2008年7月28日月曜日

球磨焼酎


といえば米?
馬刺、馬肉の天ぷら、博多ラーメン、太刀魚をはじめとする魚の幸、熊本ラーメン、すべて美味しかった。
穏やかで綺麗な不知火海。澄んだ浅瀬には中・小の魚やゴカイのオアシス。
水俣から八代を経て九州自動車で熊本市まで北上。八代は、幼少の頃の記憶として残っている「田舎」の部分を残しつつも郊外型店舗が散見される「地方都市」の顔ももつことを再確認。そこへ行くと、熊本市は立派な都市である。(いくら駅前が不便とはいえ)
ちなみに熊本市のホテルではドイツの水泳五輪代表がキャンプを張ってた。
男女とも180cm超とゴツイ!本番での注目のひとつにしたい。

2008年7月27日日曜日

裏情報総ざらい

 バイオホラーの次はミステリーの王道たる密室殺人、ということで貴志祐介作品2連続。今回は『硝子のハンマー』
 前半は、泥棒が本業と思しき探偵・榎本と新米弁護士・青砥純子、後半は人生をリセットしたいと願う青年・椎名章が軸になって物語が進行していく。それぞれのプロフェッションからピッキング、盗聴、戸籍改変といったマニアックな裏情報を散りばめたストーリーは裏社会エンターテインメントの極み。榎本と椎名を通じて我々は現在の最先端の犯罪者像を知ることとなる。(特に椎名には、ネットや「月刊ラジオライフ」「完全失踪マニュアル」等からの情報から素人でも努力と根性次第ではここまでできる、という脅威を感じさせられる。)そこにハゲタカファンドや闇金融、上場前会社のスキャンダルなど既に現代のリアル社会でエンタメ化している事象を要所要所に散りばめる演出も心憎い。
 結論的には前述の犯罪者2人の脳みそが突出していて、周りの常人にはついていけないような展開であったが、裏を欺くには裏からの刺客というその構造は、今までのミステリーにはない痛快さである。読後しばらく経って冷静に考えてみれば、本書でとられる殺人方法にかなり無理があるのでは、といった疑念がわいてこないでもないが。。。そんな疑問も吹っ飛ばすほど、勢いで押し切らんとする本作。精緻な取材と想像力を掻き立てる世界観、2作で私は完全に筆者の虜になってしまったようだ。

2008年7月21日月曜日

線虫が来りて

貴志祐介「天使の囀り」。
 夏になると無性にホラーが読みたくなるが、今年はこの一冊が早くも浮上。(過去には小林泰三「玩具修理者」、瀬名秀明「Brain Valley」、篠田節子「夏の災厄」など)
 映画化された「黒い家」など、どちらかといえば社会派のイメージが強かった筆者であるが、今回はバイオ・ホラー(上梓されたのが98年だから流行でもあったのであろう)。あとがきで瀬名秀明に「嫉妬する」と言わしめたその筆力・取材力はさすが。特にサイド・ストーリーの軸になる2次元オタクの青年の「生態」描写は(アキバ系がこれほど一般的になる前書かれたことを考えると)リアリティに富み秀逸である。線虫というマニアックな生物など目のつけどころにも感心する。とにかく虫や軟体動物が好きな人、2次元系オタクの生態に興味のある人にはおススメ。そうでない人ももちろん十二分に楽しめるはずである。

SAW


04年米、Directed by James Wan.
新感覚のサイコ・ホラー。舞台となるのはアメリカ郊外(想像)のとある汚いBath Roomで。2人の男がこの肥溜めのようなところで鎖に繋がれたまま人生に終止符を打つのか、それとも知恵を絞ってこの危機的状況を打破し、生の喜びを享受するのか。他にもいろいろな(凄まじい)シチュエーションで他人の人生に仕掛けを施し、人生を悔い改める機会を与えてきた謎の人物Jigsaw。「悪魔のいけにえ」のLeather Face、「エルム街の悪夢」のFreddieらに匹敵する久々のホラー・ヒーローの登場。ラストの展開は驚愕かつ秀逸。低予算・アイデア勝負の見本のような映画で、後世に残す影響も図り知れない。

