心とする資源開発が新たな紛争の火種になっているという。05年に鉱山労働で多数の死者を出したZambiaでは反中運動が起こり、Kongoでは希少金属で得られた富を武器に使用。中東SWFの脅威の裏で起こっているこのような資源国の現実も看過してはならないであろう。
1.千葉、兵庫に続き、大阪、徳島でも。発覚から2週間以上たってなお、被害拡大の様相の「毒餃子事件」。何より不気味なのは、誰が何の目的で(製造から販売の)どの過程で混入したかが全く不明であること。伝えられているように人為的なものであれば、中国の反日感情を煽る目的か、北京五輪潰しか、或いはJT株の不自然な取引に見られるような不当利得目的の犯罪か。。。これまでの情報を総合した当事件のラフな構図は、日中問題・経済ヤクザ・謝罪会見に追われる大企業、と高村薫氏の小説に出てきそうプロットが満載である。同氏の「レディ・ジョーカー」(「グリコ・森永的」事件をよりによって震災とオウムに揺れる1995年春にぶつけてきた犯罪小説の金字塔!)では多くの犠牲者を出しつつ真実は闇に葬られる何とも切ない展開となったが、実際に身近な食品を対象として犯罪が起こりうるのは、全くおぞましい限り。一刻も早い原因究明を祈りたい。
2.Yahoo to reject Microsoft's bid
http://news.yahoo.com/s/ap/microsoft_yahoo
もともとソフトウェア製造業のMicrosoftと広告メディアのYahooでは水と油とは言われていたが、updateによるユーザー囲い込みというモデルが疲弊してきたMSFTからすれば、事業多角化の切り札として、また会社の再定義のためにもYHOO買収は急務であるはず。他方、$44.6Bは安すぎるとして蹴ったYHOOも後がない状況。本国では完全にGOOGの後塵を排し、目的性をもったユーザーは他サイト(SNS、Facebookなど)に乗り移りインターネットの総合Portalとしての役目は終焉しつつある。(日本で相変わらずシェアが高いのは強みだが)
ここにきて、GOOGもAntitrustの面からMSFTのYHOO買収に反対表明。ネット3社のReal社会でのゲームが面白くなってきた。
3.アフリカ紛争の根源(某新聞記事から)
民族紛争から資源を巡る利権闘争へ。中国をはじめEmerging諸国からの石油等を中心とする資源開発が新たな紛争の火種になっているという。05年に鉱山労働で多数の死者を出したZambiaでは反中運動が起こり、Kongoでは希少金属で得られた富を武器に使用。中東SWFの脅威の裏で起こっているこのような資源国の現実も看過してはならないであろう。
ミズモノ中長期計画
仕事のことはなるべく遠ざけていたが、やむなく頭の整理のため。
こんな不安定な時期に会社の中長期(しかも見直し)を立てるのは非常にリスキーだと思うが…
今回の論法は以下のとおり:
Ⅰ.目標宣言(例:売上を最大化する。ポテンシャルの極限に近づける)←まず現状でのUp余地提示?
Ⅱ.施策(戦術、我々はⅠに向かって何をすべき会社か)
Ⅲ.リソースの確認(法的、モノ的、人的、金的制約)←改良込みの最大値提示
Ⅳ.目標値の設定(Ⅲを踏まえて優先順位付け、Ⅱの効果の盛り込み。サイドメニューとして新規事業)
Ⅳのみの議論に走ると危険。提示の仕方に慎重を要す。特に聞き手の認識が全く違う場合は…今回はⅣありきの積み上げ型発想を如何に変えるかがキー。
こんな不安定な時期に会社の中長期(しかも見直し)を立てるのは非常にリスキーだと思うが…
今回の論法は以下のとおり:
Ⅰ.目標宣言(例:売上を最大化する。ポテンシャルの極限に近づける)←まず現状でのUp余地提示?
Ⅱ.施策(戦術、我々はⅠに向かって何をすべき会社か)
Ⅲ.リソースの確認(法的、モノ的、人的、金的制約)←改良込みの最大値提示
Ⅳ.目標値の設定(Ⅲを踏まえて優先順位付け、Ⅱの効果の盛り込み。サイドメニューとして新規事業)
Ⅳのみの議論に走ると危険。提示の仕方に慎重を要す。特に聞き手の認識が全く違う場合は…今回はⅣありきの積み上げ型発想を如何に変えるかがキー。
2008年2月3日日曜日
Commercial Space Fright
民間の宇宙旅行分野での競争がいよいよ現実化している。
先行しているのはVirgin Galactic。彼らの宇宙船SpaceshipTwoはロケットとは違い、航空機の三連体で上空15km付近まで行き、真ん中の機体(それがすなわち宇宙船)をリリース、機体は自身の動力とそれまで一緒に飛んでいた航空機2台の勢いで上空100km以上を上昇するというもの。ロケットのような莫大なエネルギーを要しないのが利点で、5~6人乗り。ちなみに航空機型宇宙船はもともとScaled Compositesという社がMicrosoftの創始者の一人Paul Allenの依頼を受けて開発したもの。(Paulは宇宙方面ではなく、その技術面にのみ関心をもっていたとのこと)
他方、Amazon.comの創始者Jeff Bezosも参入を目論む一人であるがまだアイデアベースらしい。(Texasに自身の会社Blue Originの拠点を有す)
Northern GrummanもScaledの株40%取得。本格的にこの分野の参入を目論んでいる。
Virgin提供0泊2日宇宙の旅は$200,000。すでに応募者から$30mを集めているとのこと。総投資額$200m(すでに$70m投資)、2014にはBreak Evenを想定。
参照:The Economist, Jan 26
先行しているのはVirgin Galactic。彼らの宇宙船SpaceshipTwoはロケットとは違い、航空機の三連体で上空15km付近まで行き、真ん中の機体(それがすなわち宇宙船)をリリース、機体は自身の動力とそれまで一緒に飛んでいた航空機2台の勢いで上空100km以上を上昇するというもの。ロケットのような莫大なエネルギーを要しないのが利点で、5~6人乗り。ちなみに航空機型宇宙船はもともとScaled Compositesという社がMicrosoftの創始者の一人Paul Allenの依頼を受けて開発したもの。(Paulは宇宙方面ではなく、その技術面にのみ関心をもっていたとのこと)
他方、Amazon.comの創始者Jeff Bezosも参入を目論む一人であるがまだアイデアベースらしい。(Texasに自身の会社Blue Originの拠点を有す)
Northern GrummanもScaledの株40%取得。本格的にこの分野の参入を目論んでいる。
Virgin提供0泊2日宇宙の旅は$200,000。すでに応募者から$30mを集めているとのこと。総投資額$200m(すでに$70m投資)、2014にはBreak Evenを想定。
参照:The Economist, Jan 26
浮世絵展

名古屋ボストン美術館で開催中の浮世絵展に行く。
喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重などのビッグネームはもとより歌川国芳、鳥居清長らの珠玉の名作を堪能。18世紀~19世紀前半の日本の風景と日常生活と人物と幻想と。。。
