2010年10月3日日曜日

現代アート事典

美術手帖編「現代アート入門講座」。
 そもそも現代アートとは何か?その源流はドラクロワ説、クールベ説、モネ説など諸説あるが、「線と色彩」「主題」の問題、どちらの視点を切り口にするかによってもその起源は異なる。そして、その辿ってきた道のりは一直線ではあり得ない。多岐に分裂・細分化を繰り返し、紆余曲折を重ね、最終的にどの方向へ向かっていくのか誰もわかりえない。ただ、時代の節目節目にキーマンが登場し、世界の大きなキャンバスにシミを落とす乃至は世界の裏庭に得体の知れない造形物を置き、我々に疑問符を植え付けて立ち去ってゆく。
 本書で国内外を問わず、様々な主義主張・手法・アーティストがぎっしり一冊に詰め込まれているが、これだけ多彩な種類を紹介されたのち、冒頭の「現代アート」の定義に対する問いに対しては、リチャード・ハミルトン(Richard Hamilton, 1922-, UK)の1957年の書簡のこのフレーズが最もしっくり来る。
"Pop Art is: popular, transient, expendable, low-cost, mass-produced, young, witty, sexy, gimmicky, glamorous, and Big Business"
(ポップ・アートとはウケがよく、一時的で、使い捨ての、低予算の、大量生産された、若者向けで、気の利いた。セクシーで、いかさまアリの、グラマラスな、金儲け)

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