es


2001年独。
 題名の"es" は独語で"it"と同義の代名詞である。これは被験者が人権や自由を奪われるということを意味しているのであろうか。多額の報酬のみを期待して集まったはず被験者たちが、ちょっとした過ちから人格を危機にさらす6日間。看守のリーダー役には心底ムカつく(名演技)が、それ以上に腹立たしかったのは実験をろくに監視もせず、危機的状況に陥っても続行させる大馬鹿教授である!必要とされている時にその場に居ない奴、実生活でもそんな奴はそれだけで信用に値しない。結局、コイツはこの壮絶な実験により何を得たかったのか?これだけ危険な実験、他の講義なんか行く暇あったら一睡もせずに監視しておけ!と言いたい。
 実際、Stanfordの教授がこんな大マヌケ野郎だったのか疑問だが、学術的好奇心のために他人の人生を狂わせたこの馬鹿教授こそ、学術偏重主義への見せしめとして屈辱的な形で厳しく断罪されるべき、というのが私の率直な感想である。

2008年7月20日日曜日

08年下半期の相場展望

猛暑の中、一般投資家向け無料セミナーに初参加。
 会場キャパは500人ほど、空席率は約3割、定年を迎えた段階世代が圧倒的に多い。意外にもその世代の女性が多かった。
 肝心の内容はというと、まあ昨年~今年前半にかけてのサブプライム、原油高、ドル安などそれぞれを体系立てて頭の整理をするにはよい機会であったと思う。

よく考えてみれば当然のことなんだが(が多かった)...
 ①車依存度の高いアメ人にとってはガソリン高は消費低減の最大の要因。
 ②米の信用収縮がドル安となってあらわれ、金や原油等のCommodityに鞍替えする動きが今の原油高を生み出した。(WTI〔West Texas Intermediate〕 と Dow平均はサブプライム前は業績を反映し相関してあがってきたが、ここ一年はドル不信が価格上昇のドライバーとなっている)
 ③BRICs内でも中・印→伯・露に投資先がシフトしているのは、優先度が人的資源から物的資源へシフトしているあらわれである。(中・印での人件費upも無関係ではなかろう。実際、今年に入ってから印・SENSEX、上海総合指数、香港・ハンセン指数の落ち込みと対照的に、伯・Bovespa、露・RTS指数は上昇基調)
 ④日本は円高・原材料高・販売減(ドル安・原油高・米消費低迷)の三重苦を背負っているが、すでに円高(というよりドル安)を克服している企業もあり(ちなみに3月決算企業は1USD=95円を反映しているので利益を堅めにみている)、第一の苦が取り除かれれば今後の影響は限定的。

総合的にみると、今後のお奨めは、
 A.欧州や新興国に強い機械・精密など輸出企業
 B.価格転嫁ができる海運・タイヤ・化学など
 C.エネルギー・資源につよい商社・鉱山等
とのことらしい。

さらに、参考情報として
  •  Bear Sterns破綻時(3月)と比べるとHank PaulsonがFannie MaeとFreddie Mac救済を発表した今週の米株価の値下がりは限定的。過去の例からも不況等による株価の値下がり幅は最大30%。Bear時に既に底値を突いているとの見方もある。
  •  物価指数推移を見るのならCRB(Commodity Research Bureau)Indexも有効。

2008年7月19日土曜日

深海の世界


BBC & Discovery Channel presents "The Blue Planet ; The Deep"

 実は宇宙よりも未開ともいわれる深海。その苛酷な環境下に生息する生態系を映像に捉えた貴重な映像集。
 苛酷な環境というのは、たとえば水圧が海面の1000倍、水温-4℃、逆に硫黄の沸く近辺では80℃など、常識では到底生物の生存など考えられない条件、のことである。さらには、エネルギーの創出には欠かせないと思われる太陽光もここには届かない。ここではバクテリアが硫黄等を分解し、食物連鎖の礎をつくっているのである。
 それはまさしく想像を絶する世界。発光するエビ、イカ、アンコウはもとより、目と歯の異様に大きな肉食魚(彼らはいつ獲物にありつけるかわからないので手当たり次第捕食する。深海とはある意味海中の砂漠である。)、1億5千万年前から姿かたちを変えずに存在するサメ、はるか上海(「シャンハイ」ではなく「上空」の意味)から落ちてきた大型魚の死体に群がるメクラウナギ、そしてそれが骨になるタイミングで発生するゴカイ類、海中に出現する「海中湖」(塩分の濃度差から?)や火山帯、そして毒毒しいほどに色鮮やかな軟体動物etc.
 一見グロテスクで破天荒に見える生物種のビジュアルも実は用途にあわせて進化しつづけた賜物であることが垣間見れる。

