『Q&A』恩田陸(2004)
前回、新しい形のミステリーと書いた同氏の作品であるが、時代は既にはるか先を行っているようだ。
全編対話形式で綴られる本書。ある大規模事故を中心にしながら、その手がかりとなる断片を端々に散りばめつつ、被害者の会代表と3流誌マスコミ、タクシー運転手と乗客、と次々とシチュエーションを変えながら、対話は続く。そして一見無秩序に見える対話は時系列で並んでおり、発生時から徐々に進んでいき約2年にかけて事件が完全に風化する過程を残酷なまでに描ききっている。
前回同様、今回も真相の周りをグルグルする話である。今年に入って未解決事件が多いが、そのもどかしさとどこかシンクロする。想像力で読む話である。
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