「情報」と国家戦略 by 太田文雄(前防衛庁情報本部長)
非常に実践的かつInformative。戦略とは何か、国益とは何か、国力とは何か、そしてそれらのoutputとしての各国外交・軍事は如何?殊に、日本においては戦国時代から21世紀の対テロ戦争までの長きにわたりデータと史実を踏まえて考察しており、国民性と戦争適性といった観点で読むのも面白い。
以下、要約
◆20世紀までの戦争と21世紀の戦争の違い:国家対国家から非国家組織
◆戦争の目的の変容:領土奪還から民族的独立・尊厳といったideological なものへ。
◆米軍沖縄駐在の理由:対台中、北朝鮮、東南アジア和平等の拠点としての必要性。仮にオーストラリア等に移転するとなると莫大なコストとinefficiencyが発生。
◆ネットワーク化された戦場:最新の戦争は通信衛星等を介した空海陸一体となった情報戦の展開がメイン。
◆各国戦略文化の比較:「政治>戦略>作戦>戦術」の4階層からなるHirarchyに基づく採点では、日・独は下位の階層では得点が高いが上位に行くほど低評価。米英とは逆。System Integration能力の差か。
◆徴兵制度の衰退:NATO16カ国のうち現在も徴兵制を採用しているのは5カ国(Denmark、Norway、Germany、Greece、Turkey)のみ。他は志願性。20年前(1988)志願性は米・加・英・Luxembourgの4カ国に過ぎなかった。
◆「孫子の兵法」の有用性:戦略を用いるべきときはいかなる時か、かの有名な「彼を知りて己を知れば百戦して危うからず」もインテリジェンスの有用性を語っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