日本中が歓喜の渦に包まれたWBC。原監督もイチローも結果が出てホッと胸をなでおろしているところであろう。松坂、岩隈、杉内、青木、中嶋、内川...彼らのプレーには風格と凛々しさがあり、本当に素晴らしかった。肝心なところで打たれたダルビッシュも、この経験を機にさらに大きくなって4年後帰ってきてほしい。
さて、このWBC、興行的面から見ていかがであったであろうか。
まずはシステム。今回、日本が韓国と5度対戦したことに象徴されるよう、リーグ編成若しくはトーナメント組み合わせの偏りが顕著である。さすがに4度目の対戦あたりでは「また韓国か」と辟易したファンも多くいよう。一説には米国が有利に進めるよう日・韓・キューバを予選ラウンドで固めたと云われる(カストロ前国家評議会議長)が、そのような思惑がなくとも、今回のような対戦相手が偏る編成は興行的に盛り上がりに欠ける。MLBやNBAの地区優勝制がベースになっているのであろうが、世界一を決める大会ではワールドカップ形式のシャッフル制の方がより多彩な組み合わせを楽しめて見る側には面白いであろう。そして、球数制限。多くの投手を見られるというのはメリットかも知れないが、ひとつのconstraint が増えるというのはやる側にも見る側にもストレス。MLB開幕前というのを気遣い過ぎた変なルール、としか映らない。次回には撤廃されていることを望む。
次に開催国及び参加国。今回も前回同様、米がホストとなり、決勝ラウンドは由緒あるLAのスタジアムで行われたが、この構図は保たれるべきである。(この舞台で決勝をやることに意義がある、と思う。)予選ラウンドは地域シャッフルであれば今回4強の国あたりがホストするのが妥当かと思われる。参加国は今回の16ヶ国から次回は24ヶ国に増えるそうだが、どの国が新たなメンバーになるのか興味深い。もともと野球の認知と各国のレベル向上がWBCの使命だけに、あまりにレベルの低い国を寄せ集めても興醒めだし、かといって現有勢力だけでは拡がりを持てない。(格段に進歩している中国やまさかの1次予選突破のオランダあたりにそのヒントはありそうだ。)
4年後の2013年は五輪での種目から外れ、いよいよWBCが真の意味で"Classic"となれるかの試金石(いわずもがな日本二連覇の価値を高める大会)、MLB機構をはじめとする主催者の本気を見てみたい。
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