2009年2月10日火曜日

NHKスペシャル「職業“詐欺”」。
 なかなか沈静化しない「振り込め詐欺」。平和な老後を急に切り裂くその手口は許しがたい、と常々感じていたが、今回の番組でスポットがあてられたその背後にある犯人グループの構図・思想には戦慄を覚えざるを得ない。
 詐欺により多額の収益を得る集団は、どこも企業並みに組織がしっかりしている。そして、トップは金への執着が強いそこそこのインテリ、経営者気取りである。ある者は詐欺の手先を「店舗」とよび、「○○店は2000万円売り上げた」などほざく。
 この犯罪に手をそめる者の典型として2タイプをクローズアップ。ひとつはいい大学・進学校からアウトロー化したいわゆるエリート崩れ。彼らの原動力は同級生・同世代へのコンプレックス。その優劣を測るモノサシとして「カネ」が最上位概念にくる。もうひとつは、フリーターやワーキングプアーなど根なし草層。彼らは生活のためなら何でもやるので使い勝手がよい、というのが組織上部の考え方。実際、番組中にも出てきたが、寝食に困る者がそれを保証するとの甘言を受ければ、コロッと犯罪に片棒を担ぐのも厭わないのは大いにあり得そうな話である。(また、就職氷河期に突入した現在は、就職浪人層も組織犯罪の貴重なターゲットとか。)
 前者タイプである31歳のヘッドの言葉、(自宅である高層マンションの一室から夜景を見下ろしながら)「みんな、オレオレやりまくれ」が頭から離れない。

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