Micheal Jacksonの急逝から数日。
思えば、私達の世代の洋楽への入口はMichealの"Thriller"であった(あの死霊の盆踊りPVは凡百のホラー映画を遥かに凌駕していた)。そして、87年バブルに沸く日本に、愛猿「バブルス君」と来日したMicheal。この年、当時の米・エンタメ界の双壁Madonnnaも来日するわけだが、彼女は過激なボンテージファッションと鍛え抜かれたアスリート並のボディで、バブル世代のね~ちゃん達に「カッコいい女性、自立した女性」を体現して帰ったのに対し、Moonwalkに象徴されるMichealは、どちらかといえばアイドル人気、しかし見た者全てに感銘を与える真のアイドル、まさに"King of Pop"であった。
やがて時が経ち、私達世代の洋楽好きは、Michealを音楽的側面から評価することは皆無、というか恥ずべき過去扱い、せいぜい"Beat it"(邦題「今夜はビット・イット」)のEddie Van Halenのギターソロくらいしか語るに値しなくなった80年代末~90年代初め。そして、海外から伝えられる整形や奇行の数々、そしてついには幼児虐待の疑いで逮捕されたと聞くにつけ、Artistのみならず完全に人間として終わったと嘲笑半分、憐れむ気持ち半分であった人々が大半ではなかろうか(無罪放免のニュースも半分いくら積んだのかが興味の焦点だった)。がそれらのスキャンダルの数々は、"King of Pop"として史上最大のグローバル・スターとなり、誰しも昇ったことのない高みに到達した彼、すなわち強烈な落下エネルギーを持つ彼に畏怖し、何とか日常レベルに引き下げたいという我々の浅はかな願望と、それに嫌気がさしどんどん孤立化していくスターの醜い鬼ごっこであった。今、往年のPVを見て彼の別格さ、音楽的影響の偉大さを改めて感じ、メディアに振り回された自身の愚かさを思い知る。Michaelと同時代に生きられたことは幸福以上の何モノでもない。ありがとう、そして御免なさいMichael。
* Michealの死に関しては著名人・一般人問わず様々な名言が生まれているのでその一端を紹介したい。いずれも真なり。
・彼は神が遣わした50年限定の人類へのgiftではなかろうか。
・他界というよりも、Michaelからの「さよなら人類」
・人種差別というアメリカのロングランヒットの主人公
・生けるディズニーランド
・資本主義娯楽の権化~資本の暴力でメガヒットを生んだ最初で最後のスター
2009年6月30日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