2010年9月20日月曜日

『ザ・風景』

 名古屋ボストン美術館にてつい先週まで行われていた主にUS、UKの現代アーティストの先鋭達の作品展。Ross Bleckner のサイケ模様の平面表現(「物の配列」)から、Andy Warhol と並んでポップ・アートのアイコン的存在である Roy Lichtenstein の精緻なドットをキャンバスに落とした絵柄的表現(「海の風景」)、よく見ると絵が細かいメモ書きで埋め尽くされているスティーブン・ハノック「オックスボー」、ロールシャッハ・テストの陰影のように陰影表現が巧みなキャサリン・マーフィ「カーテンのかかった窓」、まるで写真のようなジョエル・ジャノヴィッツ「Playground」などなど、風景画として一括りにするのは無理があるようなバラエティ豊かな作品群が並ぶ。風景画というより、現代絵画のショーケースとして楽しめる。(ちなみに展覧会の英語表記は「Changing Soil: Contemporary Landscape Painting」)表現の仕方は違えど、いずれも人間の2つの目を通して見たものを平面に落とすという作業の結実であり、それにより我々の創造力を掻き立てられる、という作用自体は変わらない。
 なお、同時開催の「時の遊園地」では国内現代作家をフィーチャー、照明に群がる虫たちを延々とうつした映像作品が印象に残った。

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