『インテリジェンス入門書』by 北岡元(慶応義塾大学出版会、2003)
Customerからrequirementを受けて情報を加工・作成するのが「情報サイド」と呼ばれる人達。(企業に置き換えた場合、Customerは上司or経営陣といえよう)
CustomerからのRequirement→データ分析→加工・生成→インテリジェンス配布
が一連の"Intelligence Cycle"の基本になるが、そこには様様な問題が介在し、また時代の変遷とともにCustomer側、情報サイド側それぞれの役割、各ステップにおける留意点なども変容しつつある。
以下備忘録:
①情報の種類にはHumint(人的情報)、Signt(信号情報)、Imint(画像情報)の古典的3分類法があるが、最近ではSigntとImintを統合したTechint (Technical Intelligence)という概念を使っての2分類法もポピュラーになりつつある。
②「鶏と卵の問題」:Customerが現実を認識しないと適正なRequirementを発せない一方、Requirement1がないと情報サイドはIntelligenceを生産・配布してCustomerに現実を認識させられない。(Intelligenceの早期警戒機能の欠如)この問題を解決するにはIntelligence Cycleを回転させる初期の段階から情報サイドを噛ませていく、すなわり得るべき利益の共有化を図るしかない。(そもそも利益とは何かを明確にするのも十分に困難な現実認識であるが…)
③Disinformation: 偽のinformationを公開することで受け手を混乱さえたり誤った判断に導く手法。情報公開の背景にある意図には常に注意しなければならない。
④Third Party Rule:誰が利益を解釈するか。他者が任意に提供してくれたIntelligenceをその他者の許可なしに第三者に流してはならない。(提供する者の方が提供される者よりもIntelligenceに近く、そのIntelligenceを巡る競合関係をより良く承知している=利益の競合関係による秘匿)
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