2008年5月4日日曜日

The New Vulture Investors

 Harbinger Capital Partnersといえば、日本では昨年のドトールコーヒーに対するTOBが記憶に新しいところ。ここが今、USで最も熱いHedge Fundらしい。
 Harvard出身でSwedenのプロ・アイスホッケーチームでのプレイ経験もあるPhilip A. Falcone氏により2001年設立される。$10Bから$45Bと創設から今日に至るまで約500%のリターン(同業平均は120%)。従来のHedge Fundとの違いは彼らの方が圧倒的にcash richであるということ。何で稼いでいるのかといえば、Chapter 11下で再建を図る化学会社(その後印Tata Groupに売却し$500mの利益)、同じく再建中の豪・製鉄会社のCBなど(その後commodity boomに乗る)、最近ではサブプライムで焦げ付いた債権などいわゆるDistress Fundの類い。そんな彼らが次にTargetとして焦点を絞るのが、苦境に喘ぐNew York Times、Media General(Richmond Va.)などの新聞媒体。
 同じDistress Fund界でも、2008業界平均のリターン▲8%に対して彼らは+3%。彼らは決してHigh Risk/High Return Fieldでplayしているわけではない。狙いはAsset Rich Company。先の新聞社2社は、乱立するOnline媒体という手つかずの魅惑の財産がある。また今後に狙いをつけると思しきAT&Tをはじめとする電話会社はその回線、日本で狙ったドトールは国内最多のチェーン店と、それぞれ可能性を秘めながらイマイチ活かしていない資産を時には容赦なく売り付け、統合を図るように仕向けるというのが彼らのスタイルである。ある意味、オーソドックスなFundamental重視、サブプライムに苦しむ旧世代に取って代わるか注目したい。

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