「闇金ウシジマくん」(真鍋 昌平、2004~ ビッグコミックスピリッツにて連載中)
日本というのは漫画が世の有象無象を斬り、娯楽としての域にとどまらず、文学としての役割を担っている
特異な国だ。だからこそ、老いも若きも、果ては首相までも夢中になる。そんな国のひとつの到達点というべき作品か。00年代後期、この病んだ国に住む人々の生態を描写し、いわば下層人間の生態図鑑ともいえるこの作品。連載初期は過激な暴力描写と救いなきストーリー展開で、まるで添加物ごってごての後味の悪いコンビニ弁当のような話が多いが、次第にスルメのように、噛めば噛むほど味が出る作品へと変遷を遂げている。(転機は「フーゾクくん」編あたりか?)
個人的に一番好みなのは、「肉蝮」や「豚塚」ら強烈Sキャラの祭典となった「ギャル汚くん」編(でも、一番残酷なのは樹海でギャル汚を縛り虫寄せのハチミツをかけるウシジマ!)。そこから「フリーターくん」編(35歳でゲーセンだけが輝ける場ってのもつらいな~)、「サラリーマンくん」編(漫画で涙腺が緩んだのはいつ以来だろう…)に至る流れが秀逸。徐々にウシジマが前面から引き、そのシリーズの主人公(生贄?)の一人がたりがストーリーを引っ張ってゆくようになってきている。
90年代はサイコ的な人間の中に巣食う魔物を取り扱った作品がもてはやされた時代であったが、今やネットの普及により、誰しもが自らの暗部をさらけ出し、また他者の暗部にも身近に接することができるようになった。むしろ、格差社会といわれる現在、自分と違うクラスターの人間のリアルな生態に、特に闇金に手を出すような稀有(なのか?)な人間の生態にこそリアリティとエンタメ性を見出せる時代だといえる。
「ウシジマくん」も最近は安い命の強烈キャラが少ないような気がする。そろそろ、社会問題とは別次元で暴れまくるキャラが見てみたい。(肉蝮の再登場に期待!)
2009年4月27日月曜日
2009年4月26日日曜日
「俺達に明日はない」 in HK
原題「英雄本色」/英題 “A Better Tomorrow”/邦題「男たちの挽歌」(1986)
今をときめくJohn Woo監督の出世作として名高い本作。後のタランティーノ作品にも多大な影響を与えたとまでいわれると(by wiki)、遅まきながらこれを見ないわけにはいかない、と思いTSUTAYAに直行。
そして見終わった今、すごく心温まる気分である。バイオレンスシーン多数、死者の数も夥しいと思えるこの作品が何故これほどまでにジーンとくるのか?その要因は登場人物の熱さ、人間臭さに尽きると思う。そして、彼らが裏切りと報復というやや単純なストーリー展開の中で、友情や家族愛を確かめ合いながら必死に生きていく、その姿が健気で共感を誘う。(「キン肉マン」「北斗の拳」「シティ・ハンター」…往年の少年ジャンプを思い出す)
胸に大きな野望を抱くマークことチョウ・ユンファもカッコいいが(二丁拳銃使いのガン・アクションは圧巻!!)、昔の仲間と警官の弟との間で揺れ動くホーことティ・ロンの哀愁あふれる佇まいにしびれる。バイオレンス映画・ノワール映画の最高傑作の一つであることは間違いない。
今をときめくJohn Woo監督の出世作として名高い本作。後のタランティーノ作品にも多大な影響を与えたとまでいわれると(by wiki)、遅まきながらこれを見ないわけにはいかない、と思いTSUTAYAに直行。
そして見終わった今、すごく心温まる気分である。バイオレンスシーン多数、死者の数も夥しいと思えるこの作品が何故これほどまでにジーンとくるのか?その要因は登場人物の熱さ、人間臭さに尽きると思う。そして、彼らが裏切りと報復というやや単純なストーリー展開の中で、友情や家族愛を確かめ合いながら必死に生きていく、その姿が健気で共感を誘う。(「キン肉マン」「北斗の拳」「シティ・ハンター」…往年の少年ジャンプを思い出す)
胸に大きな野望を抱くマークことチョウ・ユンファもカッコいいが(二丁拳銃使いのガン・アクションは圧巻!!)、昔の仲間と警官の弟との間で揺れ動くホーことティ・ロンの哀愁あふれる佇まいにしびれる。バイオレンス映画・ノワール映画の最高傑作の一つであることは間違いない。
2009年4月16日木曜日
2009年4月15日水曜日
京都再び
春の京都にみたび。昨年は都をどりを、一昨年は蹴上インクラインを堪能し、半ば恒例となっているこの時期の地元帰還。今年は入院中の祖母の容体悪化という現実的課題と向き合うための時間となった。三日前から酸素呼吸器を据え付けられ絶食状態の祖母は、かろうじて目は反応するものの、言葉でのコミュニケーションも断ち切られ、非常につらい再会であった。昨年の今頃は車椅子を外に連れ出すこともできたのだが、今年はついに桜も見せれぬまま。。。あとは、いつ最期を迎えるのか、そして安らかな残り人生を祈るのみである。
鴨川では例年どおり若者達が新歓コンパを繰り広げ、今年も新たな世代が京都に入り、またこの街を元気にしていくのか、と実感する。高速休日割引の影響が懸念されたが、車の渋滞はさほど苦にならず。ただし街中の観光客は例年並の多さ。日本最強の観光都市は不動である。
鴨川では例年どおり若者達が新歓コンパを繰り広げ、今年も新たな世代が京都に入り、またこの街を元気にしていくのか、と実感する。高速休日割引の影響が懸念されたが、車の渋滞はさほど苦にならず。ただし街中の観光客は例年並の多さ。日本最強の観光都市は不動である。
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