「富獄三十六景」(北斎)、「東海道五十三次」(広重、⇒は「両国花火」)のような旅モノももちろん秀逸だが、写楽の役者絵(「二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉」)、国芳の一連の奇想絵(「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」)、北斎の皿屋敷などに見られる当時のユーモア、風刺、怪奇モノなどの下世話さがいい意味で間口を広げていると思う。そのジャンルの多彩さ、物語性などコレクター心をくすぐるアイテムとしての条件には事欠かない。また機会があればゆっくり楽しみたい。
2008年2月2日土曜日
Change the rule
①景気後退が懸念されるUSで、$44.6Bの超大型のHostile Bid
昨年も同様の話題が持ち上がったが買収には至らず、今回の提案でMSFTの本気度(Premiumは時価の62%)、Yahooの現状マネジメントに対する不満、合併への期待は市場に強く反映された。(Yahoo株価は発表当日$9.20高の$28.38、約47%上昇を記録)
が、冷静に考えてGooogleが検索・広告収入で一人勝ちを固める今(本国検索エンジン部門ではG50%、Y23%、M10%)、同じ土俵で後塵を拝す2社が合併して新たな位相を築けるのかは大いに疑問。
その点、Googleは全ての知を飲み込み、すなわち検索・広告を超えて、Virtual図書館?いわゆる世界の頭脳、というコンセプトを明確化し次の地平に移るというVisionがしっかりしている。(Gmail、Web-based software、Youtube買収などはそのための手段に過ぎない)仮に2社が合併したとしても血を流さないで済むモデルを確立する可能性が高い。むしろ、Wiki、Amazon等が今後の敵味方になるのでは?もちろん、MSFT/Yahoo連合もそれを見越しているだろうが、同じ土俵での勝負しないのが賢明と思われる。(Docomo、KDDI、Softbankではないのだから)
http://biz.yahoo.com/nytimes/080202/1194743058811.html?.v=8
②Howard Schlutz's return
Starbucksの創業者が約7年ぶりに現場CEO復帰。近年ではApple、Dellなど創業者がturnaround局面で再登板することはしばしばあるが、ただ消費の冷え込みで昨年一年間44%もの株価下落を記録した同社、国内不採算店の処理、Global Market拡大という戦略には目新しいものがないという手厳しい見方も。果たして原点回帰でV字回復か、外食産業として一回り大きくなるためのモデルチェンジか(MVはMCD:$64Bに対してSBUX:$14Bとまだまだ小さい)、創業者の手腕に注目したい。
③Societe Generale
一人のトレーダーが€4.9Bもの損失を…(subprime関連ですでに€2.05Bのwrite-downを計上済)
一行だけの問題にとどまらずEuro圏の他行のRisk Management体制に影響を及ぼしている。
Subprime関連で世界の金融機関が揺れる今、根っこは同じScandalとしてわかりやすく表出したものに過ぎないのかも知れない。
昨年も同様の話題が持ち上がったが買収には至らず、今回の提案でMSFTの本気度(Premiumは時価の62%)、Yahooの現状マネジメントに対する不満、合併への期待は市場に強く反映された。(Yahoo株価は発表当日$9.20高の$28.38、約47%上昇を記録)
が、冷静に考えてGooogleが検索・広告収入で一人勝ちを固める今(本国検索エンジン部門ではG50%、Y23%、M10%)、同じ土俵で後塵を拝す2社が合併して新たな位相を築けるのかは大いに疑問。
その点、Googleは全ての知を飲み込み、すなわち検索・広告を超えて、Virtual図書館?いわゆる世界の頭脳、というコンセプトを明確化し次の地平に移るというVisionがしっかりしている。(Gmail、Web-based software、Youtube買収などはそのための手段に過ぎない)仮に2社が合併したとしても血を流さないで済むモデルを確立する可能性が高い。むしろ、Wiki、Amazon等が今後の敵味方になるのでは?もちろん、MSFT/Yahoo連合もそれを見越しているだろうが、同じ土俵での勝負しないのが賢明と思われる。(Docomo、KDDI、Softbankではないのだから)
http://biz.yahoo.com/nytimes/080202/1194743058811.html?.v=8
②Howard Schlutz's return
Starbucksの創業者が約7年ぶりに現場CEO復帰。近年ではApple、Dellなど創業者がturnaround局面で再登板することはしばしばあるが、ただ消費の冷え込みで昨年一年間44%もの株価下落を記録した同社、国内不採算店の処理、Global Market拡大という戦略には目新しいものがないという手厳しい見方も。果たして原点回帰でV字回復か、外食産業として一回り大きくなるためのモデルチェンジか(MVはMCD:$64Bに対してSBUX:$14Bとまだまだ小さい)、創業者の手腕に注目したい。
③Societe Generale
一人のトレーダーが€4.9Bもの損失を…(subprime関連ですでに€2.05Bのwrite-downを計上済)
一行だけの問題にとどまらずEuro圏の他行のRisk Management体制に影響を及ぼしている。
Subprime関連で世界の金融機関が揺れる今、根っこは同じScandalとしてわかりやすく表出したものに過ぎないのかも知れない。
2008年1月31日木曜日
ウルトラ・ダラー
『ウルトラ・ダラー』手嶋龍一(2006)
偽札、Money Londering、拉致、巡航ミサイル、英・露・マカオ・北朝鮮・英とスケール大きくスピーディな展開で、かの高村薫『リヴィエラを撃て』以来のインテリジェンス小説の名作。
リヴィエラが愛と忠誠に生きる個々の人間に光をあてた物語であったのに対し、監視カメラで技術者のパスワードを盗む、偽札に無線ICタグで追跡を試みるなど諜報戦のよりTechnicalなDetaiの描写lこそこの小説の真骨頂。
他方、Inteligence Officerである英国籍のスティーブンが篠笛を嗜み、日本の洋食店や函館イカソーメンに舌鼓を打ち、やたらと普段使いではない日本語表現を好んで使う姿が滑稽でもある。
にしても、これほど切れ者ぞろいの小説を、暗礁に乗りかけた北朝鮮問題という現状にリンクさせるべく、最後は個人的背景の問題に帰結させたのは筆者の苦肉の策か。
偽札、Money Londering、拉致、巡航ミサイル、英・露・マカオ・北朝鮮・英とスケール大きくスピーディな展開で、かの高村薫『リヴィエラを撃て』以来のインテリジェンス小説の名作。
リヴィエラが愛と忠誠に生きる個々の人間に光をあてた物語であったのに対し、監視カメラで技術者のパスワードを盗む、偽札に無線ICタグで追跡を試みるなど諜報戦のよりTechnicalなDetaiの描写lこそこの小説の真骨頂。
他方、Inteligence Officerである英国籍のスティーブンが篠笛を嗜み、日本の洋食店や函館イカソーメンに舌鼓を打ち、やたらと普段使いではない日本語表現を好んで使う姿が滑稽でもある。