2008年7月14日月曜日

High Fidelity


2000年米。John Cusack主演。
 John演じるマニア向けレコード店主が、独白と回想をベースに、彼の5人の元カノとふられた理由をランキング方式で紹介してゆく。と、言えば斬新そうであるが、要はダメな男の未練タラタラ110分。
 外見は枯れきっているものの、DJや音楽評論の夢を捨て切れない中学生的なJohnは痛すぎるがどこか憎めない。ライブハウスで知り合った黒人ソウルシンガーが彼の店に来てくれたり(そして寝る)、Johnの周りには不思議といつも魅力的な女性が寄ってくる。そして、数多くのチャンスボールを逃し続けていい年齢に達した彼は、半ば自嘲して自分がダメな理由を探しつづける旅に出るのである。
 独身で彼女もいなかった2年前の自分ならリアルすぎて決して笑えなかっただろう話...多くの孤独な男にとって、恋愛と音楽と回想は三位一体である。(気をつけるべきはそれが人間的魅力と同時にキモさを醸し出す要因になりえるってこと)

2008年7月13日日曜日

Season OFF

 EUROとCOPAを経て、ようやくシーズンオフに入った世界のサッカー。前者ではSpainがGermanyを破って44年ぶりの栄冠、後者はLDUキトがFluminense(Brazil)を下してEcuador勢として初栄冠、波乱に満ちた07-08シーズンは一応の終わりを告げた。EUROでもそうだったが、Russia(UEFA Cupを制したZenitも忘れることはできない)をはじめとするサッカー新興国の勢いが顕著である。(死のリーグを制したNeatherlandにすら圧勝するのだから) EUROにおけるTurkey, Croatia、Nation's CupにおけるEgyptなど。実際、Champions Leagueを席巻したPremier Leagueも自国外選手の率の高さがそのレベルを引き上げてきたのではないかと思われるほど。よって自国外の選手枠規制という現在のサッカー界の動きはますます各国実力のフラット化を加速させかねない。
 NBAも同様。欧州・南米勢が台頭する中、アメリカが本気でオリンピックに照準を合わせてきている。北京ではKobe, Lebronら擁するDream Team'08の戦いぶりに注目したい。

2008年7月12日土曜日

SCの転換期

 90年代はダイエーの駅前ドミナントにかわり、00年代(中でもここ数年)を席巻したイオン型の郊外型複合開発、が、この3月に発表されたイオンの不採算店の大規模閉鎖などを聞くにつけ、SCはビジネスモデルそのものの転換期を迎えているようである。主要因は大店法の施行と物価上昇に伴う消費引き締めであろう。大手2社のうち、イオンは海外拡大に注力、セブン&アイ・ホールディングスは不採算店の閉鎖等による利益重視型へのシフトとそれぞれアプローチは異なるものの、国内市場の縮小はもはや避けられないところのようである。
 そんな中、テナントの大型倒産リスク、ひいてはSCデベロッパーにも危機が到来するという業界の噂もある。収益連動型の賃料(それがままなければ最低保証付といった)を糧に成長してきた複合開発型SCモデル、これにかわる新たなモデルはいつどこから生まれるのであろうか?Life Style Center? モノからコトへ?参加型SC?もしくは直営ノウハウの蓄積?今は未だ光見えずの状態…。

2008年7月7日月曜日

昆虫の世界Ⅱ

 ずっと以前のエントリーで取り上げて以来の"Live in the Undergrowth" (BBC)。今回はハチ、アリ、シロアリなどのいわゆる「社会的昆虫」を扱うその名も"Supersocieties"。
 彼らの何をもって社会的とするか、という点であるが、まず分業制である、ということ、すなわちWorkersがいて、Soldierがいて、Queenがいる、という構図は共通している。そして、女王をかくまう巨大な要塞を作ること。子孫を生む機械と化す女王は彼らが戦い巣を作る絶対的理由である。ただ、その力関係は種類によって微妙で、例えばハチのように違うコロニーの出身であれば容赦なく働きバチに殺される女王もいる。また、コロニーを作る動物同士である南アフリカのアリとシロアリの戦争も非常によく出来ている。数百匹のアリの軍隊が数万匹住むシロアリ塚を襲うわけだが、アリも決して深淵に入り込むわけではなく、今後のために敵を残して狩りを終える。いわば、自然界の生産管理的役割を担っているのである。
 コロニーを作る最初の動物として地球上に初めて登場したアリ、彼らが自然界で果たす役割は進化の上でも食物連鎖の中でも実は非常に重要なのである。