バンクーバー五輪が終わって早1週間。オリンピックとは、4年に1度の「宴」に相応しく、短期間にパッと盛り上がってシュンと消える、聖火そのものである。
中でも後世語り継がれるであろうは、キム・ヨナと浅田真央のハイレベルな名勝負である。フィギュアには今まで全く興味の無かった私でもこれは痛く感動した。元来ライバル同士の物語が大好きな日本人、とりわけ、お隣韓国との競り合いとなるとナショナリズム的部分も相まって異様な盛り上がりを見せる。ちょうど1年前、WBCで大いに盛り上がっていたのを思い出す。にしても、年齢も同じ、キャリアもほぼ同等のキム・ヨナと浅田真央のライバル関係は完璧に近い。お互いにバチバチ意識していることが画面を通じてもヒシヒシと伝わってきた。特に、フリーでキム・ヨナが史上最高得点を出した後の真央ちゃんの悲壮感溢れる表情…。そして涙のインタビュー、首をかしげなががらの銀メダル表彰台…。今まで無邪気で真っすぐな子どもだと侮っていた(or演じてる風に見えた)真央ちゃんが、実は信じられないほど高い目標を持った負けず嫌いな子であると解った今回の件。銀であれだけ悔し涙を流せる日本人がいること、そしてそれほど意識しあうライバルがいることが奇跡であり、幸福であると思う。
ヨナの演技も素晴らしかった。採点云々の外野の声は無視していいと思う。引退報道もあるが、出来るなればもう少しこの物語の続きを見てみたいものである。