にしても、これほど切れ者ぞろいの小説を、暗礁に乗りかけた北朝鮮問題という現状にリンクさせるべく、最後は個人的背景の問題に帰結させたのは筆者の苦肉の策か。
2008年1月27日日曜日
決戦は日曜日
大相撲千秋楽、大阪府知事選、大阪国際女子マラソン、海の向こうではSouth Carolina Democratic primacyと様々な戦いがあった本日。
中でも俄然盛り上がった大相撲初場所・両横綱の千秋楽決戦。相撲史に残る名勝負であったといえよう。白鵬、朝青龍とも完全に日本人の心を掴んでいた。彼らこそが相撲という競技の素晴らしさを体現できること、彼らが最高峰にいることが当然であることを見せ付けられる取組であった。数々の解決すべき難題はあれど今日の一戦を見て、相撲も国技という権威を保ちつつ国際化を図ることは十分可能、そういう日が来るとすれば今日こそがその幕開けなのでは、と少し思った。
中でも俄然盛り上がった大相撲初場所・両横綱の千秋楽決戦。相撲史に残る名勝負であったといえよう。白鵬、朝青龍とも完全に日本人の心を掴んでいた。彼らこそが相撲という競技の素晴らしさを体現できること、彼らが最高峰にいることが当然であることを見せ付けられる取組であった。数々の解決すべき難題はあれど今日の一戦を見て、相撲も国技という権威を保ちつつ国際化を図ることは十分可能、そういう日が来るとすれば今日こそがその幕開けなのでは、と少し思った。
Snapshot of Brazil's Economy
ブラジル経済が好調である。国のStockmarket:Bovespa Index(IBovespa)は2007年一年間で60%以上上昇、さすがに先週の世界同時株安で打撃は被ったものの、すぐさま回復しそうな勢いを見せている。その要因は何か?The Economist誌は三つの要因を挙げている。
①Domestic demand is strong.
長期金利7%弱、これは大抵の国にとってはrecession に突入してもおかしくない数字であるが、クレジットへの転換途上のブラジルにとってはまだまだ低い水準。
②Brazil is fairly integrated into world market.
すなわち、貿易相手に偏りがないということ。輸出先の約1/5がUS、残り4/5をヨーロッパ、アジア圏、他の南米諸国にバランスよく分かれている。また、品目の方も(Venesuelaのように石油タ単独ではなく)農産物、鉄鉱石とdiversityに富むこと。
③A combination of a cental bank(acts independently) and a floating exchange rate
通貨realはUSD単一変動相場制から脱却、結果、central bankはUSDに引きずられることなく独自の利率をコントロール可能になった。
他方、不安材料として、Government debtの大きさ、Investmentの少なさ(自国の経済効果が薄いと思しき政策にばかり消費していること)を挙げている。
2014年にはW杯も控える同国、この5年前後が南米の雄としての真価が問われる時であろう。
①Domestic demand is strong.
長期金利7%弱、これは大抵の国にとってはrecession に突入してもおかしくない数字であるが、クレジットへの転換途上のブラジルにとってはまだまだ低い水準。
②Brazil is fairly integrated into world market.
すなわち、貿易相手に偏りがないということ。輸出先の約1/5がUS、残り4/5をヨーロッパ、アジア圏、他の南米諸国にバランスよく分かれている。また、品目の方も(Venesuelaのように石油タ単独ではなく)農産物、鉄鉱石とdiversityに富むこと。
③A combination of a cental bank(acts independently) and a floating exchange rate
通貨realはUSD単一変動相場制から脱却、結果、central bankはUSDに引きずられることなく独自の利率をコントロール可能になった。
他方、不安材料として、Government debtの大きさ、Investmentの少なさ(自国の経済効果が薄いと思しき政策にばかり消費していること)を挙げている。
2014年にはW杯も控える同国、この5年前後が南米の雄としての真価が問われる時であろう。
2008年1月26日土曜日
名言 from 幸福論 Part2
間が空きましたが、後編の二章「訓話と金言」「年齢の差異について」から。
・努力の結局目標とすべきものは、想像力で描いた映像ではなく、明敏な思考を経た概念である。
・睡眠は死の断片である。睡眠は死からの負債である。
・世界を支配する要素が三つある。分別と力と運とがこれである。(運は風、努力はそれを引き寄せる櫂の役割)
※「汝の息子に運を授けて海中に投ぜよ」(スペインの諺)
・或る災難を前もって起こりうべきものと予想し、これに対していわゆる覚悟ができていれば、災難がふりかかってもさほど耐えがたきものではない。
・時々刻々われわれを悩ます小さな災難は、大きな災難に耐える力が幸運のあまりにすっかり衰えてしまうことがないように、われわれを絶えず訓練するためにある。(些細なことをくよくよ考えないよう精神的に不死身にならなくてはならない)
・前半生の性格が、満たされぬ幸福への憧れであるとすれば、後半生の性格は不幸に対する憂慮である。
・人の一生は結局長いとも短いともいうことはできない。一生というものが結局は他のすべての時の長さを測る物差になるからである。
(いかに長生きしても不可分の現在より多くのものを認識できない)
わが後半生への黙示録。
・努力の結局目標とすべきものは、想像力で描いた映像ではなく、明敏な思考を経た概念である。
・睡眠は死の断片である。睡眠は死からの負債である。
・世界を支配する要素が三つある。分別と力と運とがこれである。(運は風、努力はそれを引き寄せる櫂の役割)
※「汝の息子に運を授けて海中に投ぜよ」(スペインの諺)
・或る災難を前もって起こりうべきものと予想し、これに対していわゆる覚悟ができていれば、災難がふりかかってもさほど耐えがたきものではない。
・時々刻々われわれを悩ます小さな災難は、大きな災難に耐える力が幸運のあまりにすっかり衰えてしまうことがないように、われわれを絶えず訓練するためにある。(些細なことをくよくよ考えないよう精神的に不死身にならなくてはならない)
・前半生の性格が、満たされぬ幸福への憧れであるとすれば、後半生の性格は不幸に対する憂慮である。
・人の一生は結局長いとも短いともいうことはできない。一生というものが結局は他のすべての時の長さを測る物差になるからである。
(いかに長生きしても不可分の現在より多くのものを認識できない)
わが後半生への黙示録。
2008年1月21日月曜日
SWFの脅威
