ウディ・アレン監督最新作「それでも恋するバルセロナ」(原題“Vicky, Christina, Barcelona")
ひとことで言えば、バルセロナを舞台に1男3女のひと夏の△or◇関係物語を描く、まんまバブル期トレンディードラマだが、これを74歳の監督作品と考えると凄いし、笑ってしまう。大まかなストーリーはナレーション任せ、あとは“Balcelona ♪ ”の軽快なフレンチ・ポップ調のBGMとスパニッシュギターを適宜流し、俳優たちの技と地の混在した演技をいかんなく見せてくれる。
女性3人のうち、VickyことRebecca Hall と ChristinaことScarlett Johansson のみ出てくる前半はさもありなん、前者より後者の方が冒険好きで危険な香りを漂わせ、前者もどこかで後者に羨望に近い感情を抱き、思い切って、というごくオーソドックスな展開。が、ワイルドカード MariaことPenelope Cruzが出てきた途端その予定調和が崩れる。スカヨハの危険さなど比にもならない、時には刃物やピストルを振り回し、感情むき出しのスペイン語でまくしたてる本当の意味での危険人物として、圧倒的な存在感で物語を最後まで引っ張ってゆく。天才と馬鹿が混在し、さらにバイであるぺネロぺの登場により、スカヨハは完全にかすんでしまうが、ぺネロぺのテンションと突飛の行動にやや引き気味のスカヨハもまたラブリーである。にしても、この大物2人をレズ絡みさせたウディ爺は凄い!
あー、バルセロナに行きたい!!
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