2010年8月9日月曜日

NBA 2010以降

 Lebron Jamesの移籍先がMiami Heatに決まった。来季はMiamiにDwyane"Flush"Wade, Chris Boshといった03年ドラフト組の逸材が勢ぞろいし、間違いなく優勝候補の筆頭にあげられるどころか、この先数年はこの“新ビッグ3”を抱えるチームがNBAを引っ張っていくと見られる。
 にしても、今回のLebronの選択には不透明な部分が多く、旧所属のCleavlandのオーナーや監督は公然と彼を批判(「自己陶酔的で自己宣伝的」)、地元のファンも彼のTシャツを焼くなど過激な行動に走り、非常に後味の悪いものとなった。今回の移籍の異様さは、クラブの背広組を通じてではなく、Lebeonが自らの口から移籍先を発表する場をESPNがセットし、独占的に配信するというスタイルもひとつ影響している。斬新といえば斬新だが、さすがのアメリカにも受け入れる土壌は整っていなかった、というべきか。いわば、Lebronという銘柄がクラブのマネジメントを超えた存在であることを知らしめるための企画であり、「一介のアスリート(しかも伝統あるチームスポーツの選手)がタレント気取りか!」といった印象をもった人々が少なからずいたはずである。日本でいえば、例えば、ダルビッシュがフジのすぽルトが組んだ1時間特番で三宅アナあたりを相手に「日本のファンの皆さん、すみません。来年からメジャーに行きます、行き先はニューヨーク・ヤンキースです。」といったらどうだろう?応援する気になるだろうか?
 もちろん、アメリカと日本ではメディアの発達度も国民のメンタリティも違う。が、やはり現役アスリートのセルフ・プロデュースというのは非常に難しい。天下のESPNがついても、だ。今回のLebron移籍騒動は、今まで彼を支えてきた利害関係人を全く無視したという意味で、マーケティングの失敗例としてとらえるべきであろう。

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