"City Group said it would raise an extra $14.5B from the governments of Singapore and Kuwait as well as private financiers; Merrill Lynch announced it was receiving an additional $6.6B from Asian and Middle Eastern investment group." (The Economist)
奇しくも、The EconomistとBussiness Week の最新号の表紙を飾ったSWF Invasion。冒頭のような記事が両誌のHeadlineを毎号のように飾るようになった。およそ1年前、Dubaiが自国の港湾を買収しようとするところをストップした米国もPost Subprimeの現在、大手銀行がSWFに救いを求めるのをやむなしと見ているしかないのであろう。逆に米大手金融が自身のやけどの手当てに追われている現在だからこそSWFの活発化が目立ち、穴埋めをしているようにも見えるのだが。(個人的にはSWFのCiti等への投資は、10年前、Big Bang後の日本の銀行の公的資金注入とダブる。もっとも、救済は金のある然るべきところからというのは資本主義としては健全といえるが)
彼らの投資は一般的に長期保有型、友好的と見られてきたが、アラブ国間、既存Hedge Fundとの競争も徐々に加熱し攻撃的に転じているところも見受けられる。また富は莫大にあれど経験不足(従業員=公務員が多い)、戦略性の欠如(必要とあらば金に糸目をつけない)は否めず、Sweden OMX証取をめぐるNasdaqとDubai Groupとの駆け引き(結局NasdaqがOMXを買収し、DubaiとNasdaqが持ち合うことで収束)のように一歩間違えば泥沼化しかねないDealも今後出てくることが予想される。USは今のところ彼らの投資を静観している向きだが、民主党・Hillary候補、仏・Sarkozy大統領のように一定の規制を設けるべきとの声も増しつつある。
いずれにせよ、Oil Moneyも永久に潤い続けるという保証はなく、産油国諸国もPost原油対応を見込んだ積極的投資であることには違いない。BWの締めにあるように、SWFに「善意の投資/Totally benign investment」という幻想を抱かない、すなわち既存のHedge Fund並の対応が今後求められるであろう。
奇しくも、The EconomistとBussiness Week の最新号の表紙を飾ったSWF Invasion。冒頭のような記事が両誌のHeadlineを毎号のように飾るようになった。およそ1年前、Dubaiが自国の港湾を買収しようとするところをストップした米国もPost Subprimeの現在、大手銀行がSWFに救いを求めるのをやむなしと見ているしかないのであろう。逆に米大手金融が自身のやけどの手当てに追われている現在だからこそSWFの活発化が目立ち、穴埋めをしているようにも見えるのだが。(個人的にはSWFのCiti等への投資は、10年前、Big Bang後の日本の銀行の公的資金注入とダブる。もっとも、救済は金のある然るべきところからというのは資本主義としては健全といえるが)
彼らの投資は一般的に長期保有型、友好的と見られてきたが、アラブ国間、既存Hedge Fundとの競争も徐々に加熱し攻撃的に転じているところも見受けられる。また富は莫大にあれど経験不足(従業員=公務員が多い)、戦略性の欠如(必要とあらば金に糸目をつけない)は否めず、Sweden OMX証取をめぐるNasdaqとDubai Groupとの駆け引き(結局NasdaqがOMXを買収し、DubaiとNasdaqが持ち合うことで収束)のように一歩間違えば泥沼化しかねないDealも今後出てくることが予想される。USは今のところ彼らの投資を静観している向きだが、民主党・Hillary候補、仏・Sarkozy大統領のように一定の規制を設けるべきとの声も増しつつある。
いずれにせよ、Oil Moneyも永久に潤い続けるという保証はなく、産油国諸国もPost原油対応を見込んだ積極的投資であることには違いない。BWの締めにあるように、SWFに「善意の投資/Totally benign investment」という幻想を抱かない、すなわち既存のHedge Fund並の対応が今後求められるであろう。
2008年1月20日日曜日
ミクロの神秘

DVD「BBC Life in the undergrowth/昆虫の世界」(2007)
超小型カメラ、赤外線カメラ等最新鋭の技術を駆使して昆虫界の生態を追うマニア必見の秀作。
蝙蝠を食すベネズエラの大ムカデ、毒々しい赤黒のヤスデの乱交、カギムシの捕食、すべてが可愛いトビムシのハイ・ジャンプと交尾、体長2m超にも及ぶオーストラリアの大ミミズ、と感動と驚愕の連続だが、圧巻は木にぶら下がって絡り合うナメクジの交尾。性の雌雄のない2匹のナメクジが性器を出し合い身体もろとも絡まりあい花のように舞う姿は至高の芸術!今日見た第一巻は、水中から陸への進化をテーマにしているため、タイトルとは裏腹に昆虫以前のPremitiveな節足動物(ムカデ等)及びカタツムリ、ナメクジ、ミミズ等いわゆる「ジメジメ系」「グロ系」がほとんど。が、最新鋭のカメラが捉えた彼らの営みは神々しいの一言。軟体動物以上昆虫未満がストライクゾーンの人々(私も)にとってはたまらない作品であることは間違いない。
2008年1月18日金曜日
Oilの現場から
Schlumberger(SLB/シュルンベルジュ)という会社。国籍不明(登記上はオランダ、ParisとHoustonに大きなオフィス)にして世界の石油プロジェクトの大概を仕切る今や産油現場にはなくてはならない企業である。Exxonその他大手各社が採取業務を内政化しているのに対し、当社は採取技術に特化、大手の間隙をついて、誰もが行かない地にも採取プロジェクトのためならためらいなく赴く。
同業他社は数あれど、この社のパフォーマンスは群を抜いているといってよい。その強みの源は…
①Technology:
Exxon、Shevron、BP等世界の石油メジャーにとって同社の圧倒的技術力は今や不可欠。石油争奪戦をいち早く察知し彼らをClient化したのは大きい。
②Non-nationality:
産油国すなわち中東圏・東欧圏等においては、資本主義の臭いプンプンの石油メジャーのイメージは決してよろしくない。他方、同社の無国籍性は大きなプラス要因。結果、前出の石油メジャーとライバル関係にある国営石油会社とも結びつきを強めている。なお、同社は現在のところ石油権益に興味はない。
③Rich in Capital:
石油メジャーが原油高騰により開発コストの縮減を余儀なくされる中、国営会社等の潤沢な資金源をもつ同社は各国のプロジェクトを仕切ることに。
④Broad Outreach:
中東、ロシア、メキシコ、アルジェリア等同社のネットワークは幅広い。幅広いのみならずロシアならシベリア、さらにはサハリンと極寒の地であれ深く深くそのドリルで攻めていく果敢さも併せ持つ。
⑤Localization:
辺境の油田開発には現地に精通したスタッフが不可欠。また各国との関係を良好に保つ上でも同社の現地採用、現地教育は最適のビジネスモデルといえる。
(BW, Jan 14参照)
同業他社は数あれど、この社のパフォーマンスは群を抜いているといってよい。その強みの源は…
①Technology:
Exxon、Shevron、BP等世界の石油メジャーにとって同社の圧倒的技術力は今や不可欠。石油争奪戦をいち早く察知し彼らをClient化したのは大きい。
②Non-nationality:
産油国すなわち中東圏・東欧圏等においては、資本主義の臭いプンプンの石油メジャーのイメージは決してよろしくない。他方、同社の無国籍性は大きなプラス要因。結果、前出の石油メジャーとライバル関係にある国営石油会社とも結びつきを強めている。なお、同社は現在のところ石油権益に興味はない。
③Rich in Capital:
石油メジャーが原油高騰により開発コストの縮減を余儀なくされる中、国営会社等の潤沢な資金源をもつ同社は各国のプロジェクトを仕切ることに。
④Broad Outreach:
中東、ロシア、メキシコ、アルジェリア等同社のネットワークは幅広い。幅広いのみならずロシアならシベリア、さらにはサハリンと極寒の地であれ深く深くそのドリルで攻めていく果敢さも併せ持つ。
⑤Localization:
辺境の油田開発には現地に精通したスタッフが不可欠。また各国との関係を良好に保つ上でも同社の現地採用、現地教育は最適のビジネスモデルといえる。
(BW, Jan 14参照)
2008年1月16日水曜日
その後…
年明けから半月間、無節操に書き散らしてきましたが、事後報告を踏まえて整理を。。。
・株価は日経平均13504円台まで続落、年初から1000円、昨年末の終値から2000円近く急落したこととなる。米大手各企業が厳しい4半期決算を次々発表(金融系はいうに及ばずIntelまでも見込み下方修正)し、今後も先行きは明るくないが、米株価如何を問わずJapan PassingなるTrendが生まれつつあるよう。
・SWFの米金融機関への投資については、後者が擦り寄ったとの見方もあり米上院が調査に乗り出す可能性も。
・Goodwillは根幹の派遣もアウトでついに業務停止命令。この会社は論外だが、別の日にTVで見た介護関係職の方全般の職務に対するモチベーションの低さは他人事ではなく心配。
なお、Sharp冷蔵庫はK電気で5万円代特価キャンペーン中(買うなら今週末)とこちらも急転直下な展開。以上。
・株価は日経平均13504円台まで続落、年初から1000円、昨年末の終値から2000円近く急落したこととなる。米大手各企業が厳しい4半期決算を次々発表(金融系はいうに及ばずIntelまでも見込み下方修正)し、今後も先行きは明るくないが、米株価如何を問わずJapan PassingなるTrendが生まれつつあるよう。
・SWFの米金融機関への投資については、後者が擦り寄ったとの見方もあり米上院が調査に乗り出す可能性も。
・Goodwillは根幹の派遣もアウトでついに業務停止命令。この会社は論外だが、別の日にTVで見た介護関係職の方全般の職務に対するモチベーションの低さは他人事ではなく心配。
なお、Sharp冷蔵庫はK電気で5万円代特価キャンペーン中(買うなら今週末)とこちらも急転直下な展開。以上。
2008年1月15日火曜日
名言 from 幸福論
「幸福論」by ショーペンハウアー(Arthur Shopenhauer,1788-1860)
再読。
前半あらすじ;人間の根本規定を
①人のあり方
②人の有するもの
③人の印象の与え方
に3分類し各論展開。筆者は何事も3つにカテゴライズすることが好きらしい。人生の財宝を①外的財宝②心の財宝③肉体の財宝に分類したアリストテレスへのオマージュか。社交や娯楽(時代が時代なのでトランプ)を虚しいものと糾弾し、個人の内面的活動を持ち上げる持論展開は、ツッコミどころもありなかなか面白い。が本筋以上に書の中で輝きを放ち、心に刺さったのは古代哲学者の珠玉の言の数々。
以下、列挙。
「自然(人間の肉体含む)は頼りになるが資産は頼りにならない」(アリストテレス)
「人間を不安にするのは事物ではなく、事物についての意見である」(エピクテートス)
「およそ愚かさは自己に対する嫌悪に悩む」(セネカ)
「愚者の生は死よりも苦しい」(シーラッハ)
(他方、「知恵多ければ憤激多し」〔伝道の書〕)
「精神活動を伴わぬ余暇は死であり、生きながらの埋葬である」(セネカ)
(他方、「幸福は余暇にある」アリストテレス)
「富は海水のように飲めば飲むほど喉がかわく」(不明)
「海を渡るものは心を入れ替えるのではなく気候を入れ替える」(ホラティウス)
(「旅をすれば話題ができる」アスムス、1740-1815、独の詩人)
~どちらも『百聞は一見にしかず』と類似
他に筆者の3つに分類したものとして興味深いもの
Ⅰ.三つの生理学的な根本能力に基づく享楽:
①再生力の享楽(食事・睡眠等)
②刺激感性の享楽(遊戯・格闘等)
③精神的享楽(読書・芸術等)
Ⅱ.欲望の三分類 ※エピクロスと同様
①自然かつ必要な欲望(食事・睡眠等)
②自然but不必要な欲望(性欲)
③自然でも必要でもない欲望(奢侈、栄華、耽溺)~無限
Ⅲ.三つの人の内面的価値観
①誇り(寡黙により満たされる)
②虚栄心(饒舌により生まれる)
③名誉欲(人間関係、法関係等による)
後半「訓話と金言」「年齢の差異について」に関してはまた後日(時期未定)。
再読。
前半あらすじ;人間の根本規定を
①人のあり方
②人の有するもの
③人の印象の与え方
に3分類し各論展開。筆者は何事も3つにカテゴライズすることが好きらしい。人生の財宝を①外的財宝②心の財宝③肉体の財宝に分類したアリストテレスへのオマージュか。社交や娯楽(時代が時代なのでトランプ)を虚しいものと糾弾し、個人の内面的活動を持ち上げる持論展開は、ツッコミどころもありなかなか面白い。が本筋以上に書の中で輝きを放ち、心に刺さったのは古代哲学者の珠玉の言の数々。
以下、列挙。
「自然(人間の肉体含む)は頼りになるが資産は頼りにならない」(アリストテレス)
「人間を不安にするのは事物ではなく、事物についての意見である」(エピクテートス)
「およそ愚かさは自己に対する嫌悪に悩む」(セネカ)
「愚者の生は死よりも苦しい」(シーラッハ)
(他方、「知恵多ければ憤激多し」〔伝道の書〕)
「精神活動を伴わぬ余暇は死であり、生きながらの埋葬である」(セネカ)
(他方、「幸福は余暇にある」アリストテレス)
「富は海水のように飲めば飲むほど喉がかわく」(不明)
「海を渡るものは心を入れ替えるのではなく気候を入れ替える」(ホラティウス)
(「旅をすれば話題ができる」アスムス、1740-1815、独の詩人)
~どちらも『百聞は一見にしかず』と類似
他に筆者の3つに分類したものとして興味深いもの
Ⅰ.三つの生理学的な根本能力に基づく享楽:
①再生力の享楽(食事・睡眠等)
②刺激感性の享楽(遊戯・格闘等)
③精神的享楽(読書・芸術等)
Ⅱ.欲望の三分類 ※エピクロスと同様
①自然かつ必要な欲望(食事・睡眠等)
②自然but不必要な欲望(性欲)
③自然でも必要でもない欲望(奢侈、栄華、耽溺)~無限
Ⅲ.三つの人の内面的価値観
①誇り(寡黙により満たされる)
②虚栄心(饒舌により生まれる)
③名誉欲(人間関係、法関係等による)
後半「訓話と金言」「年齢の差異について」に関してはまた後日(時期未定)。
2008年1月13日日曜日
インテリジェンスとは何か?
『インテリジェンス 武器なき戦争』(手嶋龍一+佐藤優 2006幻冬舎)
インテリジェンスすなわち諜報の入門書という位置づけでありながら、随所に処世のヒントが散りばめられている戦略本としても使える。
本書によれば、インテリジェンスの最大の使命はどこよりも早く精度の高いインテリジェンス(情報)を入手することに尽き、そしてそれが広がる前に如何に俊敏かつ的確に外交政策に織り込むかが、その国のインテリジェンス能力とのこと。果たして日本のインテリジェンスの力量如何。「軍事小国はインテリジェンス大国」のテーゼに従えば、日本はインテリジェンス大国然るべきであるが、著者らの見解としては「カウンター・インテリジェンス」(防諜)には圧倒的に強いものの「対外インテリジェンス」(積極的諜報)には滅法弱いとのこと。(他に「宣伝」「謀略」といったカテゴリーもあるが、これらも日本の実力は今イチ)前者が警察管轄であるのに対して後者は外務省主導。基本的には官僚で専属性が薄く捜査権のもたない後者が脆弱なのは当然か。仮に諜報専門機関をつくろうにも、まず箱をつくる(これが典型的官僚思考らしい)のではなく人を育てることから。(ワインをつくる前に袋を作るべからず)外務・警察・法務の省庁間の争議の具にされるのを防ぐため。著者らの志向しているのは諜報大国・英MI6的イメージ。ちなみに、英MI6がHPで募集をかけたのは、アクセスする者のlogをとるためとか。なお、周辺諸国関係においても歴史的経緯と切り離して淡々と「薄っぺらい論理」(「国際法違反」「主権侵害」etc.)で武装すればOKとの見解はCoolだと思う。
インテリジェンスすなわち諜報の入門書という位置づけでありながら、随所に処世のヒントが散りばめられている戦略本としても使える。
本書によれば、インテリジェンスの最大の使命はどこよりも早く精度の高いインテリジェンス(情報)を入手することに尽き、そしてそれが広がる前に如何に俊敏かつ的確に外交政策に織り込むかが、その国のインテリジェンス能力とのこと。果たして日本のインテリジェンスの力量如何。「軍事小国はインテリジェンス大国」のテーゼに従えば、日本はインテリジェンス大国然るべきであるが、著者らの見解としては「カウンター・インテリジェンス」(防諜)には圧倒的に強いものの「対外インテリジェンス」(積極的諜報)には滅法弱いとのこと。(他に「宣伝」「謀略」といったカテゴリーもあるが、これらも日本の実力は今イチ)前者が警察管轄であるのに対して後者は外務省主導。基本的には官僚で専属性が薄く捜査権のもたない後者が脆弱なのは当然か。仮に諜報専門機関をつくろうにも、まず箱をつくる(これが典型的官僚思考らしい)のではなく人を育てることから。(ワインをつくる前に袋を作るべからず)外務・警察・法務の省庁間の争議の具にされるのを防ぐため。著者らの志向しているのは諜報大国・英MI6的イメージ。ちなみに、英MI6がHPで募集をかけたのは、アクセスする者のlogをとるためとか。なお、周辺諸国関係においても歴史的経緯と切り離して淡々と「薄っぺらい論理」(「国際法違反」「主権侵害」etc.)で武装すればOKとの見解はCoolだと思う。
ついに、というか
夏ごろになると思われたDVDレコーダーを早くも購入。
AQUOSハイビジョンレコーダーDV-AC72
4万円台後半。2007年9月発売と比較的新しいモデルだが、価格帯的に今の最安値ライン。
DVD鑑賞用専属だった2000年購入のPS2がついにCrush寸前のため、予定外の早期出費。
AQUOSハイビジョンレコーダーDV-AC72
4万円台後半。2007年9月発売と比較的新しいモデルだが、価格帯的に今の最安値ライン。
DVD鑑賞用専属だった2000年購入のPS2がついにCrush寸前のため、予定外の早期出費。
2008年1月12日土曜日
Dog Year?2
今宵は先日書き残した
1.原油高騰のメカニズム
2.SWF
に加えて、
3.金市場高騰
の三本で。欲張り過ぎかも知れないが、Commodity Market周辺の喧騒をこの時期にまとめておきたいので。
1.まずなぜ原油が高騰しているかという問いの前に、Commodity市場のパイが小さいため巨額マネーの流入による影響が多大ということを知っておくべきらしい。先物市場の最大手WTI (West Texas Intermediate) の規模はわずか10~15兆円。ちなみに株式市場7200兆円(うち米2400兆、日本550兆)、債券市場5500兆円。またドル安も起因(原油地政学的リスクは実は従前からさほど変わっていない。(中東、ナイジェリア、メキシコのハリケーンetc.) 変わったのは投機マネーに加えて
ⅰ)資源Nationalismの高揚:Russia, Venesuela~囲い込み(国有化リスク)
ⅱ)中国のアフリカにおける乱開発(Angola、Sudan)→国際的に批判
ⅲ)開発コストの増大(難開発箇所が大きいため)→IHIの見積もり違いによる赤字転落のようなケースも
(Nikkei Business 黒木亮氏コラム参照)
2.SWFの最大勢力は中東産油国。$2.5tnとも噂されるその資産総額はHedge Fundの$1.5-2tnをすでに凌駕する。UAEのDubai(DIA)とAbudabi(ADIA)が覇権を争っているが、後者は日本株の最大の政府系運用機関と思料される。サウジSAMA=米国債系に投資、カタール投資庁=英LSEのほぼ半数保有も大手勢力。
特色はⅰ)自国内産業とのシナジー(油関連産業)重視。経営参与志向ではない
ⅱ)Buy and Hold型
ⅲ)未公開株にも積極投資、しかし野放図ではなく自国発展の戦略つき
ⅳ)石油決済のUSD以外の運用重視(Dollar Peg →Currency Basketへ)
アジアEmarging諸国に比べると日本への興味はまだ希薄とのこと。
(NB 田中保春氏コラム参照)
3.相場が上がり続ける"Perfect Storm"状態の金相場。本日現在1 troy ounce(約31.1g) =873USD、2007年一年間約31%増、1000USD突破のシナリオもあり得るとされる。
要因分析
ⅰ)ドル安ヘッジとしての長期投資(ETFにも相当な比率組み込まれているとされる。年金基金、保険等のいわゆる"Sticky Money"の運用先)
ⅱ)インド等新興国の装飾品需要
ⅲ)南アの産出量減少、変わって中国が産出量トップになる可能性も。開発コストも上昇気味
前述の原油価格上昇メカニズムとかなり酷似。
(FT参照)
注目すべきは、産油国のinvestmentがinternalではなくADIAのCitiへの投資に代表されるようにexternalを志向していること。これを以ってただちにアラブ社会のグローバル経済へのcontrol権への意欲を顕すというには早計であるが、USDに替わるメインストリームとして、資源保有国を中心としたcapital flowが今後どのような潮流をつくるのか引き続き注視してゆきたい。
1.原油高騰のメカニズム
2.SWF
に加えて、
3.金市場高騰
の三本で。欲張り過ぎかも知れないが、Commodity Market周辺の喧騒をこの時期にまとめておきたいので。
1.まずなぜ原油が高騰しているかという問いの前に、Commodity市場のパイが小さいため巨額マネーの流入による影響が多大ということを知っておくべきらしい。先物市場の最大手WTI (West Texas Intermediate) の規模はわずか10~15兆円。ちなみに株式市場7200兆円(うち米2400兆、日本550兆)、債券市場5500兆円。またドル安も起因(原油地政学的リスクは実は従前からさほど変わっていない。(中東、ナイジェリア、メキシコのハリケーンetc.) 変わったのは投機マネーに加えて
ⅰ)資源Nationalismの高揚:Russia, Venesuela~囲い込み(国有化リスク)
ⅱ)中国のアフリカにおける乱開発(Angola、Sudan)→国際的に批判
ⅲ)開発コストの増大(難開発箇所が大きいため)→IHIの見積もり違いによる赤字転落のようなケースも
(Nikkei Business 黒木亮氏コラム参照)
2.SWFの最大勢力は中東産油国。$2.5tnとも噂されるその資産総額はHedge Fundの$1.5-2tnをすでに凌駕する。UAEのDubai(DIA)とAbudabi(ADIA)が覇権を争っているが、後者は日本株の最大の政府系運用機関と思料される。サウジSAMA=米国債系に投資、カタール投資庁=英LSEのほぼ半数保有も大手勢力。
特色はⅰ)自国内産業とのシナジー(油関連産業)重視。経営参与志向ではない
ⅱ)Buy and Hold型
ⅲ)未公開株にも積極投資、しかし野放図ではなく自国発展の戦略つき
ⅳ)石油決済のUSD以外の運用重視(Dollar Peg →Currency Basketへ)
アジアEmarging諸国に比べると日本への興味はまだ希薄とのこと。
(NB 田中保春氏コラム参照)
3.相場が上がり続ける"Perfect Storm"状態の金相場。本日現在1 troy ounce(約31.1g) =873USD、2007年一年間約31%増、1000USD突破のシナリオもあり得るとされる。
要因分析
ⅰ)ドル安ヘッジとしての長期投資(ETFにも相当な比率組み込まれているとされる。年金基金、保険等のいわゆる"Sticky Money"の運用先)
ⅱ)インド等新興国の装飾品需要
ⅲ)南アの産出量減少、変わって中国が産出量トップになる可能性も。開発コストも上昇気味
前述の原油価格上昇メカニズムとかなり酷似。
(FT参照)
注目すべきは、産油国のinvestmentがinternalではなくADIAのCitiへの投資に代表されるようにexternalを志向していること。これを以ってただちにアラブ社会のグローバル経済へのcontrol権への意欲を顕すというには早計であるが、USDに替わるメインストリームとして、資源保有国を中心としたcapital flowが今後どのような潮流をつくるのか引き続き注視してゆきたい。
2008年1月9日水曜日
Dog Year?
本日のテーマはとりあえず2つ
①自費出版「新風舎」の民事再生法適用
Novaに続く自己啓発援護系の企業の事実上の倒産。ネット、携帯での自己表現がこれだけ日常的になった今日、「あくまでも自身の著作を本として世に出したい」というニーズが果たして如何ほどのものなのか、というのは「駅前留学効果」の期待値は果たしてどれほどなのか、と同様疑問であるが、夢追う人の時間と財をただ浪費した功罪はNova同様大きい。幻想を打ち砕いたという点から言えば、性質は違うものの、ファンの期待を一身に背負いながら自浄作用のある運営組織を確立できぬまま息を絶った(売り抜けスキームだったとの噂も)某格闘技イベント、訪問介護、派遣によるLabor Marketの拡大という国の2大懸案事項を事業に持ちながら、当事者の認識があまりに甘かったGw社も想起される。Passsionでスタートしたものがいつの間にか事業性の予想外の高さからEgoに転化したか、または予想外の低さから醜悪なハリボテモデルになったのか…
②McDonald's takes on Starbacks
本国での話。Sが朝食メニューに本腰を入れてきたのに対抗して、MがBaristaを導入してSより安価で質の高いコーヒーきた結果…Sの株価は1年前の約半分に落ち込んでいるのに対し、Mのそれは31%増…歴史に裏打ちされた不況体力はやはりMなのか。Mが成長のステップとしてSをターゲットとしたのも非常に興味深い。
あと、
③原油価格高騰のメカニズムと今後の展望
④Soverign Wealth Fund
についても備忘録残したいところだけど、そろそと就寝時間なのでまた明日。
P.S. Hillary勝ったね、NewHampshire、意外とベタが功を奏したと見るべきなのかな。アメ人好みの展開ではあるけど。
①自費出版「新風舎」の民事再生法適用
Novaに続く自己啓発援護系の企業の事実上の倒産。ネット、携帯での自己表現がこれだけ日常的になった今日、「あくまでも自身の著作を本として世に出したい」というニーズが果たして如何ほどのものなのか、というのは「駅前留学効果」の期待値は果たしてどれほどなのか、と同様疑問であるが、夢追う人の時間と財をただ浪費した功罪はNova同様大きい。幻想を打ち砕いたという点から言えば、性質は違うものの、ファンの期待を一身に背負いながら自浄作用のある運営組織を確立できぬまま息を絶った(売り抜けスキームだったとの噂も)某格闘技イベント、訪問介護、派遣によるLabor Marketの拡大という国の2大懸案事項を事業に持ちながら、当事者の認識があまりに甘かったGw社も想起される。Passsionでスタートしたものがいつの間にか事業性の予想外の高さからEgoに転化したか、または予想外の低さから醜悪なハリボテモデルになったのか…
②McDonald's takes on Starbacks
本国での話。Sが朝食メニューに本腰を入れてきたのに対抗して、MがBaristaを導入してSより安価で質の高いコーヒーきた結果…Sの株価は1年前の約半分に落ち込んでいるのに対し、Mのそれは31%増…歴史に裏打ちされた不況体力はやはりMなのか。Mが成長のステップとしてSをターゲットとしたのも非常に興味深い。
あと、
③原油価格高騰のメカニズムと今後の展望
④Soverign Wealth Fund
についても備忘録残したいところだけど、そろそと就寝時間なのでまた明日。
P.S. Hillary勝ったね、NewHampshire、意外とベタが功を奏したと見るべきなのかな。アメ人好みの展開ではあるけど。
2008年1月7日月曜日
初春、情報の海(膿)
曜日構成の関係上、今日から出勤という人も多いのでは。私もその一人。
が盆も正月もないのがGlobal経済、今年に入ってから、原油が1バレル100USDを突破したり(これはBritainの個人投資家の仕業とか。どこまで高くなるか買い続けた結果…最もソースはA新聞だけど)、じわじわと円高が進行したり(現在109円台)、最近のパターンといわれるが、それに符号するように株安も進行(日経平均終値14500円、年初来二日間で▲800円以上)、波乱の幕開けと言えよう。
波乱といえば、米大統領選、予備選でのHillary Clinton氏の惨敗も。(次の予備選舞台のNew Hampsireでは彼女自身がノンアポで個人宅を回ってたな。これには流石のアメ人もビックリ!大統領候補が突然お宅訪問してきて、「清き一票を!」って、原点回帰にも程があるでしょう。ニュースとしては面白いけど中途半端にやると悪あがきに見えて墓穴でしょう)
他方、アフリカ有数の観光立国Kenyaでの暴動、悪化の一途をたどるパキスタン情勢、ついに五輪Yearに突入したChina、独自路線化進行中のRussia、KY?大統領という難題を抱えたVenezuelaと南米周辺国…何はなくともThings go onっていうのは正にこの状況のことでしょう。
ならば私はせめて、This blog must go on!
が盆も正月もないのがGlobal経済、今年に入ってから、原油が1バレル100USDを突破したり(これはBritainの個人投資家の仕業とか。どこまで高くなるか買い続けた結果…最もソースはA新聞だけど)、じわじわと円高が進行したり(現在109円台)、最近のパターンといわれるが、それに符号するように株安も進行(日経平均終値14500円、年初来二日間で▲800円以上)、波乱の幕開けと言えよう。
波乱といえば、米大統領選、予備選でのHillary Clinton氏の惨敗も。(次の予備選舞台のNew Hampsireでは彼女自身がノンアポで個人宅を回ってたな。これには流石のアメ人もビックリ!大統領候補が突然お宅訪問してきて、「清き一票を!」って、原点回帰にも程があるでしょう。ニュースとしては面白いけど中途半端にやると悪あがきに見えて墓穴でしょう)
他方、アフリカ有数の観光立国Kenyaでの暴動、悪化の一途をたどるパキスタン情勢、ついに五輪Yearに突入したChina、独自路線化進行中のRussia、KY?大統領という難題を抱えたVenezuelaと南米周辺国…何はなくともThings go onっていうのは正にこの状況のことでしょう。
ならば私はせめて、This blog must go on!
2008年1月6日日曜日
21世紀の人間椅子
今年初の本格的な買い物。Y電機に家電を見に行く。
お目当てはマッサージチェアと冷蔵庫。(本当はかねてからDVDレコーダーもほしいのだが…夏まで、と家計的には中長期スパンで考えた方が良いかな…そういやSony・松下・Sharp他連合のBlu-ray discが次世代を制す可能性が限りなく高いそうな)
マッサージチェアなど今まで全く眼中になかった私であるが、一度腰掛けてみればその仕事ぶり、人間顔負けの技術に感動。これぞinnovationの結晶!ちなみに30万、20万、15万各価格帯の商品を試してみて、自分的にはどれも満足できたのであるが、妻は力加減機能が不十分の15万の商品に完全ダメだし。最終的には20万以上の出費は覚悟せんといけんかもな、こりゃ。庶民の買い物の域を軽くオーバーしてないか、などと思いつつ結局何も買わず帰路に。
なお、冷蔵庫で今回の収穫は以下2種類。
1.東芝 GR34ZS(表示価格64,800円)
シンプルなデザインと機能で手ごろな背の高さ(161cm)
2. Sharp SJWA35M(同66,100円)
両方に取っ手のあるチルドルームがポイント高し
購入時期は未定(夏までにはmust)。当初はこっちが優先順位圧倒的に高かったのに…
にしても、マッサージチェアよ、一度座れば魅力は分かっていただけると思うが、その気持ちよさにうっかりすれば生活設計まで狂わされる危険性あり?
お目当てはマッサージチェアと冷蔵庫。(本当はかねてからDVDレコーダーもほしいのだが…夏まで、と家計的には中長期スパンで考えた方が良いかな…そういやSony・松下・Sharp他連合のBlu-ray discが次世代を制す可能性が限りなく高いそうな)
マッサージチェアなど今まで全く眼中になかった私であるが、一度腰掛けてみればその仕事ぶり、人間顔負けの技術に感動。これぞinnovationの結晶!ちなみに30万、20万、15万各価格帯の商品を試してみて、自分的にはどれも満足できたのであるが、妻は力加減機能が不十分の15万の商品に完全ダメだし。最終的には20万以上の出費は覚悟せんといけんかもな、こりゃ。庶民の買い物の域を軽くオーバーしてないか、などと思いつつ結局何も買わず帰路に。
なお、冷蔵庫で今回の収穫は以下2種類。
1.東芝 GR34ZS(表示価格64,800円)
シンプルなデザインと機能で手ごろな背の高さ(161cm)
2. Sharp SJWA35M(同66,100円)
両方に取っ手のあるチルドルームがポイント高し
購入時期は未定(夏までにはmust)。当初はこっちが優先順位圧倒的に高かったのに…
にしても、マッサージチェアよ、一度座れば魅力は分かっていただけると思うが、その気持ちよさにうっかりすれば生活設計まで狂わされる危険性あり?
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
旧年中はいろいろとお世話になりました。おかげさまで大変実りある一年となりました。
今年もより一層いい一年にしたいと思いますので、皆様よろしくお願い致します。
CR
旧年中はいろいろとお世話になりました。おかげさまで大変実りある一年となりました。
今年もより一層いい一年にしたいと思いますので、皆様よろしくお願い致します。
CR
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